333 / 354
第331話 【BLACK EDGE 其の331 紅瞳】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第331話
【BLACK EDGE 其の331 紅瞳】
フレッタの放ったビームは、右半身が龍の姿となったブラッドによって受け止められた。
まだ完全にというわけではなく、半分はブラッドのままだし、後ろに生えた羽も殆どがオーラのような霧状である。
攻撃を弾かれたフレッタは、弾かれたこととブラッドの変化に驚く。だが、ここで動揺していては今の状態のブラッドにやられてしまう。
フレッタは身体を数センチ浮かせた状態で、高速で移動する。
左右に大きく揺れながらブラッドに軌道を読まれないように、S字を描きながらブラッドに近づく。
そんな中、ブラッドは大きく口を開けると、猛獣のような雄叫びを上がる。
そんな雄叫びを聞きながらも近づいたフレッタは、ブラッドに手を伸ばした。
遠くから電撃を放とうが、接近格闘で戦おうが、今のブラッドには効果が薄いと考えた。だからこそ、最終手段を取ることにした。
それは接近での電撃攻撃。だが、これはフレッタにもダメージがある自爆技に近いのだ。
だが、避けられずに確実に電撃を浴びせるには、これしかなかった。
叫び終えたブラッドは近づいてくるフレッタにラリアットをする。
意識が飛びそうになるフレッタ。だが、それを堪えて、ラリアットしたブラッドの腕を左手でがっちり掴んだ。
「食いやがれ」
電撃がブラッドを襲う。
「グァァァァァ!!」
電撃でダメージを受けるブラッドは、電撃を流すフレッタの腕をもう片方の腕で掴んだ。
すると電撃はフレッタにも降りかかる。それでもこの手を離すことはしない。
この手を離してしまえば、もうブラッドに近づくことはできないだろう。例え近づいたところで攻撃をする前にやられてしまう。
だからこそ、ここで退くわけにはいかない。
だが、電撃を流しているのにまだブラッドは倒れない。
「……まだ倒れないか。なら、最大出力だ!!」
二人を電気が囲む。そしてその電気は大きくなり、光になって舞台を包み込み、そして大爆発を起こした。
爆発が収まり、舞台の様子が見えるようになる。そしてブラッドが倒れており、フレッタは右腕を押さえながら息を荒くして立っていた。
「…………まだ立つか」
そんな中、ブラッドがゆっくりと立ち上がる。あれだけの電撃を浴びたのにまるでそんなことはなかったかのように立ち上がったブラッドは、拳を握って戦闘を続ける構えを取る。
それを見たフレッタも残った左手を握りしめると、戦闘の構えを取った。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第331話
【BLACK EDGE 其の331 紅瞳】
フレッタの放ったビームは、右半身が龍の姿となったブラッドによって受け止められた。
まだ完全にというわけではなく、半分はブラッドのままだし、後ろに生えた羽も殆どがオーラのような霧状である。
攻撃を弾かれたフレッタは、弾かれたこととブラッドの変化に驚く。だが、ここで動揺していては今の状態のブラッドにやられてしまう。
フレッタは身体を数センチ浮かせた状態で、高速で移動する。
左右に大きく揺れながらブラッドに軌道を読まれないように、S字を描きながらブラッドに近づく。
そんな中、ブラッドは大きく口を開けると、猛獣のような雄叫びを上がる。
そんな雄叫びを聞きながらも近づいたフレッタは、ブラッドに手を伸ばした。
遠くから電撃を放とうが、接近格闘で戦おうが、今のブラッドには効果が薄いと考えた。だからこそ、最終手段を取ることにした。
それは接近での電撃攻撃。だが、これはフレッタにもダメージがある自爆技に近いのだ。
だが、避けられずに確実に電撃を浴びせるには、これしかなかった。
叫び終えたブラッドは近づいてくるフレッタにラリアットをする。
意識が飛びそうになるフレッタ。だが、それを堪えて、ラリアットしたブラッドの腕を左手でがっちり掴んだ。
「食いやがれ」
電撃がブラッドを襲う。
「グァァァァァ!!」
電撃でダメージを受けるブラッドは、電撃を流すフレッタの腕をもう片方の腕で掴んだ。
すると電撃はフレッタにも降りかかる。それでもこの手を離すことはしない。
この手を離してしまえば、もうブラッドに近づくことはできないだろう。例え近づいたところで攻撃をする前にやられてしまう。
だからこそ、ここで退くわけにはいかない。
だが、電撃を流しているのにまだブラッドは倒れない。
「……まだ倒れないか。なら、最大出力だ!!」
二人を電気が囲む。そしてその電気は大きくなり、光になって舞台を包み込み、そして大爆発を起こした。
爆発が収まり、舞台の様子が見えるようになる。そしてブラッドが倒れており、フレッタは右腕を押さえながら息を荒くして立っていた。
「…………まだ立つか」
そんな中、ブラッドがゆっくりと立ち上がる。あれだけの電撃を浴びたのにまるでそんなことはなかったかのように立ち上がったブラッドは、拳を握って戦闘を続ける構えを取る。
それを見たフレッタも残った左手を握りしめると、戦闘の構えを取った。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
【完結】辺境の魔法使い この世界に翻弄される
秋.水
ファンタジー
記憶を無くした主人公は魔法使い。しかし目立つ事や面倒な事が嫌い。それでも次々増える家族を守るため、必死にトラブルを回避して、目立たないようにあの手この手を使っているうちに、自分がかなりヤバい立場に立たされている事を知ってしまう。しかも異種族ハーレムの主人公なのにDTでEDだったりして大変な生活が続いていく。最後には世界が・・・・。まったり系異種族ハーレムもの?です。
他人の寿命が視える俺は理を捻じ曲げる。学園一の美令嬢を助けたら凄く優遇されることに
千石
ファンタジー
【第17回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞】
魔法学園4年生のグレイ・ズーは平凡な平民であるが、『他人の寿命が視える』という他の人にはない特殊な能力を持っていた。
ある日、学園一の美令嬢とすれ違った時、グレイは彼女の余命が本日までということを知ってしまう。
グレイは自分の特殊能力によって過去に周りから気味悪がられ、迫害されるということを経験していたためひたすら隠してきたのだが、
「・・・知ったからには黙っていられないよな」
と何とかしようと行動を開始する。
そのことが切っ掛けでグレイの生活が一変していくのであった。
他の投稿サイトでも掲載してます。
※表紙の絵はAIが生成したものであり、著作権に関する最終的な責任は負いかねます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる