怪盗イタッチ大作戦!!

ピラフドリア

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第123話 『愛と毒』

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怪盗イタッチ大作戦!!



著者:ピラフドリア



第123話
『愛と毒』



 プロペラ機の侵入に気づき、兵士達が続々と集まってくる。



「来やがる来やがるぜ。わんさか兵士がよ」



 ダッチは刀を手に取り、臨戦体制になる。そんなダッチにイタッチは



「ダッチ。ここは任せられるか?」



「ああ、大丈夫だ」



 ダッチの了承を得られ、イタッチは兵士達の横を突っ切ろうとする。しかし、そんなイタッチを通すわけがない。
 兵士達はビームガンを持って、イタッチを攻撃しようとする。



「やらせるかよ」



 だが、そんな兵士とイタッチの間に、ダッチが入り込む。そして兵士達のビーム光線を掻い潜り、兵士達を切り倒していく。



 兵士をダッチに任せて、イタッチは内部へ進む。中は入り組んでいるが、この短期間で地図情報を手に入れたアンの指示もあり、迷うことなく奥へと進む。
 目指す場所は最奥にある操縦室。そこに今回の黒幕と例の兵器があるはずだ。



 道中でイタッチある部屋を発見した。そこはガラスケースに緑色の液体が入れられた謎の装置が大量に置かれた部屋。そのガラスケースの中には、あらゆる動物の特徴を持った謎の生命体が浮かんでいた。



「なんだコイツらは……」



「うけけけ~、これはキメラさぁ~、にぃちゃん」



 イタッチが部屋を通っていると、部屋の奥から白衣を着たコブラが現れた。



「キメラ……。これが例の兵器か」



「そうさ~。まぁ、失敗品ってやつだがな~」



「あんたが作ったのか?」



 イタッチが訊ねると、コブラは目を細めてニヤリと微笑む。



「いかにも……。わしゃ~、ラブ。あんたらから見れば、未来の生物学者ってところかの~」



「あんた、この計画を止める気はないか? 俺たちに協力するなら、手は出さないが……」



「それは無理だぁ~な~。わしはこの子らの力を証明したい。ボスの過去を変えるという考えには、わしゃ賛成じゃ~」



「そうかい」



 イタッチは折り紙の剣を作り、先頭体制になる。相手は生物学者、戦闘はできないだろう、そう思っていたが、それは甘かった。



 ラブは口に何かを含ませると、紫色の液体を発射した。



「なっ!?」



 イタッチは触れるのは危険だと判断し、距離を取る。その判断は正解であり、液体の触れた床はドロドロに溶けた。



「わしの毒はその折り紙だって溶かすぞ~」



「毒を吐き出すのかよ……」



 ラブは連続で毒を吐き出す。イタッチは右に走り、どうにか液体から身を躱したが、ラブはイタッチを追って何度も吐き出してくる。



「触れれば即死、だが、近づけないだろ~」



 笑いながら勝ち誇った様子のラブ。部屋の中は障害物は多いが、広いわけではない。逃げているうちにイタッチは徐々に追い詰められていく。
 ガラスケースの裏に隠れても、左右からすぐに見つかってしまう。
 気がつけば、部屋の端にまで追い込まれていた。



「つらなんな~、侵入者と聞いて期待したが、この程度か~」



 そしてラブはついにイタッチに毒の液体をかけることに成功した。
 イタッチの身体はドロドロに溶けて……。



「なっ!? これは折り紙~!?」



「こっちだよ!!」



 逃げながら折り紙で偽物を作り、入れ替わっていたイタッチは、ガラスケースの裏から現れて、ラブを背後から切りつけた。



「な~に~!?」



「安心しろ。手加減してある。しばらく動けないけどな」



 ラブは倒れて気を失う。ラブを倒したイタッチの元にアンからの無線が入った。



「イタッチさん、その奥です。そこに操縦室があります!!」






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