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第167話 【BLACK EDGE 其の167 兵器の燃料】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第167話
【BLACK EDGE 其の167 兵器の燃料】
元の大きな通路に戻ったブラッド達はいる場所の予想がついたと言っていたアルファの後ろをついて歩いていた。
「どこに行くんだ?」
シャドーが聞くとアルファは先頭を歩きながら答えた。
「これから向かうのはあの設計図の兵器のある場所。この通路の一番奥だ」
四人が向かっているのは、通路の先だ。隠し通路などを探すのではなく、ずっと続く通路の奥を進んでいく。
「なんで、兵器の場所なの? そんなところにあの子達が…………」
フェアが言うとアルファがすぐに答えた。
「いるんだよ。そこに………………」
アルファは振り返ることなく説明を始めた。
「父さんの目的は子供を使ってのシステムの構築。今の子供達は……その兵器とリンクさせられてる……」
それを聞いたブラッドが質問する。
「リンクだと? どういうことだ?」
「あの兵器の歩行を保護するプログラム。AIに子供の成長する思考をプラスして、どんな地形でも走行できるようにその兵器を作ってるんだ」
「じゃあ、子供達を解放すれば、赤崎の計画も失敗するってことか」
ブラッドが言ったことにアルファは首を横に振った。
「もう今は歩行プログラムは出来上がっている。だから、兵器の燃料を父さんは求めてるんだ」
それを聞いたフェアは子供達を心配する。利用価値がなくなったということは、どうなるか分からない。しかし、それは問題ないとアルファは言う。
「まだあの子供達には利用価値がある。それは燃料を誘き出す、重要な餌としての役割がね」
それを聞いて設計図を見たシャドーが気づいた。
「龍の適応者……それが燃料だっていうのか……」
「そういうこと。龍の力は膨大なエネルギーの塊だ。それを利用すれば、大都市の数百年分のエネルギーを賄うことができる。父さんはそれを兵器に利用しようとしてる」
それを聞いたブラッドとフェアは驚いた。まさか、龍の適応者を燃料にしようとしているとは…………。
そんな中、ブラッド達は通路の奥までたどり着いた。
「この通路はその兵器の実験用に作られた通路。そしてこの扉の先にその兵器がある」
奥にある扉が開く。そして広い空間にたどり着いた。
そこには設計図にあった八本足の鉄の機械が置いてあった。そんな機械にいくつものパイプがつながっており、部屋中に繋がっていた。
そしてその先の一本のパイプが奥の部屋へと続いている。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第167話
【BLACK EDGE 其の167 兵器の燃料】
元の大きな通路に戻ったブラッド達はいる場所の予想がついたと言っていたアルファの後ろをついて歩いていた。
「どこに行くんだ?」
シャドーが聞くとアルファは先頭を歩きながら答えた。
「これから向かうのはあの設計図の兵器のある場所。この通路の一番奥だ」
四人が向かっているのは、通路の先だ。隠し通路などを探すのではなく、ずっと続く通路の奥を進んでいく。
「なんで、兵器の場所なの? そんなところにあの子達が…………」
フェアが言うとアルファがすぐに答えた。
「いるんだよ。そこに………………」
アルファは振り返ることなく説明を始めた。
「父さんの目的は子供を使ってのシステムの構築。今の子供達は……その兵器とリンクさせられてる……」
それを聞いたブラッドが質問する。
「リンクだと? どういうことだ?」
「あの兵器の歩行を保護するプログラム。AIに子供の成長する思考をプラスして、どんな地形でも走行できるようにその兵器を作ってるんだ」
「じゃあ、子供達を解放すれば、赤崎の計画も失敗するってことか」
ブラッドが言ったことにアルファは首を横に振った。
「もう今は歩行プログラムは出来上がっている。だから、兵器の燃料を父さんは求めてるんだ」
それを聞いたフェアは子供達を心配する。利用価値がなくなったということは、どうなるか分からない。しかし、それは問題ないとアルファは言う。
「まだあの子供達には利用価値がある。それは燃料を誘き出す、重要な餌としての役割がね」
それを聞いて設計図を見たシャドーが気づいた。
「龍の適応者……それが燃料だっていうのか……」
「そういうこと。龍の力は膨大なエネルギーの塊だ。それを利用すれば、大都市の数百年分のエネルギーを賄うことができる。父さんはそれを兵器に利用しようとしてる」
それを聞いたブラッドとフェアは驚いた。まさか、龍の適応者を燃料にしようとしているとは…………。
そんな中、ブラッド達は通路の奥までたどり着いた。
「この通路はその兵器の実験用に作られた通路。そしてこの扉の先にその兵器がある」
奥にある扉が開く。そして広い空間にたどり着いた。
そこには設計図にあった八本足の鉄の機械が置いてあった。そんな機械にいくつものパイプがつながっており、部屋中に繋がっていた。
そしてその先の一本のパイプが奥の部屋へと続いている。
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