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第二章 立志編
第44話 戦闘スタイルの違い
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「はっ!? この部屋に殺し屋がいたのか!?」
エリーナを送って戻ってきたカインは荒れ放題の部屋と血のりの理由を知り驚愕していた。
「一人は殺ったが、もう一人にその死体ごと持ってかれたよ」
「二人も居たのかよ……全然気づかなかったわ~」
「プロの殺し屋を舐めてたわけじゃないんだけどな……二人目は女だったが、まともに戦って勝てるか?と聞かれたら…まあ勝てるだろうけど」
「勝てるのかよ!」
「それでも腕の一本は覚悟しないといけないけどな」
「腕一本……」
二人目の女の殺し屋は戦った男よりも強いだろうと感じた。気づかれず部屋に忍び込んだ技量は流石はプロといったところだが、男はバレた時と勧誘した時に僅かに動揺を見せていた。しかし、女の方は表情も気の揺らぎもなく佇んでいた。クロはその姿を見た時、背筋に嫌な汗をかいていた。
「俺達が挑もうとしている相手はそんな奴らだって事だ。カイン、嫌なら逃げてもいいんだぞ? 今なら何も言わない……どうする?」
「腕の一本か~俺なら死んでた可能性すらあるな」
「潜入に特化したスキルでも持っているんだろうな」
「俺じゃ勝てないと思うか?」
「条件次第ではカインの方が強いと思う」
「条件次第?」
相手は殺しのプロ。暗殺は普通の戦闘とは違い対峙しての戦闘を前提としていない。スキル構成を考察すると
隠密(気配遮断)
暗視
一撃必殺
暗器術
毒マスター
身体能力向上
近接戦闘
のいずれかを組み合わせた戦闘スタイルであろう。狭い部屋の中でならアドバンテージがあるが、広い戦場でならそれほど脅威ではない。
カインは多対一の戦闘に向いているので、戦闘場所が何処になるかで勝敗が変わる。
「戦闘スタイルの違いだ。相手と対峙した時に相手のフィールドで戦うなんてしないだろ?」
「当たり前だろ! 生死がかかってんだぞ! 相手のスタイルに付き合うなんてバカがする事ってマクベストに口酸っぱく言われてきたからな」
蒼穹の叡智は第三王子の直属の部隊であり騎士でもあるが、暗部のため騎士道精神は持ち合わせておらず、いかに相手を殺すかを徹底的に叩き込まれている。
マリベル以外の男四人はマクベストから戦闘の基礎を学び、実践で技を磨くように育てられ、それぞれ戦闘スタイルを確立するとそれに合った戦い方を教えてくれた。
カインは細かい技術より大雑把でも強力な攻撃で相手を粉砕するような戦闘スタイルを主としており、ゼクトは相手の弱点を見極めじわじわと追い詰め翻弄する戦闘スタイルで、リュウシンは一撃必殺で相手を無力化する戦闘スタイルを得意としているので殺し屋タイプとも言える。クロはその全てを満遍なくこなす万能型の戦闘スタイルに育っていた。
「それがわかってるなら死ぬ事はないだろ。そういう事だ」
「よくわかんねーけどわかったぜ! そういや会合に乗り込むんだよな?」
「ああ、ご丁寧にその殺し屋から会合に招待されたしな」
「こっちの行動は筒抜けなのか……裏切り者でもいるのか?」
「いや、監視されてたんだろう、情報は宝だしな。殺し屋を仕向けたのも「いつでも殺せるんだぞ?」という意思表示だろうな」
派手に暴れすぎた事で相手の警戒心を強める結果になってしまったが、その後の行動でどのような思考をしているかが確認できた。
「じゃあ行くぞカイン」
「おう!」
二人は四天王会合が行われる闇ギルド本部へと向かった。
エリーナを送って戻ってきたカインは荒れ放題の部屋と血のりの理由を知り驚愕していた。
「一人は殺ったが、もう一人にその死体ごと持ってかれたよ」
「二人も居たのかよ……全然気づかなかったわ~」
「プロの殺し屋を舐めてたわけじゃないんだけどな……二人目は女だったが、まともに戦って勝てるか?と聞かれたら…まあ勝てるだろうけど」
「勝てるのかよ!」
「それでも腕の一本は覚悟しないといけないけどな」
「腕一本……」
二人目の女の殺し屋は戦った男よりも強いだろうと感じた。気づかれず部屋に忍び込んだ技量は流石はプロといったところだが、男はバレた時と勧誘した時に僅かに動揺を見せていた。しかし、女の方は表情も気の揺らぎもなく佇んでいた。クロはその姿を見た時、背筋に嫌な汗をかいていた。
「俺達が挑もうとしている相手はそんな奴らだって事だ。カイン、嫌なら逃げてもいいんだぞ? 今なら何も言わない……どうする?」
「腕の一本か~俺なら死んでた可能性すらあるな」
「潜入に特化したスキルでも持っているんだろうな」
「俺じゃ勝てないと思うか?」
「条件次第ではカインの方が強いと思う」
「条件次第?」
相手は殺しのプロ。暗殺は普通の戦闘とは違い対峙しての戦闘を前提としていない。スキル構成を考察すると
隠密(気配遮断)
暗視
一撃必殺
暗器術
毒マスター
身体能力向上
近接戦闘
のいずれかを組み合わせた戦闘スタイルであろう。狭い部屋の中でならアドバンテージがあるが、広い戦場でならそれほど脅威ではない。
カインは多対一の戦闘に向いているので、戦闘場所が何処になるかで勝敗が変わる。
「戦闘スタイルの違いだ。相手と対峙した時に相手のフィールドで戦うなんてしないだろ?」
「当たり前だろ! 生死がかかってんだぞ! 相手のスタイルに付き合うなんてバカがする事ってマクベストに口酸っぱく言われてきたからな」
蒼穹の叡智は第三王子の直属の部隊であり騎士でもあるが、暗部のため騎士道精神は持ち合わせておらず、いかに相手を殺すかを徹底的に叩き込まれている。
マリベル以外の男四人はマクベストから戦闘の基礎を学び、実践で技を磨くように育てられ、それぞれ戦闘スタイルを確立するとそれに合った戦い方を教えてくれた。
カインは細かい技術より大雑把でも強力な攻撃で相手を粉砕するような戦闘スタイルを主としており、ゼクトは相手の弱点を見極めじわじわと追い詰め翻弄する戦闘スタイルで、リュウシンは一撃必殺で相手を無力化する戦闘スタイルを得意としているので殺し屋タイプとも言える。クロはその全てを満遍なくこなす万能型の戦闘スタイルに育っていた。
「それがわかってるなら死ぬ事はないだろ。そういう事だ」
「よくわかんねーけどわかったぜ! そういや会合に乗り込むんだよな?」
「ああ、ご丁寧にその殺し屋から会合に招待されたしな」
「こっちの行動は筒抜けなのか……裏切り者でもいるのか?」
「いや、監視されてたんだろう、情報は宝だしな。殺し屋を仕向けたのも「いつでも殺せるんだぞ?」という意思表示だろうな」
派手に暴れすぎた事で相手の警戒心を強める結果になってしまったが、その後の行動でどのような思考をしているかが確認できた。
「じゃあ行くぞカイン」
「おう!」
二人は四天王会合が行われる闇ギルド本部へと向かった。
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