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第二章 立志編
第53話 女は強い
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「クロ、エリーナを連れてきたぞ!」
「クロ様! ついに私もここに住むのですね!?」
エリーナは目を輝かせ、眩しいほどの笑顔を見せる。
「カイン…ちゃんと説明したのか?」
「あっ……」
「はぁ……あ~エリーナ」
「はいっ!」
「悪いが住居の件はまた今度だ」
「そうなんですか……それでは今日お呼びになったのは?」
「少し手伝ってもらいたい事があってな。ついてきてくれるか?」
「もちろんですっ! それで……手伝ってもらいたい事とはなんですか?」
「お化け退治だ」
「お化け退治ですか!? それは楽しそうですね!」
「えっ! お化けだぞ? 幽霊だぞ!? エリーナは怖くないのか!?」
「あら? カイン様はお化けが苦手なのですか?」
「あ……いやぁ~」
カインはバツの悪い顔をしながら目線を逸らす。聖女とは言え、自分より明らかに弱いであろう少女が楽しそうにお化け退治に参加を了承したのに自分はその少女を盾にしようと目論んでいた事が恥ずかしくなっていた。
「エリーナ、あまりカインを虐めないでやってくれ」
「クロ様、幼気な少女を盾にしようとしていた殿方に対してのちょっとした嫌がらせをやめよと?」
「え!? わざとなの? エリーナってそんな性格だったの!?」
エリーナはお化け退治と聞いた瞬間に自分の役割を理解した。それと同時に自分を呼んだのはクロではなくカインの意識なのだとも気付いていた。クロは聖属性の魔法を使えないとしても神であるデニスの使徒となっている。神の使徒がお化け程度の存在を浄化出来ないとは考えられないのだ。
「まあまあ! これに関してはカインが悪いよねぇ~」
「ゼクトてめぇもびびってたじゃねえかよっ!」
「うん、そうだょ~? だから最初に言ったじゃないかぁ~」
「ゼクト様はお化けは嫌いですの?」
「うん嫌いだょ~? 攻撃手段も持ってないしぃ~、ほらぁ? なんか気持ち悪いしぃ~?」
「うふふっ、ゼクト様は正直な方なのですね」
「なんだろう……俺って女の人からの扱いひどくないか……」
色々と思うところがあるカインはうなだれてしまう。大雑把なところは彼の良いところではあるのだが、頭が足りなすぎるのがたまに傷と言ったところだろうか。
「マリベルを待たせるのも悪いしそろそろ行くぞ」
「わかったよ……はぁ」
「私マリベル様にお会いするのが楽しみなんです!」
「そ、そうなのか?」
「はいっ! 皆様からマリベル様のお話しを伺った時、きっと私達は分かり合えるのではないかと思っているんです!」
「あ~確かにぃ~そんな気はするよねぇクロぉ?」
バコっ!
ニヤニヤしながらゼクトはクロの肩を抱きながら笑うと、思い切り裏拳を叩き込まれ悶絶する。
「まあ! ゼクト様大丈夫ですか?」
「大丈夫だよぉ~、いててててっ! 何するんだよぉクロぉ~」
「ほざいてろ馬鹿野郎……」
「実は俺も楽しみなんだよなあ! マリベルとエリーナが会うのは!」
「カインお前も殴られたいのか?」
「…………」
カインとゼクトはマリベルとエリーナの気が合うなんて事は一切思っていない。それはクロも同じで、必ず混沌とすると予想している。エリーナとは付き合いは浅いが天然なところがあり、無自覚にマリベルを煽る可能性が高く、クロを崇拝しているマリベルに至っては、自分が居ない間に泥棒猫が舞い込んだと憤慨するだろう。クロとしてはマリベルは恋愛対象というより妹という感覚に近い。想いに気づかない程鈍感でもない。故に頭が痛い。
「さあ行くぞ」
「お、おう!」
「まいりましょ~う!」
クロ達はマリベルとの待ち合わせ場所に向かった。
「クロ様! ついに私もここに住むのですね!?」
エリーナは目を輝かせ、眩しいほどの笑顔を見せる。
「カイン…ちゃんと説明したのか?」
「あっ……」
「はぁ……あ~エリーナ」
「はいっ!」
「悪いが住居の件はまた今度だ」
「そうなんですか……それでは今日お呼びになったのは?」
「少し手伝ってもらいたい事があってな。ついてきてくれるか?」
「もちろんですっ! それで……手伝ってもらいたい事とはなんですか?」
「お化け退治だ」
「お化け退治ですか!? それは楽しそうですね!」
「えっ! お化けだぞ? 幽霊だぞ!? エリーナは怖くないのか!?」
「あら? カイン様はお化けが苦手なのですか?」
「あ……いやぁ~」
カインはバツの悪い顔をしながら目線を逸らす。聖女とは言え、自分より明らかに弱いであろう少女が楽しそうにお化け退治に参加を了承したのに自分はその少女を盾にしようと目論んでいた事が恥ずかしくなっていた。
「エリーナ、あまりカインを虐めないでやってくれ」
「クロ様、幼気な少女を盾にしようとしていた殿方に対してのちょっとした嫌がらせをやめよと?」
「え!? わざとなの? エリーナってそんな性格だったの!?」
エリーナはお化け退治と聞いた瞬間に自分の役割を理解した。それと同時に自分を呼んだのはクロではなくカインの意識なのだとも気付いていた。クロは聖属性の魔法を使えないとしても神であるデニスの使徒となっている。神の使徒がお化け程度の存在を浄化出来ないとは考えられないのだ。
「まあまあ! これに関してはカインが悪いよねぇ~」
「ゼクトてめぇもびびってたじゃねえかよっ!」
「うん、そうだょ~? だから最初に言ったじゃないかぁ~」
「ゼクト様はお化けは嫌いですの?」
「うん嫌いだょ~? 攻撃手段も持ってないしぃ~、ほらぁ? なんか気持ち悪いしぃ~?」
「うふふっ、ゼクト様は正直な方なのですね」
「なんだろう……俺って女の人からの扱いひどくないか……」
色々と思うところがあるカインはうなだれてしまう。大雑把なところは彼の良いところではあるのだが、頭が足りなすぎるのがたまに傷と言ったところだろうか。
「マリベルを待たせるのも悪いしそろそろ行くぞ」
「わかったよ……はぁ」
「私マリベル様にお会いするのが楽しみなんです!」
「そ、そうなのか?」
「はいっ! 皆様からマリベル様のお話しを伺った時、きっと私達は分かり合えるのではないかと思っているんです!」
「あ~確かにぃ~そんな気はするよねぇクロぉ?」
バコっ!
ニヤニヤしながらゼクトはクロの肩を抱きながら笑うと、思い切り裏拳を叩き込まれ悶絶する。
「まあ! ゼクト様大丈夫ですか?」
「大丈夫だよぉ~、いててててっ! 何するんだよぉクロぉ~」
「ほざいてろ馬鹿野郎……」
「実は俺も楽しみなんだよなあ! マリベルとエリーナが会うのは!」
「カインお前も殴られたいのか?」
「…………」
カインとゼクトはマリベルとエリーナの気が合うなんて事は一切思っていない。それはクロも同じで、必ず混沌とすると予想している。エリーナとは付き合いは浅いが天然なところがあり、無自覚にマリベルを煽る可能性が高く、クロを崇拝しているマリベルに至っては、自分が居ない間に泥棒猫が舞い込んだと憤慨するだろう。クロとしてはマリベルは恋愛対象というより妹という感覚に近い。想いに気づかない程鈍感でもない。故に頭が痛い。
「さあ行くぞ」
「お、おう!」
「まいりましょ~う!」
クロ達はマリベルとの待ち合わせ場所に向かった。
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