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第50話 『蟻さん』
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怪盗イタッチ大作戦!!
著者:ピラフドリア
第50話
『蟻さん』
「今回狙うお宝はこれだ!!」
アパートの一室でイタッチはある写真を二人に見せる。
「なんだこれ、コップ?」
写真にはマグカップが映し出されている。
ダッチは分からないようだが、写真からアンはどんなお宝なのかを理解した。
「これは未来カップですね」
「なんだそれ?」
腕を組んで尋ねるダッチにアンは説明をする。
「これは未来予知ができるコップと言われている特殊な盗品です。元々は1970年代に活躍した魔術師マジカンの使用していたものであり、未来予知ができるということで盗まれて行方が掴めなくなったんです」
「そのコップがどこにあるか分かったってことか」
説明を受けたダッチの言葉にイタッチは頷く。
「今の持ち主はアントニーというハコビアリの社長だ。カップは祖父から受け継いだもので、代々それを使い、営業をしてきた」
イタッチは事前に用意していた資料をテーブルに置く。
ここにはハコビアリの社内の地図が描かれていた。
「お宝の在処は社長室。俺とダッチで潜入してアンがアシストする。良いな」
イタッチの作戦にダッチとアンは賛同した。
作戦実行日。イタッチとダッチはハコビアリの社員に変装して社内に侵入する。
順調に進んでいくが、社内の奥へと通じる扉でイタッチは足を止めた。
「イタッチ、どうした?」
「予告状を出したはずなのに、警備員が少ない。外にはフクロウ警部もいたが警官を中に入れないということは自社で対処すると思ったが、何か策があるのか……」
警備員の少なさに疑問を感じるイタッチ。その疑問は扉を開けてすぐに解決した。
扉を開くとそこには
「なんだこれ……」
通路を囲むマッチョな蟻さん達が左右の壁に並んでいた。
そして奥から赤い蟻が歩いてくる。
「他の社員にはその扉以降には何があっても入るなと伝えている。つまりお前達が泥棒だな」
歩いてくる蟻はアントニー。この会社の若き社長だ。
「そんなこと、伝えられてなかったです」
「良いや、伝えているぞ」
アントニーはスーツから一枚の紙を取り出した。
「電子機器を伝えば君の仲間にバレてしまうからね。古典的な手だがこれが一番有効的だ」
アントニーが持つ紙には、『3時以降はB棟通路に入らないように』と記載されていた。
「やられちまったな。イタッチ」
久しぶりに罠にハマったイタッチを、後ろのダッチがドンマイと肩を叩く。
だが、イタッチは焦る様子はない。
「確かに待ち伏せされてたのは誤算だったな。だけど、捕まらなければ良いんだろ」
「この特殊社員達を見ても言えるかな!!」
左右に並ぶ蟻達は自慢の筋肉を見せびらかす。
「彼らは日々、重い荷物を運び期待あげた筋肉を持つ社内でも優秀なもの達だ。彼らの筋肉の前では君は逃げられない。行け!!」
社長の指示に従い、社員の蟻達はイタッチに飛び掛かる。
イタッチは折り紙で盾を作り、蟻のタックルを防ごうとするが、強烈な一撃に盾が吹き飛ばされてしまった。
「これは確かに、良い筋肉だ」
イタッチは折り紙にバトンタッチすると、折り紙で耳栓を作って耳に嵌める。
ダッチは刀を抜くと刀を素早く揺らした。
「音の攻撃か……だが」
蟻達を音波が襲う。しかし、社長は蟻達に合図を出した。
「マッチョポーズだ!!」
音に苦しむ蟻達だが、社長の声に反応してマッチョなポーズをとる。
するとその筋肉の動く音と輝く筋肉でダッチの音がかき消された。
「なんだよそりゃ!?」
ダッチが驚く中。イタッチは次の手に出る。
イタッチは折り紙で縄を作ると、天井にある照明に投げてくくりつける。
そしてそれによじ登ると、蟻達を飛び越えて先に進んだ。
「なに!?」
「どんだけすごいマッチョでも空は飛べないよな」
上空を通り、着地したイタッチとダッチは無線でアンに指示を出して照明を消してもらう。
折り紙で暗視ゴーグルを作り、二人は暗がりの中を先に進む。
「逃げられてたまるか!! みんなマッチョポーズだ!!!!」
社長が司令を出し、蟻達はポーズを取る。すると、神々しい筋肉が光を放ち、闇を照らした。
「なんでもありかよ!!」
しかし、マッチョポーズを崩せば、光が消えてしまうため蟻達は動けず。
追いかけることができないうちに、イタッチ達は奥の部屋にたどり着いた。
そしてテーブルに置かれているマグカップ。それを手に入れる。
「未来カップは手に入れた!!」
イタッチはお宝を手に入れると、折り紙を使ってビルから脱出した。
著者:ピラフドリア
第50話
『蟻さん』
「今回狙うお宝はこれだ!!」
アパートの一室でイタッチはある写真を二人に見せる。
「なんだこれ、コップ?」
写真にはマグカップが映し出されている。
ダッチは分からないようだが、写真からアンはどんなお宝なのかを理解した。
「これは未来カップですね」
「なんだそれ?」
腕を組んで尋ねるダッチにアンは説明をする。
「これは未来予知ができるコップと言われている特殊な盗品です。元々は1970年代に活躍した魔術師マジカンの使用していたものであり、未来予知ができるということで盗まれて行方が掴めなくなったんです」
「そのコップがどこにあるか分かったってことか」
説明を受けたダッチの言葉にイタッチは頷く。
「今の持ち主はアントニーというハコビアリの社長だ。カップは祖父から受け継いだもので、代々それを使い、営業をしてきた」
イタッチは事前に用意していた資料をテーブルに置く。
ここにはハコビアリの社内の地図が描かれていた。
「お宝の在処は社長室。俺とダッチで潜入してアンがアシストする。良いな」
イタッチの作戦にダッチとアンは賛同した。
作戦実行日。イタッチとダッチはハコビアリの社員に変装して社内に侵入する。
順調に進んでいくが、社内の奥へと通じる扉でイタッチは足を止めた。
「イタッチ、どうした?」
「予告状を出したはずなのに、警備員が少ない。外にはフクロウ警部もいたが警官を中に入れないということは自社で対処すると思ったが、何か策があるのか……」
警備員の少なさに疑問を感じるイタッチ。その疑問は扉を開けてすぐに解決した。
扉を開くとそこには
「なんだこれ……」
通路を囲むマッチョな蟻さん達が左右の壁に並んでいた。
そして奥から赤い蟻が歩いてくる。
「他の社員にはその扉以降には何があっても入るなと伝えている。つまりお前達が泥棒だな」
歩いてくる蟻はアントニー。この会社の若き社長だ。
「そんなこと、伝えられてなかったです」
「良いや、伝えているぞ」
アントニーはスーツから一枚の紙を取り出した。
「電子機器を伝えば君の仲間にバレてしまうからね。古典的な手だがこれが一番有効的だ」
アントニーが持つ紙には、『3時以降はB棟通路に入らないように』と記載されていた。
「やられちまったな。イタッチ」
久しぶりに罠にハマったイタッチを、後ろのダッチがドンマイと肩を叩く。
だが、イタッチは焦る様子はない。
「確かに待ち伏せされてたのは誤算だったな。だけど、捕まらなければ良いんだろ」
「この特殊社員達を見ても言えるかな!!」
左右に並ぶ蟻達は自慢の筋肉を見せびらかす。
「彼らは日々、重い荷物を運び期待あげた筋肉を持つ社内でも優秀なもの達だ。彼らの筋肉の前では君は逃げられない。行け!!」
社長の指示に従い、社員の蟻達はイタッチに飛び掛かる。
イタッチは折り紙で盾を作り、蟻のタックルを防ごうとするが、強烈な一撃に盾が吹き飛ばされてしまった。
「これは確かに、良い筋肉だ」
イタッチは折り紙にバトンタッチすると、折り紙で耳栓を作って耳に嵌める。
ダッチは刀を抜くと刀を素早く揺らした。
「音の攻撃か……だが」
蟻達を音波が襲う。しかし、社長は蟻達に合図を出した。
「マッチョポーズだ!!」
音に苦しむ蟻達だが、社長の声に反応してマッチョなポーズをとる。
するとその筋肉の動く音と輝く筋肉でダッチの音がかき消された。
「なんだよそりゃ!?」
ダッチが驚く中。イタッチは次の手に出る。
イタッチは折り紙で縄を作ると、天井にある照明に投げてくくりつける。
そしてそれによじ登ると、蟻達を飛び越えて先に進んだ。
「なに!?」
「どんだけすごいマッチョでも空は飛べないよな」
上空を通り、着地したイタッチとダッチは無線でアンに指示を出して照明を消してもらう。
折り紙で暗視ゴーグルを作り、二人は暗がりの中を先に進む。
「逃げられてたまるか!! みんなマッチョポーズだ!!!!」
社長が司令を出し、蟻達はポーズを取る。すると、神々しい筋肉が光を放ち、闇を照らした。
「なんでもありかよ!!」
しかし、マッチョポーズを崩せば、光が消えてしまうため蟻達は動けず。
追いかけることができないうちに、イタッチ達は奥の部屋にたどり着いた。
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