175 / 354
第173話 【BLACK EDGE 其の173 炎の剣】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第173話
【BLACK EDGE 其の173 炎の剣】
赤崎に投げ飛ばされたブラッドは壁にぶつかる。
「っ!!」
シャドーは短剣を手に赤崎へと攻撃しようと近づこうとする。しかし、赤崎が炎の剣を振ることでシャドーは近づけずに、ジャンプして後ろに退がる。
シャドーは赤崎に近づけずにいた。
シャドーには自分の影を動かす技がある。それは光に関係なしに自分の影の堆積内であれば、それを操作できる。
しかし、シャドーのその能力は長い間使えるわけではないし、それにその能力を使った時の身体への負担が大きい。そのためその技を使うのは本当のチャンスのみ。
「どうした。グリモワール…………術は使わないのか?」
能力を発動させたのはトラックを移動させた一度だけ、赤崎はシャドーの能力が分かっていないため警戒している。
だが、赤崎の炎の剣が光を発しているため、シャドーは能力を使って近づくこともできずにいた。
そんな中、ブラッドがゆっくりと立ち上がる。
「ぐっ…………」
ブラッドは赤崎に投げられて壁に当たった衝撃でフラフラだ。
立ち上がったブラッドを見た赤崎は嬉しそうに言う。
「…………ほう、生きていたか……。危ない危ない。今度はもっと手加減をしないとな……」
立ち上がったブラッドの近くにシャドーは退がる。
「あの剣が厄介だな……」
シャドーが赤崎の剣を見ながらブラッドに呟く。
「ああ、近づけない。お前の術でどうにかできないのか?」
ブラッドが聞くとシャドーは首を横に振る。
「無理だ。あの剣の光で影が博士の方に向いていない。影の中に入っても博士の近くに影ができない限り近づくことができない」
シャドーの話を聞いたブラッドは考える。
「…………そうか。影の作れば良いんだな」
ブラッドはそう言うと拳を握って構えた。
「あの剣を封じる。その間にシャドー、お前が接近しろ…………」
ブラッドはそう言ってシャドーよりも前に出た。
「どうするつもりだ……。あの剣を封じるなんてことできるのか!?」
「自信があるからやるんだよ。…………失敗すんなよ。チャンスは一回だ」
ブラッドはシャドーの方を振り向かずにそう言った。
それを聞いたシャドーは覚悟を決める。
何度か戦ってきたからこそ、そしてブラッドのことを認めているからこそ、敵であってもブラッドの言葉を信用することができた。
そしてブラッドが任せてくれたからこそ、シャドーもそれに答えようと思えた。
「それはこっちのセリフだ。失敗するじゃねーぞ」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第173話
【BLACK EDGE 其の173 炎の剣】
赤崎に投げ飛ばされたブラッドは壁にぶつかる。
「っ!!」
シャドーは短剣を手に赤崎へと攻撃しようと近づこうとする。しかし、赤崎が炎の剣を振ることでシャドーは近づけずに、ジャンプして後ろに退がる。
シャドーは赤崎に近づけずにいた。
シャドーには自分の影を動かす技がある。それは光に関係なしに自分の影の堆積内であれば、それを操作できる。
しかし、シャドーのその能力は長い間使えるわけではないし、それにその能力を使った時の身体への負担が大きい。そのためその技を使うのは本当のチャンスのみ。
「どうした。グリモワール…………術は使わないのか?」
能力を発動させたのはトラックを移動させた一度だけ、赤崎はシャドーの能力が分かっていないため警戒している。
だが、赤崎の炎の剣が光を発しているため、シャドーは能力を使って近づくこともできずにいた。
そんな中、ブラッドがゆっくりと立ち上がる。
「ぐっ…………」
ブラッドは赤崎に投げられて壁に当たった衝撃でフラフラだ。
立ち上がったブラッドを見た赤崎は嬉しそうに言う。
「…………ほう、生きていたか……。危ない危ない。今度はもっと手加減をしないとな……」
立ち上がったブラッドの近くにシャドーは退がる。
「あの剣が厄介だな……」
シャドーが赤崎の剣を見ながらブラッドに呟く。
「ああ、近づけない。お前の術でどうにかできないのか?」
ブラッドが聞くとシャドーは首を横に振る。
「無理だ。あの剣の光で影が博士の方に向いていない。影の中に入っても博士の近くに影ができない限り近づくことができない」
シャドーの話を聞いたブラッドは考える。
「…………そうか。影の作れば良いんだな」
ブラッドはそう言うと拳を握って構えた。
「あの剣を封じる。その間にシャドー、お前が接近しろ…………」
ブラッドはそう言ってシャドーよりも前に出た。
「どうするつもりだ……。あの剣を封じるなんてことできるのか!?」
「自信があるからやるんだよ。…………失敗すんなよ。チャンスは一回だ」
ブラッドはシャドーの方を振り向かずにそう言った。
それを聞いたシャドーは覚悟を決める。
何度か戦ってきたからこそ、そしてブラッドのことを認めているからこそ、敵であってもブラッドの言葉を信用することができた。
そしてブラッドが任せてくれたからこそ、シャドーもそれに答えようと思えた。
「それはこっちのセリフだ。失敗するじゃねーぞ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる