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第一章 幼少期編
第19話 称号の効果
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一瞬で絶命したダランの身体をマクベストにむかって投げ捨てる。
ザンッ!
マクベストはそのダランの身体を大剣で真っ二つにするとそのままの勢いでクロウへ上段から斬りかかるが、クロウには当たらず地面が爆散した。
「大剣って攻撃後が隙だらけだね?」
クロウの渾身の右フックがマクベストの脇腹に当たり鈍い音がする。
「ぐっ!」
「硬っ!」
「いって~なぁ! ガキのくせに何てパンチ繰り出してんだよ!」
骨を砕いたと思ったパンチはマクベストの肉体に弾かれ大したダメージを与える事はなかった。
「何? おっさんの身体は鉄で出来てんの?」
「ば~か! スキルだよスキル! 俺のスキル金剛だ! 硬ぇだろ?」
「いいなぁスキル! 俺も何か使いたい!」
「え? お前スキル使えねぇの? てか、その力スキルじゃなかったのかよっ! おいっ! マリエラ! このガキの能力はなんだ!?」
「視えないんだよ! 身体能力も! スキルも! 前に視えた時と今とじゃ視え方も違うし私が聞きたいくらいだよ!」
マリエラの保有するスキルの一つは鑑定。通常はゲームのステータス一覧の様に情報が視えるはずが、なぜかクロウの情報は一部阻害され確認できない。
「なあガキ! お前! 俺達の仲間になれよ!」
「はぁ? 意味がわからないんだけど?」
「お前はまだ強くなれるが、今はまだ俺達二人には敵わない。正直なところ勿体ない! それにお前みたいなガキが何人か俺達の所にいるし、無駄に命を散らすな!」
「自ら進んで悪党になれと?」
彼らがやっている事は盗賊であり、虐殺だ。その仲間になれと言われても困ってしまう。
「確かに俺達がやっているのは一般的な見れば悪党だ! だが、その辺の盗賊なんかと一緒にするな! 俺達は意味のない殺しはやらない」
「どんなに取り繕っても殺しは殺しだよ。正当化していいもんじゃない」
どんなに崇高な理念があっての行動であろうとも結果だけを見ればそれはもうただの殺しだ。
「じゃあお前が今さっき殺したのはなんだ? 何で殺した!」
「死の恐怖に怯えた人間をその恐怖から解き放った? ん~違うなぁ。殺したいから? 違う……」
衝動的に殺してしまったというより、能動的に殺してしまったの方が正解に違いだろう。クロウは称号の影響力が自身の精神に影響している事に気づいてはいない。
「マクベスト! 無駄よ! あれは称号による影響が強いのだと思う」
「精神に影響する称号は厄介だな! どうする? もう殺しちまうか?」
「それは駄目!」
「だったらどうするよ!?」
クロウに対する執着はよくわからない。村人の皆殺しをしている理由も知らない。五歳児相手にここまで苦戦している今、選択肢は多くない。
「もう話は良いかな? あんた達の仲間になる気はないし、目的もわからない」
「だから坊、それは後で説明するから! 今は黙って言う事を聞いて!」
「マリエラもういいだろ? 俺はあれこれ考えるより身体を動かす方が好きなんだよ!」
「だまれ脳筋!」
「マクベストだっけ?」
「なんだガキ」
「お前どんくらい強いの?」
「口の聞き方に気をつけろよ? マクベストさんだ! そうだなぁ……仲間内では五本の指に入るな!」
「嘘つくんじゃないよ! 私らは中堅だよ、上にはもっと化け物がいるだろ!」
「うるせぇマリエラ! 俺が本気を出せば……」
この二人は末端ではないが、そこそこの実力者らしい。マリエラは鑑定が使える希少性から実力より上の位置にはいる。
「五歳児に一撃もらっておいて五本の指はないよね」
「黙れガキ! お前には男の矜持というものをだなあ……」
ガチャッ!
「おい……何だこれは……」
家の中から出てきたのはクロウの父親ロベルだった。
ザンッ!
マクベストはそのダランの身体を大剣で真っ二つにするとそのままの勢いでクロウへ上段から斬りかかるが、クロウには当たらず地面が爆散した。
「大剣って攻撃後が隙だらけだね?」
クロウの渾身の右フックがマクベストの脇腹に当たり鈍い音がする。
「ぐっ!」
「硬っ!」
「いって~なぁ! ガキのくせに何てパンチ繰り出してんだよ!」
骨を砕いたと思ったパンチはマクベストの肉体に弾かれ大したダメージを与える事はなかった。
「何? おっさんの身体は鉄で出来てんの?」
「ば~か! スキルだよスキル! 俺のスキル金剛だ! 硬ぇだろ?」
「いいなぁスキル! 俺も何か使いたい!」
「え? お前スキル使えねぇの? てか、その力スキルじゃなかったのかよっ! おいっ! マリエラ! このガキの能力はなんだ!?」
「視えないんだよ! 身体能力も! スキルも! 前に視えた時と今とじゃ視え方も違うし私が聞きたいくらいだよ!」
マリエラの保有するスキルの一つは鑑定。通常はゲームのステータス一覧の様に情報が視えるはずが、なぜかクロウの情報は一部阻害され確認できない。
「なあガキ! お前! 俺達の仲間になれよ!」
「はぁ? 意味がわからないんだけど?」
「お前はまだ強くなれるが、今はまだ俺達二人には敵わない。正直なところ勿体ない! それにお前みたいなガキが何人か俺達の所にいるし、無駄に命を散らすな!」
「自ら進んで悪党になれと?」
彼らがやっている事は盗賊であり、虐殺だ。その仲間になれと言われても困ってしまう。
「確かに俺達がやっているのは一般的な見れば悪党だ! だが、その辺の盗賊なんかと一緒にするな! 俺達は意味のない殺しはやらない」
「どんなに取り繕っても殺しは殺しだよ。正当化していいもんじゃない」
どんなに崇高な理念があっての行動であろうとも結果だけを見ればそれはもうただの殺しだ。
「じゃあお前が今さっき殺したのはなんだ? 何で殺した!」
「死の恐怖に怯えた人間をその恐怖から解き放った? ん~違うなぁ。殺したいから? 違う……」
衝動的に殺してしまったというより、能動的に殺してしまったの方が正解に違いだろう。クロウは称号の影響力が自身の精神に影響している事に気づいてはいない。
「マクベスト! 無駄よ! あれは称号による影響が強いのだと思う」
「精神に影響する称号は厄介だな! どうする? もう殺しちまうか?」
「それは駄目!」
「だったらどうするよ!?」
クロウに対する執着はよくわからない。村人の皆殺しをしている理由も知らない。五歳児相手にここまで苦戦している今、選択肢は多くない。
「もう話は良いかな? あんた達の仲間になる気はないし、目的もわからない」
「だから坊、それは後で説明するから! 今は黙って言う事を聞いて!」
「マリエラもういいだろ? 俺はあれこれ考えるより身体を動かす方が好きなんだよ!」
「だまれ脳筋!」
「マクベストだっけ?」
「なんだガキ」
「お前どんくらい強いの?」
「口の聞き方に気をつけろよ? マクベストさんだ! そうだなぁ……仲間内では五本の指に入るな!」
「嘘つくんじゃないよ! 私らは中堅だよ、上にはもっと化け物がいるだろ!」
「うるせぇマリエラ! 俺が本気を出せば……」
この二人は末端ではないが、そこそこの実力者らしい。マリエラは鑑定が使える希少性から実力より上の位置にはいる。
「五歳児に一撃もらっておいて五本の指はないよね」
「黙れガキ! お前には男の矜持というものをだなあ……」
ガチャッ!
「おい……何だこれは……」
家の中から出てきたのはクロウの父親ロベルだった。
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