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第二章 立志編
第79話 最期
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「カルト! 貴様ァァァァァァァァ!!」
「……い、嫌よカルト!!」
「ぐっ!」
「な、何!? きゃっ!」
ゲイルとアイリはイリアの元へ駆け寄ろうとした瞬間、背後から忍び寄って来た何者かに拘束された。
「若、お待たせしてしまったようじゃのう」
二人を拘束したのはボン爺と裏ギルドの暗部の連中だった。
「ボン爺、ちょうど良いタイミングだ。手配書は持ってきてくれたか?」
「これに」
ボン爺から手配書を受け取ったクロはその内容をイリアに伝えた。
「血を流して意識が朦朧としているところ悪いが、良く聞けよ? これはお前ら勇者パーティーの暗殺依頼書だ」
「……………」
イリアは呆然とし反応が無い。
「な!? 俺達の暗殺依頼!? どういう事だ! うっ!」
「お前少し黙ってろよ」
「リュウシンお前も来たのか。エリーナはどうした?」
リュウシンは拘束されたゲイルの顔を踏みつけた状態で腹部に蹴りを入れる。
「ぐふっ! て、てめぇ……何しやがる……」
「だからよう……黙ってろって言ってんだろ!」
リュウシンはゲイルの意識がなくなるまで痛めつけ、動かなくなるとクロの方は振り返る。
「こいつらは俺達の……いやすまない……取り乱した。エリーナは大人しくお茶を飲んでくつろいでるから心配はいらない」
「そうか……だがその辺にしておけよ?」
「わかってる」
クロ達にとってはこの勇者パーティーは仲間を殺した仇であり、その対象を目の前にして冷静にはなれなかった。
「ぎゃっ! や、やめて……げふっ!」
リュウシンは振り向き様にゲイルの横で拘束されているアイリの顔面に蹴りを放ち無抵抗になった状態で倒れるアイリの腹を何度も蹴り続けた。
「このくらいいいだろ!?」
目を血走らせながら死なない程度に力を抑え蹴り続けるとアイリも意識を手放した。
「ハァハァハァ……」
「ボン爺、リュウシンを拘束して連れ帰れ」
「御意……」
ボン爺が片手を上げると、暗部の連中がリュウシンをあっという間に拘束する。
「なっ! クロ! 何でだ!?」
「やりすぎだ馬鹿。冷静になれないならギルドに戻ってろ」
「待て! 待ってくれ!? 頼む!」
クロがボン爺に視線をうつすと。その真意をくみ取ったボン爺は素早くリュウシンの元へ移動し意識を刈り取った。
「拘束した状態でギルドに連れて行け」
「はっ!」
「若、申し訳ない」
「いや、身内の不始末だ手間をかけさせたな」
「さて、この二人の処分は如何に?」
「手配書通りに始末したいところだが……今はまだ殺さず地下に連れて行け」
「御意……」
ゲイルとアイリは裏ギルドの地下にある拷問部屋に連れて行かれた。
「この女が勇者イリアなので?」
「ああ、もう命は尽きかけてるが……おい! まだ死ぬなよ?」
クロは魔法袋の中から低級のポーションを取り出し無理矢理イリアの口の中に入れた。
「げほっ! げほっ……くっ!」
致命傷を受けた今のイリアでは低級のポーション程度では回復はせず意識だけ回復する。
「お前はメランコリ国出身だろ? あ~返事はいらない。今からお前に伝える事は全て真実で、それを聞かされたお前は絶望感に襲われるだろうが、耳の穴をかっぽじってよく聞け」
暗殺の手配書はメランコリ国以外の国から依頼されていた。あまりにも考えなしにトラブルを起こしまくる勇者を快く思わない者が出てくるのは至極当然で、このパーティーはカルト以外全員正義馬鹿で構成されていた為世界中から嫌われていた。
「お前らは好き放題やりすぎた。今代の魔王の事もろくに調べもしなかったんだろ?」
今代の魔王は歴代最強であるが、世界に対して宣戦布告はせず宥和政策をとっており、温厚で知られている。メランコリ国は国土の大部分が魔族領と接しており潜在的な恐怖心からその政策を信じられず勇者を使い討伐するという考えで、世界中から一定の憐れみはあるものの危険視されていた。
「歴代最強にして歴代最高の穏健派の魔王に対してとったお前の行動は世界を混沌とさせる癌と認識されていると知っていたか?」
「…………」
「お前の行動は平和な世界を破壊する危険性が高いからこんな暗殺書が複数きてんだよ」
クロは暗殺書の束をイリアに投げつけるが反応が無い。
「世界の希望として生まれ、国に利用され殺される勇者……滑稽でしかないな!」
「……もう良い……殺せ……」
「それと、これは冥土の土産に持っていってくれ」
クロはイリアに耳打ちをする。
「以前、お前が討伐した山賊が居ただろ? あれはメランコリ国第三王子の子飼いの兵隊だったんだよ。そして俺もその組織に五歳の頃から入っていた。そう……俺はそこの生き残りだよ! だからお前らは俺の仇なんだよ」
「!!!」
壊滅したのは
「最期に何か言いたい事あるか?」
「私の死体は……カルトと一緒に埋葬してもらえると助かる……」
「やだよバーカ!」
スパッ!
勇者イリアの首が飛び、身体から大量の血が噴水のように放たれ完全に息の根を止めた。
「……い、嫌よカルト!!」
「ぐっ!」
「な、何!? きゃっ!」
ゲイルとアイリはイリアの元へ駆け寄ろうとした瞬間、背後から忍び寄って来た何者かに拘束された。
「若、お待たせしてしまったようじゃのう」
二人を拘束したのはボン爺と裏ギルドの暗部の連中だった。
「ボン爺、ちょうど良いタイミングだ。手配書は持ってきてくれたか?」
「これに」
ボン爺から手配書を受け取ったクロはその内容をイリアに伝えた。
「血を流して意識が朦朧としているところ悪いが、良く聞けよ? これはお前ら勇者パーティーの暗殺依頼書だ」
「……………」
イリアは呆然とし反応が無い。
「な!? 俺達の暗殺依頼!? どういう事だ! うっ!」
「お前少し黙ってろよ」
「リュウシンお前も来たのか。エリーナはどうした?」
リュウシンは拘束されたゲイルの顔を踏みつけた状態で腹部に蹴りを入れる。
「ぐふっ! て、てめぇ……何しやがる……」
「だからよう……黙ってろって言ってんだろ!」
リュウシンはゲイルの意識がなくなるまで痛めつけ、動かなくなるとクロの方は振り返る。
「こいつらは俺達の……いやすまない……取り乱した。エリーナは大人しくお茶を飲んでくつろいでるから心配はいらない」
「そうか……だがその辺にしておけよ?」
「わかってる」
クロ達にとってはこの勇者パーティーは仲間を殺した仇であり、その対象を目の前にして冷静にはなれなかった。
「ぎゃっ! や、やめて……げふっ!」
リュウシンは振り向き様にゲイルの横で拘束されているアイリの顔面に蹴りを放ち無抵抗になった状態で倒れるアイリの腹を何度も蹴り続けた。
「このくらいいいだろ!?」
目を血走らせながら死なない程度に力を抑え蹴り続けるとアイリも意識を手放した。
「ハァハァハァ……」
「ボン爺、リュウシンを拘束して連れ帰れ」
「御意……」
ボン爺が片手を上げると、暗部の連中がリュウシンをあっという間に拘束する。
「なっ! クロ! 何でだ!?」
「やりすぎだ馬鹿。冷静になれないならギルドに戻ってろ」
「待て! 待ってくれ!? 頼む!」
クロがボン爺に視線をうつすと。その真意をくみ取ったボン爺は素早くリュウシンの元へ移動し意識を刈り取った。
「拘束した状態でギルドに連れて行け」
「はっ!」
「若、申し訳ない」
「いや、身内の不始末だ手間をかけさせたな」
「さて、この二人の処分は如何に?」
「手配書通りに始末したいところだが……今はまだ殺さず地下に連れて行け」
「御意……」
ゲイルとアイリは裏ギルドの地下にある拷問部屋に連れて行かれた。
「この女が勇者イリアなので?」
「ああ、もう命は尽きかけてるが……おい! まだ死ぬなよ?」
クロは魔法袋の中から低級のポーションを取り出し無理矢理イリアの口の中に入れた。
「げほっ! げほっ……くっ!」
致命傷を受けた今のイリアでは低級のポーション程度では回復はせず意識だけ回復する。
「お前はメランコリ国出身だろ? あ~返事はいらない。今からお前に伝える事は全て真実で、それを聞かされたお前は絶望感に襲われるだろうが、耳の穴をかっぽじってよく聞け」
暗殺の手配書はメランコリ国以外の国から依頼されていた。あまりにも考えなしにトラブルを起こしまくる勇者を快く思わない者が出てくるのは至極当然で、このパーティーはカルト以外全員正義馬鹿で構成されていた為世界中から嫌われていた。
「お前らは好き放題やりすぎた。今代の魔王の事もろくに調べもしなかったんだろ?」
今代の魔王は歴代最強であるが、世界に対して宣戦布告はせず宥和政策をとっており、温厚で知られている。メランコリ国は国土の大部分が魔族領と接しており潜在的な恐怖心からその政策を信じられず勇者を使い討伐するという考えで、世界中から一定の憐れみはあるものの危険視されていた。
「歴代最強にして歴代最高の穏健派の魔王に対してとったお前の行動は世界を混沌とさせる癌と認識されていると知っていたか?」
「…………」
「お前の行動は平和な世界を破壊する危険性が高いからこんな暗殺書が複数きてんだよ」
クロは暗殺書の束をイリアに投げつけるが反応が無い。
「世界の希望として生まれ、国に利用され殺される勇者……滑稽でしかないな!」
「……もう良い……殺せ……」
「それと、これは冥土の土産に持っていってくれ」
クロはイリアに耳打ちをする。
「以前、お前が討伐した山賊が居ただろ? あれはメランコリ国第三王子の子飼いの兵隊だったんだよ。そして俺もその組織に五歳の頃から入っていた。そう……俺はそこの生き残りだよ! だからお前らは俺の仇なんだよ」
「!!!」
壊滅したのは
「最期に何か言いたい事あるか?」
「私の死体は……カルトと一緒に埋葬してもらえると助かる……」
「やだよバーカ!」
スパッ!
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