怪盗イタッチ大作戦!!

ピラフドリア

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第52話 『フシギ伯爵の新たな屋敷』

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怪盗イタッチ大作戦!!



著者:ピラフドリア



第52話
『フシギ伯爵の新たな屋敷』




 イタッチとダッチに届けられた挑戦状。



「『新たなクイズを開発した。挑戦したまえ』か……」



「どうするんだ、イタッチ」



「行くしかないだろ」







 新たに作られた屋敷。そこに二人はやってきた。建物に入ろうとすると、入り口の扉にモニターがあり、そこに映像が映し出される。



『小ちいさいときはかけたのに、大おおきくなったらかけなくなるものはなぁ~んだ?』





 クイズが出てきて、モニターに文字が打ち込めるようになる。



「小さい時かけた?」



 ダッチは顎に手を当てて考える。



「文字なら今でも書けるしな。絵は昔から変わってないし……」



 ダッチが困っているとイタッチが閃く。



「そうだ!! かけるってのは文字だけじゃない」



「どういうことだ?」



「漢字で書くと。『かける』は『書ける』『駆ける』『掛ける』のようにいくつかの意味になるだろう。そうやって考えるんだ」



 そしてイタッチはモニターの前に立つとある文字を打ち込んだ。



「答えは『よだれかけ』だ!!」



「そうか! 子供の時はかけていたものが今はかけない。そういうことだったのか!!」



 モニターに正解と表示されると、扉の鍵が開き中に入れるようになった。
 屋敷の中に入ると、三つの階段があり、それぞれに看板が建ててある。



 その看板にはそれぞれ『クマ』『クモ』『カニ』と書かれている。



 看板を見終わると天井が開き、モニターが降りてきて二人の前で止まる。



『この中でお金持ちの動物はなぁ~んだ?』



 新たな問題が現れた。



「金持ちの動物か」



「ウサギがいれば、俺はそこを選ぶんだがな」



 資金の自信のあるダッチはそんな冗談を言う。



「ダッチ。お前は誰だと思う?」



「俺はクモだと思うぜ」



「なぜだ?」



 イタッチが聞くとダッチは説明を始める。



「クモは言い方を変えれば、空にある雲になる。雲ってのは高いところになって、飛行機がないと手が届かない。つまり金持ちはクモだ」



 ダッチは自信満々にクモの看板の書かれた階段を登る。もう少しで扉に触れそうになった時。
 階段が突然、滑り台に変形してダッチは階段から滑り落ちてしまった。



「痛たぁ……なんだ、間違えだったのか?」



「そうみたいだな。別の答えを考えよう」



 『クマ』『カニ』。この中にいるお金持ちは誰か。



「クマが蜂蜜が好きだろ。んで、カニはハサミでチョキチョキしてくる」



 答えを考えながらダッチが独り言をボソボソ言う。その独り言を聞いて、イタッチはあることに気づく。



「もう一回言ってくれ」



「え、クマが蜂蜜で、カニはハサミでチョキチョキしてくる?」



「そうだ!! チョキン! 貯金だよ!!」



「貯金?」



「カニは貯金してるんだ。だから、お金持ちなんだよ!!」



「そういうことか!!」



 二人はカニの階段を登り、扉を開けて先に進んだ。



 先に進んでいくと、今度はプールのある大きな部屋に辿り着いた。
 プールサイドは通れなくなっており、プールを泳がないと先に進めない。
 しかし、プールの中にはサメが泳いでいた。



 今度はプール中からモニターが飛び出してくる。



『お風呂屋さんとクリーニング屋さんとマッサージ屋さんが駆けっこをしました。1位を走っていたのはだぁ~れだ?』





 新しい問題が現れた。



「駆けっこだぁ?」



 ダッチは首を傾げる。そして問題をもう一度読み、



「この前の蟻がいればなぁ。引っ越し屋さんが早そうなんだがな」



「この前のは特例だ。忘れろ」



 問題を見て考え、イタッチは答えを思いついた。



「答えはお風呂屋さんだ」



「なに!? そうなのか!」



「お風呂は銭湯とも言うだろ。セントウは先頭にもなる」



「走ったら先頭になる。だから一位なのか」



 モニターに答えを打ち込むと、プールの中から巨大な箸が浮いてきて、プールに橋を作った。



「箸の橋か」



「割れる前に行こうぜ」



 プールを超えて先に進むと、ついにフシギ伯爵の待つお宝の部屋にたどり着いた。



「よく来たな。イタッチ」



 フシギ伯爵はマントを靡かせて杖を振り回す。



「最後の問題を与えよう。答えられれば、君たちの勝ちだ」



 フシギ伯爵は杖からビームを出して映像を映し出す。



『街中にイカがいて邪魔な国はどぉ~こだ?』



 新たな問題が出される。



「さぁ、答えてみろ」



 問題が出されてイタッチとダッチは考える。



「イカがいて邪魔か。でっかいイカでもいるのか?」



 ダッチは巨大なイカが街にいる姿を想像する。しかし、それは違うとイタッチは否定する。



「そういうことじゃないと思うぞ。もっと別のことだ」



「イカが邪魔か。どんな邪魔なイカなんだか……」



 考えてイタッチが思いつく。



「邪魔なイカ。そうか、ジャマイカだ!!」



「正解だ!! 流石イタッチだ。今回も負けてしまったが、次こそは勝ってみせるぞ!」



 フシギ伯爵もマントに身を隠し消えてしまった。



 イタッチはフシギ伯爵が落としたお宝を手に入れて、屋敷から脱出した。




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