BLACK EDGE

ピラフドリア

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 第351話  【BLACK EDGE 其の351 闇】

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 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第351話
 【BLACK EDGE 其の351 闇】



 ついに始まった決勝戦ブラッドvsシオン。



 ゴングと同時に走り出したシオンはブラッドに向かって拳を振り下ろす。



 ブラッドはその拳に向かって、オーラで包んだ拳で殴ろうとするが。



 シオンとブラッドの拳はぶつかることはなく、二人の拳を包むオーラがぶつかり合う。



 だが、その衝撃で舞台に突風が発生し、会場に土煙が舞う。



 そんな状態の中、ブラッドは不思議な感覚に襲われる。



 シオンのオーラにブラッドのオーラが触れると、二人のオーラが共鳴する。



 そしてブラッドの意識はどこかに引っ張られる。



 ブラッドは動いてもいないのに、現実世界が離れていき、別世界がやってくるような不思議な感覚。



 気がつくとブラッドは、真っ暗な空間に取り残されていた。



「ここは…………あの時の…………」



 そこはフレッタとの戦闘の時に見たことのある光景。真っ暗な世界にブラッドだけが立っている。



 まさか、また暴走してしまっているのか。ブラッドがそう心配していると、



 奥の暗闇の空間にヒビが入る。そしてそこから手が現れると、そのヒビを広げていき、大きな穴が出現した。



 そしてそこから現れたのはシオンだった。



「なぜお前がここに……」



 シオンはニヤリと笑う。



「そんなのテメェを逃さねでためだ……」



 シオンはそう言いながらブラッドを見る。



「俺を……?」



 ブラッドがそう聞くと、シオンは答える。



「お前以外に誰がいる……」



 シオンはそう言うと、ブラッドのいる場所から右側の上を見上げた。



「そういうことだ……お前にはようはねぇんだよ」



 と黒い空間に向かって喋りかける。すると、黒い空間にいる何かが動く。そして紅い瞳が現れる。



「そいつは俺だ。俺はそいつだ。俺もお前には興味はないからな」



 黒い空間にいる存在はシオンにそう言った。すると、シオンは大声を出して笑った。



「そいつは良かった。お前のことだから、こいつを気に入りすぎているのかと思ってなァ!」



「確かにこの男は気に入っている。だが、だからこそ、俺はこいつに試練を与えなければならない……」



「試練……か。お前の言っていた世界の崩壊の対応策か……」



「こいつは俺になれる……」



 シオンと黒い存在はしばらく話した後、シオンはヒビの方に身体を向けた。どこかに帰るようだ。



「……試練を与えたいのなら過保護にしすぎるなよ……。お前の悪い癖だ……」



 シオンはヒビの元まで歩いた後、振り返ることはなく。



「お前が認めた存在だ……存分に楽しませてもらうぞ…………」









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