90 / 156
第二章 立志編
第90話 闘技場
しおりを挟む
カジノビルのメインコンテンツはルーレット、バカラ、ブラックジャックの三つで今後はスロットも作る予定にしている。
一階は換金所と飲食店を置き、その他、魔道具などをメインに珍しい物を販売する。
二階にはレートが普通のカジノ、三階にはVIP専用のレートが高いカジノを配置し、四階、五階、六階はホテルで最上階は懺蛇の拠点とする予定だ。
娯楽の少ないこの世界なら中毒者が続出すると確信しているが、人の欲とは際限のないものだ。そんな中毒者達をさらに刺激する為に地下闘技場を作った。
構想初期には予定になかったが、奴隷区画を掌握した事で不良債権化した奴隷をここで有効活用する案が浮上し建設に至った。
地下闘技場へはVIP専用フロアからしか行けない仕掛けをしており、特別感を演出している。
現在のところ建築は八割完成しているが、肝心のルーレットやトランプの製作が滞っている。ワイノール商会と独占契約を結んで建設費の融資を引き出したが、権利関係でワイノール商会が欲を出してしまった。
話し合いの場を設ける手筈になっていたが、現在は先のクーデター事件でワイノール商会との関係に溝が出来てしまった。
クロにとっては相手の弱みを握った状態になったのでどういった形で追い込むか思案中といったところだ。
「うん、注文通りの闘技場だな」
地面は砂で敷き詰められ中央には六角形で囲った金網を立て、その中で闘ってもらうか迷ったが汎用性を考え何も置かない事にした。
客席は二階でその上にVIP席も作り、空調は魔道具で管理する事で快適な空間となっている。
二階席から闘技場を見渡すと、クーデターでワイノール商会に手を貸した組織の人間達が縄で拘束された状態で固められていた。
「兄弟! ここは面白そうな遊び場だな!」
「ガロウ、来てたのか」
「だってよお! ここは俺の為に作られたような場所だろ!」
「まあ、お前にはここのチャンピオンとして君臨してもらう予定ではあるけどな」
戦鬪狂のガロウにとっては夢のような場所になるだろう。エンターテイメント性が強い側面もあるが、生死のやり取りがここでは行われる。もちろんファイトマネーも与えられ、奴隷落ちした者もここで生き抜く事が出来れば奴隷からの解放が現実味を帯びてくる。
しかし、実際はそうなる前にガロウによって阻止させるので、死ぬまで殺し合いをさせる永久機関になる予定だ。
「それで、下で拘束されている奴らはどうするんだ兄弟」
「それを今から説明するからそこで大人しく見てろ」
クロは二階席から闘技場に飛び降りると縄で拘束された者達の前に立つ。
「クーデターに関与した組織の皆さんこんにちは!」
ザワザワザワザワ……
「こ!ん!に!ち!は! 返事が聞こえないな?」
「ふ、ふざけるな! ここから出せ!」
「俺達は騙されたんだ!」
「俺は何もしてない!」
「こ、こんにち……は」
思い思いの罵声がクロに飛んでくる。
「君達は裏切り者として死ぬ事が決定しています」
「なんだと!」「俺は恋人がいるんだ!」「武器を運んだだけだぞ!」
「黙ってよく聞け!!!」
ザワザワザワザワ
「はい、静かになるまでに十秒かかりました! という事でとりあえず十人殺します」
クロは魔法袋から剣を取り出しランダムに十人殺し、再び元の位置に戻った。
簡単に殺されてしまった仲間を見て自分の置かれている立場がわかったのか押し殺すように声を顰めた。
「えーしかし! このように殺すのは簡単なのですがそれじゃあつまらないよな? だから君達に希望を与えようじゃないか! この地下闘技場は刺激を求めている観客にショーをみせる場として今後運営をしていくが、本気度合いが低いとつまらないだろう? だから戦闘に勝利した者にはファイトマネーを支給する」
「えっ!? ここは処刑場じゃないのか?」
「そして、ここで10連勝をあげた者は褒美として奴隷からの解放を約束する」
このまま無抵抗のまま殺されると思っていた者達から歓声があがる。
「だが、しかし! この人数はちょっと多すぎるから、お前ら半分になるまで殺し合いをしろ」
クロの合図と共に拘束していた縄が一斉に切られ、とまどいながらも殺し合いが始まった。
クロは二階席に戻り結果が出るまで観戦する。
「なあ兄弟、ここは素手のみなのか?」
「いや、控室にさまざまな武器を用意するからなんでもありだ」
「そりゃ、楽しみだ」
ほのぼのとした雰囲気の二人だが、下では生き残ろうと必死な者達で溢れかえり、一人、また一人と脱落していく。
一階は換金所と飲食店を置き、その他、魔道具などをメインに珍しい物を販売する。
二階にはレートが普通のカジノ、三階にはVIP専用のレートが高いカジノを配置し、四階、五階、六階はホテルで最上階は懺蛇の拠点とする予定だ。
娯楽の少ないこの世界なら中毒者が続出すると確信しているが、人の欲とは際限のないものだ。そんな中毒者達をさらに刺激する為に地下闘技場を作った。
構想初期には予定になかったが、奴隷区画を掌握した事で不良債権化した奴隷をここで有効活用する案が浮上し建設に至った。
地下闘技場へはVIP専用フロアからしか行けない仕掛けをしており、特別感を演出している。
現在のところ建築は八割完成しているが、肝心のルーレットやトランプの製作が滞っている。ワイノール商会と独占契約を結んで建設費の融資を引き出したが、権利関係でワイノール商会が欲を出してしまった。
話し合いの場を設ける手筈になっていたが、現在は先のクーデター事件でワイノール商会との関係に溝が出来てしまった。
クロにとっては相手の弱みを握った状態になったのでどういった形で追い込むか思案中といったところだ。
「うん、注文通りの闘技場だな」
地面は砂で敷き詰められ中央には六角形で囲った金網を立て、その中で闘ってもらうか迷ったが汎用性を考え何も置かない事にした。
客席は二階でその上にVIP席も作り、空調は魔道具で管理する事で快適な空間となっている。
二階席から闘技場を見渡すと、クーデターでワイノール商会に手を貸した組織の人間達が縄で拘束された状態で固められていた。
「兄弟! ここは面白そうな遊び場だな!」
「ガロウ、来てたのか」
「だってよお! ここは俺の為に作られたような場所だろ!」
「まあ、お前にはここのチャンピオンとして君臨してもらう予定ではあるけどな」
戦鬪狂のガロウにとっては夢のような場所になるだろう。エンターテイメント性が強い側面もあるが、生死のやり取りがここでは行われる。もちろんファイトマネーも与えられ、奴隷落ちした者もここで生き抜く事が出来れば奴隷からの解放が現実味を帯びてくる。
しかし、実際はそうなる前にガロウによって阻止させるので、死ぬまで殺し合いをさせる永久機関になる予定だ。
「それで、下で拘束されている奴らはどうするんだ兄弟」
「それを今から説明するからそこで大人しく見てろ」
クロは二階席から闘技場に飛び降りると縄で拘束された者達の前に立つ。
「クーデターに関与した組織の皆さんこんにちは!」
ザワザワザワザワ……
「こ!ん!に!ち!は! 返事が聞こえないな?」
「ふ、ふざけるな! ここから出せ!」
「俺達は騙されたんだ!」
「俺は何もしてない!」
「こ、こんにち……は」
思い思いの罵声がクロに飛んでくる。
「君達は裏切り者として死ぬ事が決定しています」
「なんだと!」「俺は恋人がいるんだ!」「武器を運んだだけだぞ!」
「黙ってよく聞け!!!」
ザワザワザワザワ
「はい、静かになるまでに十秒かかりました! という事でとりあえず十人殺します」
クロは魔法袋から剣を取り出しランダムに十人殺し、再び元の位置に戻った。
簡単に殺されてしまった仲間を見て自分の置かれている立場がわかったのか押し殺すように声を顰めた。
「えーしかし! このように殺すのは簡単なのですがそれじゃあつまらないよな? だから君達に希望を与えようじゃないか! この地下闘技場は刺激を求めている観客にショーをみせる場として今後運営をしていくが、本気度合いが低いとつまらないだろう? だから戦闘に勝利した者にはファイトマネーを支給する」
「えっ!? ここは処刑場じゃないのか?」
「そして、ここで10連勝をあげた者は褒美として奴隷からの解放を約束する」
このまま無抵抗のまま殺されると思っていた者達から歓声があがる。
「だが、しかし! この人数はちょっと多すぎるから、お前ら半分になるまで殺し合いをしろ」
クロの合図と共に拘束していた縄が一斉に切られ、とまどいながらも殺し合いが始まった。
クロは二階席に戻り結果が出るまで観戦する。
「なあ兄弟、ここは素手のみなのか?」
「いや、控室にさまざまな武器を用意するからなんでもありだ」
「そりゃ、楽しみだ」
ほのぼのとした雰囲気の二人だが、下では生き残ろうと必死な者達で溢れかえり、一人、また一人と脱落していく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる