99 / 208
第99話 『船のお宝』
しおりを挟む
怪盗イタッチ大作戦!!
著者:ピラフドリア
第99話
『船のお宝』
「よく来た、諸君」
豪華客船アッフェット。その船の船内でワインを持ち、乗客に挨拶するコヨーテ。
「今日は私の誕生日。皆で存分に楽しもうじゃないか」
コヨーテは挨拶を終えると、ワインを片手に個別に挨拶に向かう。ワイングラスをぶつけ合って乾杯をする。
「おめでとう、コヨーテ……」
「ありがとう、ディッロ」
いくつかの知り合いに挨拶を終え、アルマジロの友人と乾杯をしたコヨーテ。
アルマジロのディッロは船内に飾られたある装飾品に目をやる。
「さっきから気になっていたんだが、あの銅像はなんだい?」
「ああ、あれはシークイーンだ。美しいだろう、自身の誕生祝いに5億ユーロで買ったのさ」
「ほほぉ……。確かに君に似合う美しさだ」
ディッロはワインを片手に銅像に近づく。イルカの銅像で、手には杖を持っている。
「……あまり近づかない方がいい」
ディッロを追ってコヨーテがやってくる。
「数日前、ある動物から手紙が届いてね」
コヨーテは白いスーツの中から自慢げにある予告状を取り出した。
「こ、コヨーテ!? その予告状は!!」
「そう、あの大怪盗イタッチからの予告状だ。ふ、しかし、イダイもこの予告状を出したのは失敗だったようだな……」
コヨーテは自慢げに予告状を銅像の中に投げる。すると、銅像の下にある床が開き、そこから銃のような機械が顔を出した。
そしてビームを放つと、手紙を焼き消してしまった。
「イタッチであってもこの装置を突破することは出来まい……」
フフフと笑い始めるコヨーテ。そんな時、突然船内の照明が落ちた。
「なんだ、何が起きたんだ!!」
しばらく経ち、電気が復旧して明るくなる。すると、肝斑につながる扉の前に赤いマントを羽織ったイタチが立っていた。
「来たか、イタッチ……」
コヨーテはイタッチの登場に喜び、自慢の装置を紹介しようとする。だが、イタッチはその紹介を聞かず、
「もうお宝はもらったんでな、その報告に来た」
「なんだと!? 銅像はまだ俺の後ろに!!」
コヨーテは後ろに銅像があるのを確認する。銅像があることにホッとしたコヨーテだった。が、しかし、
イタッチは指を鳴らすと、銅像は折り紙に変化して無くなってしまった。
「お宝は頂いた。ではさらばだ!!」
お宝が消えて動揺するコヨーテ。そんな中、イタッチは扉を開けて甲板に出ていく。
「追え……追って取り返すんだ!!」
落ち込んでいたコヨーテだが、すぐに近くにいた警備員に命令を出し、イダイを追わせた。
警備員はイタッチを追って甲板に出たが、イタッチは船の後方に移動しており、海に向かって飛んだ。
「なに!?」
警備員はイタッチを追って海に飛び込もうとする。しかし、イタッチは海に飛び込んだのではなく、船の後ろにつけていたボートに乗り込んだだけだった。
「出せ、ダッチ」
ボートを操縦しているダッチは、イタッチの指示に従ってボートを船から離す。警備員達は船から飛んでボートに飛び乗ろうとするが、ボートの発進の方が早く、海に落ちて逃げられてしまった。
ボートが海を進む中、ダッチはイタッチに尋ねる。
「なぁ、どうやってお宝を折り紙に変えたんだ?」
「お宝は船に積まれる時にすでに盗んでたんだ。船には折り紙で作った偽物を残してな」
「だから、お宝が折り紙になったのか」
著者:ピラフドリア
第99話
『船のお宝』
「よく来た、諸君」
豪華客船アッフェット。その船の船内でワインを持ち、乗客に挨拶するコヨーテ。
「今日は私の誕生日。皆で存分に楽しもうじゃないか」
コヨーテは挨拶を終えると、ワインを片手に個別に挨拶に向かう。ワイングラスをぶつけ合って乾杯をする。
「おめでとう、コヨーテ……」
「ありがとう、ディッロ」
いくつかの知り合いに挨拶を終え、アルマジロの友人と乾杯をしたコヨーテ。
アルマジロのディッロは船内に飾られたある装飾品に目をやる。
「さっきから気になっていたんだが、あの銅像はなんだい?」
「ああ、あれはシークイーンだ。美しいだろう、自身の誕生祝いに5億ユーロで買ったのさ」
「ほほぉ……。確かに君に似合う美しさだ」
ディッロはワインを片手に銅像に近づく。イルカの銅像で、手には杖を持っている。
「……あまり近づかない方がいい」
ディッロを追ってコヨーテがやってくる。
「数日前、ある動物から手紙が届いてね」
コヨーテは白いスーツの中から自慢げにある予告状を取り出した。
「こ、コヨーテ!? その予告状は!!」
「そう、あの大怪盗イタッチからの予告状だ。ふ、しかし、イダイもこの予告状を出したのは失敗だったようだな……」
コヨーテは自慢げに予告状を銅像の中に投げる。すると、銅像の下にある床が開き、そこから銃のような機械が顔を出した。
そしてビームを放つと、手紙を焼き消してしまった。
「イタッチであってもこの装置を突破することは出来まい……」
フフフと笑い始めるコヨーテ。そんな時、突然船内の照明が落ちた。
「なんだ、何が起きたんだ!!」
しばらく経ち、電気が復旧して明るくなる。すると、肝斑につながる扉の前に赤いマントを羽織ったイタチが立っていた。
「来たか、イタッチ……」
コヨーテはイタッチの登場に喜び、自慢の装置を紹介しようとする。だが、イタッチはその紹介を聞かず、
「もうお宝はもらったんでな、その報告に来た」
「なんだと!? 銅像はまだ俺の後ろに!!」
コヨーテは後ろに銅像があるのを確認する。銅像があることにホッとしたコヨーテだった。が、しかし、
イタッチは指を鳴らすと、銅像は折り紙に変化して無くなってしまった。
「お宝は頂いた。ではさらばだ!!」
お宝が消えて動揺するコヨーテ。そんな中、イタッチは扉を開けて甲板に出ていく。
「追え……追って取り返すんだ!!」
落ち込んでいたコヨーテだが、すぐに近くにいた警備員に命令を出し、イダイを追わせた。
警備員はイタッチを追って甲板に出たが、イタッチは船の後方に移動しており、海に向かって飛んだ。
「なに!?」
警備員はイタッチを追って海に飛び込もうとする。しかし、イタッチは海に飛び込んだのではなく、船の後ろにつけていたボートに乗り込んだだけだった。
「出せ、ダッチ」
ボートを操縦しているダッチは、イタッチの指示に従ってボートを船から離す。警備員達は船から飛んでボートに飛び乗ろうとするが、ボートの発進の方が早く、海に落ちて逃げられてしまった。
ボートが海を進む中、ダッチはイタッチに尋ねる。
「なぁ、どうやってお宝を折り紙に変えたんだ?」
「お宝は船に積まれる時にすでに盗んでたんだ。船には折り紙で作った偽物を残してな」
「だから、お宝が折り紙になったのか」
0
あなたにおすすめの小説
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる