92 / 208
第92話 『実力を期待して』
しおりを挟む
怪盗イタッチ大作戦!!
著者:ピラフドリア
第92話
『実力を期待して』
スティンクと名乗ったカメムシは、フクロウ警部の登場に興奮する。
「なぜ俺に……」
「私達は全力でぶつかり合える相手を探していたの。そんな時に聞いた。あなたのような警官がいると」
スティンクと話していると斧を拾った鹿がスティンクの前まで歩き、スティンクを守るようにフクロウ警部と向かい合う。
「…………」
無言で睨みつけてくる鹿。何者なのかは分からないが、凄まじい気迫を感じる。
「彼はディアー。私の可愛い弟よ。あなたの部下を倒したもの、この子よ」
ディアーは何も喋ることはなく。姉に全ての会話を任せる。
「さてとお喋りはここまで。あなたが期待通りの景観だと信じているぞ」
スティンクの合図に従い、ディアーは斧を握りしめてフクロウ警部に襲いかかる。
両手で斧を握り、大きく振りかぶる。
フクロウ警部は拳銃に弾を込めると、向かってくるディアーに向かって発砲した。
しかし、
「………………」
ディアーは斧を盾にして弾丸を防ぐ。防がせたことで斧での攻撃は防いだが、接近されたフクロウ警部に、ディアーは蹴りで攻撃する。
強力な蹴り。その一撃でフクロウ警部の身体が一瞬浮く。だが、
「軽いなぁ……」
フクロウ警部はクチバシを食いしばりながら蹴りを耐え切った。ダメージはある。かなり痛いが強がって受け止めた警部。
フクロウ警部は蹴り終えた足を掴むと、ディアーの重心を傾けて、転ばせる容量で投げ飛ばした。
ディアーの背中が地面に叩きつけられる。衝撃で橋が揺れるほどの威力だが、そんな攻撃を受けてもディアーは一言も喋ることはなかった。
「無口な奴だな……」
投げ飛ばしたフクロウ警部は手を叩いて埃を払う。
「弟はシャイでね。仮面をつけているのも人に素顔を見られるのが恥ずかしいからなのさ」
「その弟は倒した。仇でもうちに来るかい、お姉さん……」
スティンクは腕を組み、余裕の表情を見せる。
「弟はやられてないよ」
スティンクの宣言通り、ディアーは背中を摩りながらも立ち上がる。ダメージはあったあったようだが、大きなダメージだったというわけではなさそうだ。
「ディー。まだまだこんなもんじゃないだろ。見せてやりな」
「………………」
落ちていた斧を拾ったディアーは、スティンクに返事をするように頷く。そして斧を大きく上に振り上げた。
「あの距離から……何を…………」
ディアーとフクロウ警部の距離は乗用車2台分。あそこで斧を振り上げてもまだまだ距離がある。
「………………」
ディアーは両手に力を入れると、筋肉が浮かび上がり、腕の太さが倍ほどになる。そして、
「やれ、ディー」
ディアーはその場で斧を振り下ろした。
斧は勢いよく橋の地面に突き刺さる。すると、斧の突き刺さった場所から地割れになり、橋にヒビが入る。
「橋が!?」
崩れることはなかったが、衝撃で橋が揺れてフクロウ警部はバランスを崩す。
その隙にディアーはフクロウ警部に一気に近づき、距離を詰めた。
著者:ピラフドリア
第92話
『実力を期待して』
スティンクと名乗ったカメムシは、フクロウ警部の登場に興奮する。
「なぜ俺に……」
「私達は全力でぶつかり合える相手を探していたの。そんな時に聞いた。あなたのような警官がいると」
スティンクと話していると斧を拾った鹿がスティンクの前まで歩き、スティンクを守るようにフクロウ警部と向かい合う。
「…………」
無言で睨みつけてくる鹿。何者なのかは分からないが、凄まじい気迫を感じる。
「彼はディアー。私の可愛い弟よ。あなたの部下を倒したもの、この子よ」
ディアーは何も喋ることはなく。姉に全ての会話を任せる。
「さてとお喋りはここまで。あなたが期待通りの景観だと信じているぞ」
スティンクの合図に従い、ディアーは斧を握りしめてフクロウ警部に襲いかかる。
両手で斧を握り、大きく振りかぶる。
フクロウ警部は拳銃に弾を込めると、向かってくるディアーに向かって発砲した。
しかし、
「………………」
ディアーは斧を盾にして弾丸を防ぐ。防がせたことで斧での攻撃は防いだが、接近されたフクロウ警部に、ディアーは蹴りで攻撃する。
強力な蹴り。その一撃でフクロウ警部の身体が一瞬浮く。だが、
「軽いなぁ……」
フクロウ警部はクチバシを食いしばりながら蹴りを耐え切った。ダメージはある。かなり痛いが強がって受け止めた警部。
フクロウ警部は蹴り終えた足を掴むと、ディアーの重心を傾けて、転ばせる容量で投げ飛ばした。
ディアーの背中が地面に叩きつけられる。衝撃で橋が揺れるほどの威力だが、そんな攻撃を受けてもディアーは一言も喋ることはなかった。
「無口な奴だな……」
投げ飛ばしたフクロウ警部は手を叩いて埃を払う。
「弟はシャイでね。仮面をつけているのも人に素顔を見られるのが恥ずかしいからなのさ」
「その弟は倒した。仇でもうちに来るかい、お姉さん……」
スティンクは腕を組み、余裕の表情を見せる。
「弟はやられてないよ」
スティンクの宣言通り、ディアーは背中を摩りながらも立ち上がる。ダメージはあったあったようだが、大きなダメージだったというわけではなさそうだ。
「ディー。まだまだこんなもんじゃないだろ。見せてやりな」
「………………」
落ちていた斧を拾ったディアーは、スティンクに返事をするように頷く。そして斧を大きく上に振り上げた。
「あの距離から……何を…………」
ディアーとフクロウ警部の距離は乗用車2台分。あそこで斧を振り上げてもまだまだ距離がある。
「………………」
ディアーは両手に力を入れると、筋肉が浮かび上がり、腕の太さが倍ほどになる。そして、
「やれ、ディー」
ディアーはその場で斧を振り下ろした。
斧は勢いよく橋の地面に突き刺さる。すると、斧の突き刺さった場所から地割れになり、橋にヒビが入る。
「橋が!?」
崩れることはなかったが、衝撃で橋が揺れてフクロウ警部はバランスを崩す。
その隙にディアーはフクロウ警部に一気に近づき、距離を詰めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました
グミ食べたい
ファンタジー
現実に疲れた俺が辿り着いたのは、自由度抜群のVRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。
選んだ職業は“料理人”。
だがそれは、戦闘とは無縁の完全な負け組職業だった。
地味な日々の中、レベル上げ中にネームドモンスター「猛き猪」が出現。
勝てないと判断したアタッカーはログアウトし、残されたのは三人だけ。
熊型獣人のタンク、ヒーラー、そして非戦闘職の俺。
絶体絶命の状況で包丁を構えた瞬間――料理スキルが覚醒し、常識外のダメージを叩き出す!
そこから始まる、料理人の大逆転。
ギルド設立、仲間との出会い、意外な秘密、そしてVチューバーとしての活動。
リアルでは無職、ゲームでは負け組。
そんな男が奇跡を起こしていくVRMMO物語。
僕らの10パーセントは無限大
華子
青春
10%の確率でしか未来を生きられない少女と
過去に辛い経験をしたことがある幼ななじみと
やたらとポジティブなホームレス
「あり得ない今を生きてるんだったら、あり得ない未来だってあるんじゃねえの?」
「そうやって、信じたいものを信じて生きる人生って、楽しいもんだよ」
もし、あたなら。
10パーセントの確率で訪れる幸せな未来と
90パーセントの確率で訪れる悲惨な未来。
そのどちらを信じますか。
***
心臓に病を患う和子(わこ)は、医者からアメリカでの手術を勧められるが、成功率10パーセントというあまりにも酷な現実に打ちひしがれ、渡米する勇気が出ずにいる。しかしこのまま日本にいても、死を待つだけ。
追い詰められた和子は、誰に何をされても気に食わない日々が続くが、そんな時出逢ったやたらとポジティブなホームレスに、段々と影響を受けていく。
幼ななじみの裕一にも支えられながら、彼女が前を向くまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる