77 / 156
第二章 立志編
第77話 さらば新撰一家
しおりを挟む
「ちょっと何なの!」
「イリア!」
「お前ら! くそっ! どけっ!」
ゲイルとアイリはクロの手下に阻まれ身動きが取れず、イリアは膝をついた状態で十二本の剣を突きつけられていた。
「勇者イリア! 貴殿に今一度問う! 聖女エリーナ様は戦闘は嫌いだ。なぜここで戦闘を行なって神罰が下らないかはわからないが、貴殿の勝手な思い違いで無理矢理聖女エリーナ様を連れて行くと言うのなら……」
「……な、何よ!」
「神の代わりに我々が勇者イリアに神罰を下す!」
「なっ!」
「さあ! 返答や如何に!?」
イリアは首に殺気の籠った剣先を突きつけられ睨まれる。返答次第で確実に首を落とされるだろうと想像ができる。しかし、勇者がなぜ勇者と言われるのかクロを含め新撰一家の全員が知ることとなる。
「……ふざけないで……私は勇者よ……どんな試練も壁も……突破してみせるわ!!」
咆哮と共に眩いオーラがイリアを包み、周囲に居た新撰一家を全員吹き飛ばすと、ボロボロの身ながら力強い覇気を放ち一足飛びでコンドウイサを切り伏せる。
「ぐぁ!!!」
「コンドさん! ソーセージ! コンドさんを守れ!」
「わかってるよヒジカッタさん!」
オッキシタソーセージはイリアに向かって三段突きを放つが剣先を掴まる。
「遅い」
ザンッ!
「ぐっ……コンドさん……ヒジカッタさん……」
「ソーセージ!? ウォォォォォ!!」
オッキシタソーセージの心臓の鼓動が止まり、コンドウイサもイリアの一撃で瀕死の状態になっていた。ヒジカッタトシダゾを含め全員でイリアに斬りかかるがなす術もなく全員倒された。
「……やっぱり勇者はチートだな(ちょぉぉぉ! 待て! 待て! 想定外すぎるだろ!)」
【あ~勇者のスキル発動しちゃってるね~】
「死ぬ気でやんないと死ぬなあ(おい! 何だあれ!? チートすぎんだろ!)」
【そんなのクロの助はわかってたんじゃない? 勇者はチートだよ? 当たり前じゃないか】
「お前ら! そこの二人はもういい。巻き込まれないように退散しろ!(てめぇ! 刺し違えるしかないって分かってて俺を当て馬にしただろ!?)」
「し、しかし!」
「邪魔になるんだよ。いいから行け」
「は、はいっ!」
クロの号令で集まっていた者達は即座に退避し、教会の前は勇者パーティーの面々とクロを残すのみになっていた。
「悪党! 成敗!」
「ぐっ! 化け物が!」
クロは辛うじて剣戟をガードし耐えるが、一度で持っていた剣が悲鳴をあげる。
「まあいいか……剣は得意じゃないんでね」
クロは剣を投げ捨て魔闘術を全開にする。黒い魔力が全身を覆い意識が飛びそうになる。
「魔道具の効果か?(あっぶね~! いつも以上に魔力効率が良くて限界突破するところだったわ!)」
【まあ死ぬとは思ってないけど当て馬ってのは言い得て妙だね。僕の第一はエリーナちゃんだからねぇ】
「こい馬鹿勇者(知ってた! お前! 今度会ったら絶対殴ってやるからな!)」
【ふふふっ! 楽しみにしておくよ】
「ハァァァァァ!! な、何っ!」
クロはイリアのスピードを超え剣戟を躱すと側頭部にむけ蹴りを放ったが上手くガードされた。
「これを受けきるのか」
「あなた何者! そしてその術は何!?」
「話すとでも?」
イリアに反撃をさせないように移動しながら乱撃を繰り出し、一瞬出来た隙を見逃さず手首を掴むと合気道のようにイリアの抵抗する力を利用して手首を捻り一回転させ地面に叩きつける。
「ガハッ!」
「イリア!」
「おい悪党! 今度は俺が相手だ!」
「ゲイル! 駄目だ! 動くな!」
ゲイルはイリアの盾になるため剣を抜き襲い掛かろうとするがカルトに止められる。
「何でだカルト! このままじゃイリアが!」
「もし加勢するなら……俺が相手になる!」
カルトは失った腕の部分を止血しふらふらと立ち上がる。
「カルト! ゲイル! 何してるのよ!」
「アイリ! 君も動かないで」
「カルト……どうして」
「……非はこっちにあるって何で分からない? いい加減気付こうよ? この戦いは俺達に正義はない!」
カルトは三人に向かって涙を流しなが訴える。ゲイルとアイリは動きを止めたが、イリアには届かない。
「おっと!」
イリアは倒れながらも剣を足先に振るい反撃をする。
「カルトの仇!」
カルトの想いとは裏腹に勇者による怒涛の反撃が始まろうとしていた。
「イリア!」
「お前ら! くそっ! どけっ!」
ゲイルとアイリはクロの手下に阻まれ身動きが取れず、イリアは膝をついた状態で十二本の剣を突きつけられていた。
「勇者イリア! 貴殿に今一度問う! 聖女エリーナ様は戦闘は嫌いだ。なぜここで戦闘を行なって神罰が下らないかはわからないが、貴殿の勝手な思い違いで無理矢理聖女エリーナ様を連れて行くと言うのなら……」
「……な、何よ!」
「神の代わりに我々が勇者イリアに神罰を下す!」
「なっ!」
「さあ! 返答や如何に!?」
イリアは首に殺気の籠った剣先を突きつけられ睨まれる。返答次第で確実に首を落とされるだろうと想像ができる。しかし、勇者がなぜ勇者と言われるのかクロを含め新撰一家の全員が知ることとなる。
「……ふざけないで……私は勇者よ……どんな試練も壁も……突破してみせるわ!!」
咆哮と共に眩いオーラがイリアを包み、周囲に居た新撰一家を全員吹き飛ばすと、ボロボロの身ながら力強い覇気を放ち一足飛びでコンドウイサを切り伏せる。
「ぐぁ!!!」
「コンドさん! ソーセージ! コンドさんを守れ!」
「わかってるよヒジカッタさん!」
オッキシタソーセージはイリアに向かって三段突きを放つが剣先を掴まる。
「遅い」
ザンッ!
「ぐっ……コンドさん……ヒジカッタさん……」
「ソーセージ!? ウォォォォォ!!」
オッキシタソーセージの心臓の鼓動が止まり、コンドウイサもイリアの一撃で瀕死の状態になっていた。ヒジカッタトシダゾを含め全員でイリアに斬りかかるがなす術もなく全員倒された。
「……やっぱり勇者はチートだな(ちょぉぉぉ! 待て! 待て! 想定外すぎるだろ!)」
【あ~勇者のスキル発動しちゃってるね~】
「死ぬ気でやんないと死ぬなあ(おい! 何だあれ!? チートすぎんだろ!)」
【そんなのクロの助はわかってたんじゃない? 勇者はチートだよ? 当たり前じゃないか】
「お前ら! そこの二人はもういい。巻き込まれないように退散しろ!(てめぇ! 刺し違えるしかないって分かってて俺を当て馬にしただろ!?)」
「し、しかし!」
「邪魔になるんだよ。いいから行け」
「は、はいっ!」
クロの号令で集まっていた者達は即座に退避し、教会の前は勇者パーティーの面々とクロを残すのみになっていた。
「悪党! 成敗!」
「ぐっ! 化け物が!」
クロは辛うじて剣戟をガードし耐えるが、一度で持っていた剣が悲鳴をあげる。
「まあいいか……剣は得意じゃないんでね」
クロは剣を投げ捨て魔闘術を全開にする。黒い魔力が全身を覆い意識が飛びそうになる。
「魔道具の効果か?(あっぶね~! いつも以上に魔力効率が良くて限界突破するところだったわ!)」
【まあ死ぬとは思ってないけど当て馬ってのは言い得て妙だね。僕の第一はエリーナちゃんだからねぇ】
「こい馬鹿勇者(知ってた! お前! 今度会ったら絶対殴ってやるからな!)」
【ふふふっ! 楽しみにしておくよ】
「ハァァァァァ!! な、何っ!」
クロはイリアのスピードを超え剣戟を躱すと側頭部にむけ蹴りを放ったが上手くガードされた。
「これを受けきるのか」
「あなた何者! そしてその術は何!?」
「話すとでも?」
イリアに反撃をさせないように移動しながら乱撃を繰り出し、一瞬出来た隙を見逃さず手首を掴むと合気道のようにイリアの抵抗する力を利用して手首を捻り一回転させ地面に叩きつける。
「ガハッ!」
「イリア!」
「おい悪党! 今度は俺が相手だ!」
「ゲイル! 駄目だ! 動くな!」
ゲイルはイリアの盾になるため剣を抜き襲い掛かろうとするがカルトに止められる。
「何でだカルト! このままじゃイリアが!」
「もし加勢するなら……俺が相手になる!」
カルトは失った腕の部分を止血しふらふらと立ち上がる。
「カルト! ゲイル! 何してるのよ!」
「アイリ! 君も動かないで」
「カルト……どうして」
「……非はこっちにあるって何で分からない? いい加減気付こうよ? この戦いは俺達に正義はない!」
カルトは三人に向かって涙を流しなが訴える。ゲイルとアイリは動きを止めたが、イリアには届かない。
「おっと!」
イリアは倒れながらも剣を足先に振るい反撃をする。
「カルトの仇!」
カルトの想いとは裏腹に勇者による怒涛の反撃が始まろうとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件
フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。
だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!?
体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる