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第二章 立志編
第60話 お兄さんは半端ないってよ
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(ちょっと待ってよ! ど、同郷じゃない!? 確かに元JKだけども! 私は転生してからもう百年以上経ってるんだよ!? もう妖精九十%だよ!?)
「十%残ってんな? 死刑だ」
(どんだけギャルが嫌いなのよ!)
もちろん真島三太がギャルと呼ばれる人種を嫌うには理由はある。
ある日、その通勤に使っている電車は満員だった。社会人男性の自己防衛的手段として両手を上げ痴漢はしていないアピールをしていたにも関わらず冤罪で逮捕された。痴漢されたと言う女子高生達の主張に対して、どんなに弁明しても三太の主張は一切認められず泣き寝入りをする事になり示談の運びになってしまった。
後日、たまたまその女子高生達が痴漢冤罪を利用した小遣い稼ぎの話しをしている場面に遭遇し、怒りに身を震わせた。その日のPKは凄惨を極めたとか。
「JK許すまじ!」
(弁明の機会を!!)
「弁明? 今は俺が法律だ!」
(お兄さん半端ないって~! もぉ~半端ないって!! 後ろ向きの考えでめっちゃ否定するもん!! そんなんできひんやん普通!!)
「さあ、消える前に何か言い残す事はがあるか?」
(ねえ!? その前提やめよ? 話し合えばきっと分かり合えるって!)
「クロ様……なんかこの子可哀想になってきました……」
(お姉さ~ん! あんたは今この場に於けるサンクチュアリーだよ!)
まさにヘレンにとってリナ(エリーナ)は生命線とも言える存在となっていた。
「ちっ! 確かに今は感情的になりすぎて正常な判断が出来ていない事は否定できないな」
前世というべき転生前と転生後では事情は変わってくる。恨みは恨みとして致し方ない感情ではあるが情報を重要視している今、話し合いをしないという選択肢は悪手である。
「では代わりに私とお話しをしましょう」
(おぉぉぉぉ! 首の皮一枚で繋がった!! いいよ! いいよ! 何でも聞いて!?)
クロは腕を組みふんぞり返り、二人の会話を黙って聞いている。しかし、いつでも浄化できるようにと準備は怠っていないので妙な緊張感だけが残る。
「ヘレンちゃんが幽体になってもこの館に居座っている理由は何?」
(どこから話せばいいのかなぁ……私は妖精って言うのはさっき話したよね? 妖精って悪戯が好きなんだよね。それはなんか本能みたいなものだから私の性格もそっちに引っ張られる的な感じだったのね)
「元々の性格はそうではないと?」
(うん、転生前は人と接するのが苦手でさ、友達なんて居なかったしね)
「寂しい人生を送っていたのね?」
(最初は人間嫌いだったんだけど、この館の主人だったバレッタ様と出会ってから運命が変わったんだよね。出会った頃はまだ小さな子供で、私は毎日悪戯をして楽しんでいたんだけど、その当時のバレッタ様は身体が弱くてね……せっかくの遊び相手が死んじゃったら嫌じゃない? だから契約したのよ)
「契約?」
(そう! 私はこれでも妖精の中でも上位の存在なんだよ! すごいでしょ? だから悪戯に付き合うのを条件に私の力をバレッタ様に預けるっていうのかなあ? ん~……なんか不思議パワーで元気もりもりみたいな? こう……なんか線と線が繋がって良い感じなるのよ)
「なんだその適当な能力は」
(わかんないんだけどなんか良い感じになるんだよ! ほっとけよ! それで元気になったバレッタ様は私のお陰で力強く成長して、ついには女ながら家を継ぐ程の実力者にまでなったんだよね)
「妖精と契約する事で能力を得た……といったところですね」
(そうそれ! それが言いたかったのよ~)
「なあ? 話し長くなるか? そろそろかたをつけたいんだが?」
(お兄さん……まだ浄化する気満々だったんだね……もう少し私の身の上話に興味持ってよ!)
「はいはい、それで?」
まだまだヘレンの話しは長く続きそうだった。
「十%残ってんな? 死刑だ」
(どんだけギャルが嫌いなのよ!)
もちろん真島三太がギャルと呼ばれる人種を嫌うには理由はある。
ある日、その通勤に使っている電車は満員だった。社会人男性の自己防衛的手段として両手を上げ痴漢はしていないアピールをしていたにも関わらず冤罪で逮捕された。痴漢されたと言う女子高生達の主張に対して、どんなに弁明しても三太の主張は一切認められず泣き寝入りをする事になり示談の運びになってしまった。
後日、たまたまその女子高生達が痴漢冤罪を利用した小遣い稼ぎの話しをしている場面に遭遇し、怒りに身を震わせた。その日のPKは凄惨を極めたとか。
「JK許すまじ!」
(弁明の機会を!!)
「弁明? 今は俺が法律だ!」
(お兄さん半端ないって~! もぉ~半端ないって!! 後ろ向きの考えでめっちゃ否定するもん!! そんなんできひんやん普通!!)
「さあ、消える前に何か言い残す事はがあるか?」
(ねえ!? その前提やめよ? 話し合えばきっと分かり合えるって!)
「クロ様……なんかこの子可哀想になってきました……」
(お姉さ~ん! あんたは今この場に於けるサンクチュアリーだよ!)
まさにヘレンにとってリナ(エリーナ)は生命線とも言える存在となっていた。
「ちっ! 確かに今は感情的になりすぎて正常な判断が出来ていない事は否定できないな」
前世というべき転生前と転生後では事情は変わってくる。恨みは恨みとして致し方ない感情ではあるが情報を重要視している今、話し合いをしないという選択肢は悪手である。
「では代わりに私とお話しをしましょう」
(おぉぉぉぉ! 首の皮一枚で繋がった!! いいよ! いいよ! 何でも聞いて!?)
クロは腕を組みふんぞり返り、二人の会話を黙って聞いている。しかし、いつでも浄化できるようにと準備は怠っていないので妙な緊張感だけが残る。
「ヘレンちゃんが幽体になってもこの館に居座っている理由は何?」
(どこから話せばいいのかなぁ……私は妖精って言うのはさっき話したよね? 妖精って悪戯が好きなんだよね。それはなんか本能みたいなものだから私の性格もそっちに引っ張られる的な感じだったのね)
「元々の性格はそうではないと?」
(うん、転生前は人と接するのが苦手でさ、友達なんて居なかったしね)
「寂しい人生を送っていたのね?」
(最初は人間嫌いだったんだけど、この館の主人だったバレッタ様と出会ってから運命が変わったんだよね。出会った頃はまだ小さな子供で、私は毎日悪戯をして楽しんでいたんだけど、その当時のバレッタ様は身体が弱くてね……せっかくの遊び相手が死んじゃったら嫌じゃない? だから契約したのよ)
「契約?」
(そう! 私はこれでも妖精の中でも上位の存在なんだよ! すごいでしょ? だから悪戯に付き合うのを条件に私の力をバレッタ様に預けるっていうのかなあ? ん~……なんか不思議パワーで元気もりもりみたいな? こう……なんか線と線が繋がって良い感じなるのよ)
「なんだその適当な能力は」
(わかんないんだけどなんか良い感じになるんだよ! ほっとけよ! それで元気になったバレッタ様は私のお陰で力強く成長して、ついには女ながら家を継ぐ程の実力者にまでなったんだよね)
「妖精と契約する事で能力を得た……といったところですね」
(そうそれ! それが言いたかったのよ~)
「なあ? 話し長くなるか? そろそろかたをつけたいんだが?」
(お兄さん……まだ浄化する気満々だったんだね……もう少し私の身の上話に興味持ってよ!)
「はいはい、それで?」
まだまだヘレンの話しは長く続きそうだった。
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