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1、真夜中の斬り合い
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夜の郊外を走る影が一つ。小さい体を巫女装束に隠し、走る速度に合わせて空を流れる長い髪。幼さを残す顔立ちが示す様に、その影は少女のものだった。しかしその手には少女には似つかわしくない物が握られている。
……少女の手に握られているのは、刀だった。
夜が更けた田園に彼女以外の人影があるはずもなく、刀を持った少女はゆうゆうと走り続ける。目指すのはこの郊外の先、とても管理されているとは思えない林だった。
そこまでもう間もなく……といった所で、少女の足が突如止まった。少女は眉をひそめ、幼く可愛らしい容姿が少しだけ陰りを見せた。
「……お前が、倉本家に保管されている刀を盗んだ犯人、か?」
少女の前に、男が立ちふさがっていた。その顔は闇夜に紛れてはっきりはしないものの、まだ大人ではない若さを残している顔つきだった。
その男の左手にはあろうことか刀が一振り。彼は用心深く少女の姿を伺って、口を開いた。
「俺は倉本家お抱えの笹雪家の者。わざわざ倉本家からいわくつきの刀を盗むくらいだ。俺が何者か、理解しているだろう?」
「……退魔の、剣客?」
「その通りだ。お前が持っているような妖刀が世に広まらないように、妖刀を収集するのもまた俺の責務」
男の目が厳しくなる。
「二度は言わない。その刀を渡せ」
「……うぅ、やだ」
少女は刀を抱き寄せる様にして、男に敵愾心を露わにした。
男は一つ溜息をつき、刀を抜き払う。
「ならば容赦はしない。……一色流、笹雪明久、参る」
名乗りをあげ、男……明久は一刀を構えた。月光を照返す刀身が夜闇に映えた。
「……私は、初音。負けないから」
対して少女も名を名乗り、その手に持つ刀を抜く。月光を吸収するかのような、どこか妖しい刀身が闇の中に現れた。
「それが妖刀か……!」
少女、初音が抜いた刀を見て、明久は警戒する気配を見せる。
妖刀とは、持つ者の正気を奪ったりする、いわくつきの刀剣のことだった。そのことを知っている彼は、相対するのが愛らしい少女の容姿であっても、決して気を抜かなかった。
「行くよ……!」
共に刀を抜き、右肩に担ぐような構えを見せた後、突如初音は明久に向かって走りだす。
「ッ!」
まずは互いに間合いを見計らいながら様子見……と思い込んでいた明久は、その予想を裏切られ少しだけ息をつめた。
少女の体躯は明久よりも大分小さい。すなわち少女の間合いと明久の間合いを比べると、明らかに少女の間合いの方が狭いのだ。
間合いに劣る少女は本来慎重にならなければいけないはず。なのに大胆不敵にも、向かい合うや一直線に距離を詰めてくる。
つまりは、少女は剣術においては素人。わずかな時間の隙間に考えをまとめた明久は、迫る少女の動きを冷静に瞳にうつした。
少女の走る速度は速い。それを加味して、彼女がどれほどこちらに迫ってきた時に刀を振り落とすか……冷静にそのタイミングをはかっていた明久が、ついに動いた。
明久に走り向かう少女、初音に向かって冷酷に振り落とされた刀身。それで決着はつく……はずだった。
「なっ!」
明久は、再度驚嘆する。あろうことか、少女は旋回し、明久の刀を避けたのだ。
目の端で左に舞い踊る少女の姿をとらえた時、明久は咄嗟に前方へ体を投げ出した。
その一瞬後に、少女が刀を振るう。虚しく中を薙いだ一刀は、明久の判断が遅れていたら彼の骨肉を断っていたことだろう。
「あれ? 避けられちゃった……」
残念そうな少女の声を聞きながら、明久はすぐに立ち上がり少女に向かいあう。彼の表情は苦々しい。
あれほどの速度で走りながら、これほど器用な小回りを見せるとは。心中で波立つものを必死で抑えながら、明久は一つの結論にたどりつく。
「なるほど……お前、半妖か。それなら今の動きにも納得がいく」
