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第16話 『お宝を盗む』
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怪盗イタッチ大作戦!!
著者:ピラフドリア
第16話
『お宝を盗む』
虎を倒したダッチは背を向けたまま、刀を鞘にしまった。
ダッチはイタッチとハオが戦っていた場所を見ると、そこではすでにハオはやられて折り紙で作られた手錠で拘束されていた。
しかし、イタッチの姿が見当たらない。
「……あいつは…………」
イタッチはどこにいったのか。その時だった。再び、照明が落ちた。
暗闇の部屋の中、何かが動く。
だが、いるのは分かるがハッキリとした場所や誰なのかが分からない。
そんな中、暗闇の中、月光を反射して何かが光った。
ダッチはその反射した場所目掛けて、刀を抜いて刃を向けた。
照明が戻る。ダッチの刀の先には黄金の甲羅を持ったイタッチの姿があった。
「時間になったら照明が落ちるようにして、そのタイミングでずらかるつもりだったんだけどな……」
「……そいつを置いていけ」
「嫌だね……」
イタッチは懐から折り紙で作られた玉を取り出した。
そしてその玉を勢いよく地面に叩きつける。
「これは煙幕か!?」
すると玉の中から煙が漏れてきて、部屋全体を煙が包み込む。
「ゴホゴホ……見えない…………」
ダッチは視界の悪さで何もできずにいると、その周囲を何かが囲う。そしてそれがダッチに巻き付いた。
「折り紙で出来た鎖だと…………」
ダッチは折り紙の鎖で拘束されて身動きが取れなくなった。そんなダッチを誰かが抱えると走り出した。
「な、俺をどこに連れて行く気だ!! イタッチ!!」
抱えられたダッチにはイタッチの姿が見えていた。ダッチは抵抗することもできずにイタッチに連れ攫われる。
部屋の出口を開けると、中に向かってイタッチは叫ぶ。
「お宝はこの、怪盗イタッチがいただいた!!」
そして夜の闇へとダッチと黄金の甲羅を持った怪盗は消えていった。
ダッチはイタッチに連れられて、小さな古屋へとやってきていた。
鎖を外されたダッチは刀をイタッチに向ける。
「貴様、俺を連れて、さらには解放するとは何のつもりだ」
「俺はお宝を盗んだだけだ」
「お宝はその黄金の甲羅だろ」
「それだけじゃ遺産は手に入らない。そこまでは知ってるんだろ……」
イタッチの言葉を聞いたダッチは興味を持ち、一度刀を下げた。
「何か知っているのか?」
「じいさんはこう言ってなかったか? 遺産の在り処はお前の手元にあるって……」
「貴様……まさかあの時…………」
「白虎も単に用済みでお前を消したかったわけじゃない。お前が他の組織に渡るくらいなら殺してでもその皮を手に入れる……」
イタッチは部屋のテーブルに置かれていたインスタントカメラを手に取った。
「さ、協力してもらうぜ、ダッチ……」
著者:ピラフドリア
第16話
『お宝を盗む』
虎を倒したダッチは背を向けたまま、刀を鞘にしまった。
ダッチはイタッチとハオが戦っていた場所を見ると、そこではすでにハオはやられて折り紙で作られた手錠で拘束されていた。
しかし、イタッチの姿が見当たらない。
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イタッチはどこにいったのか。その時だった。再び、照明が落ちた。
暗闇の部屋の中、何かが動く。
だが、いるのは分かるがハッキリとした場所や誰なのかが分からない。
そんな中、暗闇の中、月光を反射して何かが光った。
ダッチはその反射した場所目掛けて、刀を抜いて刃を向けた。
照明が戻る。ダッチの刀の先には黄金の甲羅を持ったイタッチの姿があった。
「時間になったら照明が落ちるようにして、そのタイミングでずらかるつもりだったんだけどな……」
「……そいつを置いていけ」
「嫌だね……」
イタッチは懐から折り紙で作られた玉を取り出した。
そしてその玉を勢いよく地面に叩きつける。
「これは煙幕か!?」
すると玉の中から煙が漏れてきて、部屋全体を煙が包み込む。
「ゴホゴホ……見えない…………」
ダッチは視界の悪さで何もできずにいると、その周囲を何かが囲う。そしてそれがダッチに巻き付いた。
「折り紙で出来た鎖だと…………」
ダッチは折り紙の鎖で拘束されて身動きが取れなくなった。そんなダッチを誰かが抱えると走り出した。
「な、俺をどこに連れて行く気だ!! イタッチ!!」
抱えられたダッチにはイタッチの姿が見えていた。ダッチは抵抗することもできずにイタッチに連れ攫われる。
部屋の出口を開けると、中に向かってイタッチは叫ぶ。
「お宝はこの、怪盗イタッチがいただいた!!」
そして夜の闇へとダッチと黄金の甲羅を持った怪盗は消えていった。
ダッチはイタッチに連れられて、小さな古屋へとやってきていた。
鎖を外されたダッチは刀をイタッチに向ける。
「貴様、俺を連れて、さらには解放するとは何のつもりだ」
「俺はお宝を盗んだだけだ」
「お宝はその黄金の甲羅だろ」
「それだけじゃ遺産は手に入らない。そこまでは知ってるんだろ……」
イタッチの言葉を聞いたダッチは興味を持ち、一度刀を下げた。
「何か知っているのか?」
「じいさんはこう言ってなかったか? 遺産の在り処はお前の手元にあるって……」
「貴様……まさかあの時…………」
「白虎も単に用済みでお前を消したかったわけじゃない。お前が他の組織に渡るくらいなら殺してでもその皮を手に入れる……」
イタッチは部屋のテーブルに置かれていたインスタントカメラを手に取った。
「さ、協力してもらうぜ、ダッチ……」
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