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第283話 【BLACK EDGE 其の283 燃える剣】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第283話
【BLACK EDGE 其の283 燃える剣】
ギアムの持つ二本の剣は炎を魔導。どういった原理で燃えているのかは分からない。だが、それを見たサムソンはニヤリと笑った。
「こういう武器を見るのは初めてだろ?」
ギアムが言うとサムソンは頷く。そのあとサムソンは自分の身体を見るように自分の掌を見つめた。
「特殊な力。確かにこの世界にはそんなものが存在する。だが、一般的には知られてないだけだ。……自分だけじゃなくて安心したか?」
「………………」
「さてと、じゃあ、そろそろ始めようか!!」
ギアムは炎の剣を持ったまま、サムソンへと近づく。サムソンはさっきよりも更に早く動いてギアムを捕まえようとするが、ギアムは捕まることはない。
ギアムの剣がサムソンの身体を切り裂く。さっきはダメージはなかったはずだが、今回はしっかりとダメージがあった。
腹に十字の傷を負ったサムソンは手を地面につく。
「………………」
「……立てよ。この程度じゃないだろ」
サムソンを見下ろすギアム。サムソンはしばらくギアムのことを睨んでいたが、
「………………」
ダメージからか立ち上がることもできず。力尽きて倒れた。
倒れたサムソンを見ていたギアムは、彼を抱き抱えると場外にいる治療班に舞台の上から渡す。
「…………後でこいつに言っておいてくれ。話があるってな」
そう言った後、ギアムは戦いに戻るために舞台の中央へと行こうとするが、そんなギアムの前に一人の選手が立ち塞がった。
どうやらこの選手が最後の生き残りのようだ。
「後はお前を倒せば、予選は俺の勝ちだ!!」
残った選手は剣を持って、ギアムに斬りかかる。だが、ギアムはその剣を避けると、その選手を切り倒した。
Bブロック予選の勝者はバンダナの男ギアムだ。
Bブロック予選の終わる間際。Cブロックの準備をする選手達が会場の近くに集まってきていた。
「あのサムソンという男。負ける……」
試合を陰ながら見ていた前髪で片目の隠れた男が、壁に背をつきながら言った。そして片目の男は隣にいる黄色いフードに仮面の男に喋りかける。
「なぁ、あんたも分かるんだろ?」
それを言われた黄色いフードはその男の方を向くことはなく。
「…………俺に言ってんのか?」
と聞いた。
「いや、…………なんでもないさ……」
だが、片目の男は壁から離れると、
「そろそろBブロックも終わったみたいだな……。次は俺の番か……」
黄色いフードの男から離れるように歩いて行った。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第283話
【BLACK EDGE 其の283 燃える剣】
ギアムの持つ二本の剣は炎を魔導。どういった原理で燃えているのかは分からない。だが、それを見たサムソンはニヤリと笑った。
「こういう武器を見るのは初めてだろ?」
ギアムが言うとサムソンは頷く。そのあとサムソンは自分の身体を見るように自分の掌を見つめた。
「特殊な力。確かにこの世界にはそんなものが存在する。だが、一般的には知られてないだけだ。……自分だけじゃなくて安心したか?」
「………………」
「さてと、じゃあ、そろそろ始めようか!!」
ギアムは炎の剣を持ったまま、サムソンへと近づく。サムソンはさっきよりも更に早く動いてギアムを捕まえようとするが、ギアムは捕まることはない。
ギアムの剣がサムソンの身体を切り裂く。さっきはダメージはなかったはずだが、今回はしっかりとダメージがあった。
腹に十字の傷を負ったサムソンは手を地面につく。
「………………」
「……立てよ。この程度じゃないだろ」
サムソンを見下ろすギアム。サムソンはしばらくギアムのことを睨んでいたが、
「………………」
ダメージからか立ち上がることもできず。力尽きて倒れた。
倒れたサムソンを見ていたギアムは、彼を抱き抱えると場外にいる治療班に舞台の上から渡す。
「…………後でこいつに言っておいてくれ。話があるってな」
そう言った後、ギアムは戦いに戻るために舞台の中央へと行こうとするが、そんなギアムの前に一人の選手が立ち塞がった。
どうやらこの選手が最後の生き残りのようだ。
「後はお前を倒せば、予選は俺の勝ちだ!!」
残った選手は剣を持って、ギアムに斬りかかる。だが、ギアムはその剣を避けると、その選手を切り倒した。
Bブロック予選の勝者はバンダナの男ギアムだ。
Bブロック予選の終わる間際。Cブロックの準備をする選手達が会場の近くに集まってきていた。
「あのサムソンという男。負ける……」
試合を陰ながら見ていた前髪で片目の隠れた男が、壁に背をつきながら言った。そして片目の男は隣にいる黄色いフードに仮面の男に喋りかける。
「なぁ、あんたも分かるんだろ?」
それを言われた黄色いフードはその男の方を向くことはなく。
「…………俺に言ってんのか?」
と聞いた。
「いや、…………なんでもないさ……」
だが、片目の男は壁から離れると、
「そろそろBブロックも終わったみたいだな……。次は俺の番か……」
黄色いフードの男から離れるように歩いて行った。
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