半妖、と言われて初音は怪訝な顔をした。
半妖とはその名の通り、妖怪と人間の混血である。
数百年ほど前……戦国時代やそれより前の時代、この国には妖怪が当然のように存在していたと言われる。
妖怪……退魔に関わる者が妖と呼ぶその存在は、人の心の奥に潜む恐怖が生み出したものと考えられていた。
まだ科学が発達していなかったその時代は、不可解な出来事や不思議な物事に名前を付けて恐れるということが多かった。
言霊、という概念がある。言葉はもともと力を持っていて、良い言葉は良いことを引き寄せ、不吉な言葉を発すると凶事が訪れるとされていた。鬼火やカマイタチ、その他現代では自然現象で片づけられる出来事。これらに名前をつけ恐れた結果、なにが起こったか。
自然現象でしかなかったその現象に人の恐れが加わり、長い月日を経て、人々が名前をつけ恐れた者たちが……妖が生まれたのだ、と退魔の者には伝えられている。
しかし、この人の心の恐怖から生まれ出でた妖は、時代が進み科学が発達するにつれ姿を消していった。妖はもう現代には存在しない。
その代わりに現代にあらわれたのが、半妖という存在だった。
半妖は今は消えた妖の血を受け継いだ末裔とも言われており、半妖と呼ばれ忌み嫌われるだけあって、通常の人間とは一線を画した特徴を有している。
ある半妖は、驚くほどに体格が良く、人とは思えない力を持っていた。その半妖は鬼の末裔ではないかと言われている。
ある半妖は、人間でありながら生まれながらに頭に獣の耳が、尻の上には尻尾が生えていた。しなやかな筋肉を持ち、俊敏な動きが得意なその半妖は、その耳と尻尾の特徴からネコマタの末裔ではないかと言われている。
他にも半妖は、人が持ちえない人知を超えた力……何もない所から火の玉を生み出したり、冷気を発生させたりと、とても常人とは思えない能力を有していたりもする。
このように、半妖の多くは純粋な人間よりも身体能力がはるかに高い。今初音が見せたような動きも、半妖であれば可能なはずだった。
「降参する? した方がいいよ?」
明久の警戒心を見通しているのか、初音は優しい声色でそう聞いた。
「これ以上やると大怪我しちゃうかもしれないし、もう諦めたほうがいいと思うな」
「大怪我をする……? まるで俺が負けるとでも言いたいようだな」
「……うん、そう言っているんだよ。初音は負けないもん」
少女の大胆不敵な言葉に、明久は舌打ちを返す。
「舐めるなよ。俺とて子供の使いで来ている訳ではない。妖刀を盗んだものが半妖だというのであれば、見逃しては笹雪の名が泣くというものだ」
「そっかぁ……そうだよね。……残念」
初音の目つきが鋭くなる。次の一撃で勝負を決するつもりだ、と明久は予感する。
明久は、重心を少し変え、右肩に刀身を担ぐような構えから八双へと構えを変えた。八双とは刀身を体側に立てた構えであり、斬り下ろすのに適した構えでもあった。
先ほどの初音の速度は剣を持つ者としてはありえない程速かったが、決着をつける気になった彼女の心気を加味すれば、おそらく更に上がある。
次は全力の疾走で再度虚をつき有無を言わせず切り伏せるつもりだろう。
ならば、初音が走り出す機をとらえて、最適の瞬間に斬り下ろすしかない。今度は避ける暇すら与えないような、完璧なタイミングで。
夜闇の中で、これほどの速度で走り回れる身体能力を持つ者と長々と斬り合っては決して勝てない。それすらも考えた上で、明久は乾坤一擲に全てを賭けた。
初音の体躯がわずかに沈む。前に出された左足に力がこもるのを、わずかな時間の隙間にとらえる。まだだ、まだ動いてはいけない。
初音がついに疾走した。踏み出しの力を乗せた全力疾走は、最初からトップスピードにのっている。
……もし、明久が初音の速度を見誤っていたら、即座に切り伏せられていただろう。
だが、彼は判断を間違えなかった。初音が踏み込み、最高速に乗った瞬間に、彼の一刀ははしっていたのだ。
「っ!」
初音の小さいうめき声が、明久の耳に届いた。全力で踏み出し速度に乗った今この瞬間こそが、何よりも無防備であった。つまり、初音は明久の一刀に対して、切り返すことはできない。
一刀が闇を裂いた。勝ったのは、笹雪明久という男だった。
……少女の手に握られているのは、刀だった。
夜が更けた田園に彼女以外の人影があるはずもなく、刀を持った少女はゆうゆうと走り続ける。目指すのはこの郊外の先、とても管理されているとは思えない林だった。
そこまでもう間もなく……といった所で、少女の足が突如止まった。少女は眉をひそめ、幼く可愛らしい容姿が少しだけ陰りを見せた。
「……お前が、倉本家に保管されている刀を盗んだ犯人、か?」
少女の前に、男が立ちふさがっていた。その顔は闇夜に紛れてはっきりはしないものの、まだ大人ではない若さを残している顔つきだった。
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「……退魔の、剣客?」
「その通りだ。お前が持っているような妖刀が世に広まらないように、妖刀を収集するのもまた俺の責務」
男の目が厳しくなる。
「二度は言わない。その刀を渡せ」
「……うぅ、やだ」
少女は刀を抱き寄せる様にして、男に敵愾心を露わにした。
男は一つ溜息をつき、刀を抜き払う。
「ならば容赦はしない。……一色流、笹雪明久、参る」
名乗りをあげ、男……明久は一刀を構えた。月光を照返す刀身が夜闇に映えた。
「……私は、初音。負けないから」
対して少女も名を名乗り、その手に持つ刀を抜く。月光を吸収するかのような、どこか妖しい刀身が闇の中に現れた。
「それが妖刀か……!」
少女、初音が抜いた刀を見て、明久は警戒する気配を見せる。
妖刀とは、持つ者の正気を奪ったりする、いわくつきの刀剣のことだった。そのことを知っている彼は、相対するのが愛らしい少女の容姿であっても、決して気を抜かなかった。
「行くよ……!」
共に刀を抜き、右肩に担ぐような構えを見せた後、突如初音は明久に向かって走りだす。
「ッ!」
まずは互いに間合いを見計らいながら様子見……と思い込んでいた明久は、その予想を裏切られ少しだけ息をつめた。
少女の体躯は明久よりも大分小さい。すなわち少女の間合いと明久の間合いを比べると、明らかに少女の間合いの方が狭いのだ。
間合いに劣る少女は本来慎重にならなければいけないはず。なのに大胆不敵にも、向かい合うや一直線に距離を詰めてくる。
つまりは、少女は剣術においては素人。わずかな時間の隙間に考えをまとめた明久は、迫る少女の動きを冷静に瞳にうつした。
少女の走る速度は速い。それを加味して、彼女がどれほどこちらに迫ってきた時に刀を振り落とすか……冷静にそのタイミングをはかっていた明久が、ついに動いた。
明久に走り向かう少女、初音に向かって冷酷に振り落とされた刀身。それで決着はつく……はずだった。
「なっ!」
明久は、再度驚嘆する。あろうことか、少女は旋回し、明久の刀を避けたのだ。
目の端で左に舞い踊る少女の姿をとらえた時、明久は咄嗟に前方へ体を投げ出した。
その一瞬後に、少女が刀を振るう。虚しく中を薙いだ一刀は、明久の判断が遅れていたら彼の骨肉を断っていたことだろう。
「あれ? 避けられちゃった……」
残念そうな少女の声を聞きながら、明久はすぐに立ち上がり少女に向かいあう。彼の表情は苦々しい。
あれほどの速度で走りながら、これほど器用な小回りを見せるとは。心中で波立つものを必死で抑えながら、明久は一つの結論にたどりつく。
「なるほど……お前、半妖か。それなら今の動きにも納得がいく」
半妖、と言われて初音は怪訝な顔をした。
半妖とはその名の通り、妖怪と人間の混血である。
数百年ほど前……戦国時代やそれより前の時代、この国には妖怪が当然のように存在していたと言われる。
妖怪……退魔に関わる者が妖と呼ぶその存在は、人の心の奥に潜む恐怖が生み出したものと考えられていた。
まだ科学が発達していなかったその時代は、不可解な出来事や不思議な物事に名前を付けて恐れるということが多かった。
言霊、という概念がある。言葉はもともと力を持っていて、良い言葉は良いことを引き寄せ、不吉な言葉を発すると凶事が訪れるとされていた。鬼火やカマイタチ、その他現代では自然現象で片づけられる出来事。これらに名前をつけ恐れた結果、なにが起こったか。
自然現象でしかなかったその現象に人の恐れが加わり、長い月日を経て、人々が名前をつけ恐れた者たちが……妖が生まれたのだ、と退魔の者には伝えられている。
しかし、この人の心の恐怖から生まれ出でた妖は、時代が進み科学が発達するにつれ姿を消していった。妖はもう現代には存在しない。
その代わりに現代にあらわれたのが、半妖という存在だった。
半妖は今は消えた妖の血を受け継いだ末裔とも言われており、半妖と呼ばれ忌み嫌われるだけあって、通常の人間とは一線を画した特徴を有している。
ある半妖は、驚くほどに体格が良く、人とは思えない力を持っていた。その半妖は鬼の末裔ではないかと言われている。
ある半妖は、人間でありながら生まれながらに頭に獣の耳が、尻の上には尻尾が生えていた。しなやかな筋肉を持ち、俊敏な動きが得意なその半妖は、その耳と尻尾の特徴からネコマタの末裔ではないかと言われている。
他にも半妖は、人が持ちえない人知を超えた力……何もない所から火の玉を生み出したり、冷気を発生させたりと、とても常人とは思えない能力を有していたりもする。
このように、半妖の多くは純粋な人間よりも身体能力がはるかに高い。今初音が見せたような動きも、半妖であれば可能なはずだった。
「降参する? した方がいいよ?」
明久の警戒心を見通しているのか、初音は優しい声色でそう聞いた。
「これ以上やると大怪我しちゃうかもしれないし、もう諦めたほうがいいと思うな」
「大怪我をする……? まるで俺が負けるとでも言いたいようだな」
「……うん、そう言っているんだよ。初音は負けないもん」
少女の大胆不敵な言葉に、明久は舌打ちを返す。
「舐めるなよ。俺とて子供の使いで来ている訳ではない。妖刀を盗んだものが半妖だというのであれば、見逃しては笹雪の名が泣くというものだ」
「そっかぁ……そうだよね。……残念」
初音の目つきが鋭くなる。次の一撃で勝負を決するつもりだ、と明久は予感する。
明久は、重心を少し変え、右肩に刀身を担ぐような構えから八双へと構えを変えた。八双とは刀身を体側に立てた構えであり、斬り下ろすのに適した構えでもあった。
先ほどの初音の速度は剣を持つ者としてはありえない程速かったが、決着をつける気になった彼女の心気を加味すれば、おそらく更に上がある。
次は全力の疾走で再度虚をつき有無を言わせず切り伏せるつもりだろう。
ならば、初音が走り出す機をとらえて、最適の瞬間に斬り下ろすしかない。今度は避ける暇すら与えないような、完璧なタイミングで。
夜闇の中で、これほどの速度で走り回れる身体能力を持つ者と長々と斬り合っては決して勝てない。それすらも考えた上で、明久は乾坤一擲に全てを賭けた。
初音の体躯がわずかに沈む。前に出された左足に力がこもるのを、わずかな時間の隙間にとらえる。まだだ、まだ動いてはいけない。
初音がついに疾走した。踏み出しの力を乗せた全力疾走は、最初からトップスピードにのっている。
……もし、明久が初音の速度を見誤っていたら、即座に切り伏せられていただろう。
だが、彼は判断を間違えなかった。初音が踏み込み、最高速に乗った瞬間に、彼の一刀ははしっていたのだ。
「っ!」
初音の小さいうめき声が、明久の耳に届いた。全力で踏み出し速度に乗った今この瞬間こそが、何よりも無防備であった。つまり、初音は明久の一刀に対して、切り返すことはできない。
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