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第180話 『事件の裏』
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怪盗イタッチ大作戦!!
著者:ピラフドリア
第180話
『事件の裏』
「ダッチさん、頼まれてた資料です」
ダッチの住むアパートにやってきたアンは、印刷してきた資料をダッチに渡す。資料を受け取ったダッチは、几帳面に揃えるとキチッとファイルにしまった。
「サンキューな。アン」
ニヤリと笑い、親指を立ててアンに礼を言うダッチ。そんなダッチの姿をアンは心配そうに見つめていた。
「言われた通り、イタッチさんには言ってませんが…………本当に良いんですか?」
「心配するなって……。もう一人で背負い込む気はねぇよ、頼る時は頼る。しかし、これだけはやっとかなくちゃなんないからな」
夜の遊園地。月明かりすら照らしてしまう遊園地のライトが、夜空を照らす中、ダッチは入場口から真っ直ぐ進んだ広場で観覧車を眺めていた。
「懐かしいな、ここも……」
前に来たのはアンと一緒だった。その時の出来事を振り返りながら、一人である男を待っていた。
「まさか、俺を呼び出すとはなー。ダッチ……」
現れたのは飴玉を舐めているスーツ姿の虎。虎はダッチに片手を上げて挨拶をすると、ポケットから飴玉を出して渡そうとする。
しかし、ダッチはいらないと手を前に突き出して断った。虎は少し寂しそうにするが諦めてポケットにしまい直す。
「ウンラン。よく来たな」
「そりゃ~、あんたに呼び出されれば、忙しくても来るさ」
ウンラン。信四神会のリーダーにして、白虎の実の息子だ。現在はダッチとウンランは四神の後継をかけて敵対関係にある。
到着したウンランは近くにあるベンチを指差す。
「ちょっと座らないか? 俺、今日あんたに会うために仕事を無理して終わらせてきたから、疲れてんだ~」
目の下にクマを作り、疲れ切った様子のウンラン。流石にそんな状態で敵との待ち合わせに来ると思っていながったダッチは、そんなウンランの様子に驚きつつも、
「分かったよ」
ウンランをベンチに連れて行き座らせる。ウンランを座らせて、ダッチはベンチの前の壁に寄りかかる。
「あんたは座らないのか?」
「奇襲されたら嫌だからな」
「そんなけーかいしなくても、そんなつまらないことはしないよ。俺はあんたと正々堂々と蹴りをつけたいんだから」
そういうウンランにダッチは警戒の目を向ける。
「あれだけ色々仕向けておいてか?」
ダッチの言葉にウンランは背もたれに寄りかかり、あちゃ~っと手で顔を覆った。
「バレちゃってたー?」
「うちには優秀なガキがいるんでな。大体の足取りは掴めてる。カビーラ、エレファント、それだけじゃないな、月光にアイツの喫茶店の情報を流したのもお前達だな」
カビーラやエレファントはダッチがいることを確信して喫茶店へやってきていた。それだけじゃない、喫茶店が爆破される要因になったのは、月光にイタッチの居場所を流した人物がいたからだ。
ダッチは口には出していないが、他にもウンラン達が関わっている事件を何件か知っていた。
「あー、そうだな。やったよ、俺がやった。んで、だからなんだ? 今日はその報復か?」
著者:ピラフドリア
第180話
『事件の裏』
「ダッチさん、頼まれてた資料です」
ダッチの住むアパートにやってきたアンは、印刷してきた資料をダッチに渡す。資料を受け取ったダッチは、几帳面に揃えるとキチッとファイルにしまった。
「サンキューな。アン」
ニヤリと笑い、親指を立ててアンに礼を言うダッチ。そんなダッチの姿をアンは心配そうに見つめていた。
「言われた通り、イタッチさんには言ってませんが…………本当に良いんですか?」
「心配するなって……。もう一人で背負い込む気はねぇよ、頼る時は頼る。しかし、これだけはやっとかなくちゃなんないからな」
夜の遊園地。月明かりすら照らしてしまう遊園地のライトが、夜空を照らす中、ダッチは入場口から真っ直ぐ進んだ広場で観覧車を眺めていた。
「懐かしいな、ここも……」
前に来たのはアンと一緒だった。その時の出来事を振り返りながら、一人である男を待っていた。
「まさか、俺を呼び出すとはなー。ダッチ……」
現れたのは飴玉を舐めているスーツ姿の虎。虎はダッチに片手を上げて挨拶をすると、ポケットから飴玉を出して渡そうとする。
しかし、ダッチはいらないと手を前に突き出して断った。虎は少し寂しそうにするが諦めてポケットにしまい直す。
「ウンラン。よく来たな」
「そりゃ~、あんたに呼び出されれば、忙しくても来るさ」
ウンラン。信四神会のリーダーにして、白虎の実の息子だ。現在はダッチとウンランは四神の後継をかけて敵対関係にある。
到着したウンランは近くにあるベンチを指差す。
「ちょっと座らないか? 俺、今日あんたに会うために仕事を無理して終わらせてきたから、疲れてんだ~」
目の下にクマを作り、疲れ切った様子のウンラン。流石にそんな状態で敵との待ち合わせに来ると思っていながったダッチは、そんなウンランの様子に驚きつつも、
「分かったよ」
ウンランをベンチに連れて行き座らせる。ウンランを座らせて、ダッチはベンチの前の壁に寄りかかる。
「あんたは座らないのか?」
「奇襲されたら嫌だからな」
「そんなけーかいしなくても、そんなつまらないことはしないよ。俺はあんたと正々堂々と蹴りをつけたいんだから」
そういうウンランにダッチは警戒の目を向ける。
「あれだけ色々仕向けておいてか?」
ダッチの言葉にウンランは背もたれに寄りかかり、あちゃ~っと手で顔を覆った。
「バレちゃってたー?」
「うちには優秀なガキがいるんでな。大体の足取りは掴めてる。カビーラ、エレファント、それだけじゃないな、月光にアイツの喫茶店の情報を流したのもお前達だな」
カビーラやエレファントはダッチがいることを確信して喫茶店へやってきていた。それだけじゃない、喫茶店が爆破される要因になったのは、月光にイタッチの居場所を流した人物がいたからだ。
ダッチは口には出していないが、他にもウンラン達が関わっている事件を何件か知っていた。
「あー、そうだな。やったよ、俺がやった。んで、だからなんだ? 今日はその報復か?」
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