森と花の国の王子

あーす。

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アールドット国王の別邸

罠に誘い込まれるヤッハ族

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“来た!”
エウロペが告げ、オーガスタスも目前のエルデリオンの姿から、脳裏の映像に注意を向ける。
すると二・三人のヤッハ族が、袋小路の奥で犯されてるエルデリオンを見ようと、入って来た。

“後ろの五人はまだ、見てるな…”

オーガスタスの解説を聞き、ギュンターは脳裏の映像を見ながら、呻く。
“刺激がまだ、足りないか…?”

言って、激しく突くバルバロッサに視線を向けた。
バルバロッサは直ぐ、エルデリオンの膝裏を掴み、エルデリオンの体を横向かせる。
片足下に、もう片足を上へと持ち上げ、大きく股間を開かせ、横から突き上げる。
ギュンターはほぼ同時、エルデリオンの足の下から膝を引き抜き、頭を掴んで自分の股間から、半勃ちの一物を取り出すと、口の中に押し込んだ。
「…噛むなよ…」
そう、呟きながら。

「ん…ぐぅっ!」

エルデリオンは斜め横から続けざまに後腔を激しく抉られ、口にギュンターの一物を咥えさせられ、激しく感じて身を震わせまくった。

「ん…ぅんっ!!!」

バルバロッサは気づき、声上げる。
「…もうイってる…」

けどそれでも、バルバロッサは激しく後腔を抉り続け、ギュンターはエルデリオンの頭を掴み、抜き差し始めると。
エルデリオンは再び股間を勃ち上がらせた。

エウロペは顔を下げて呟く。
「…感じてますね…」
ラステルも頷く。
「激しく、感じてるようです…」

両者の言葉に、オーガスタスが思わず思いっきり、ため息を吐いた。

エルデリオンは体勢を強引に変えられた後。
放ったばかりの一物が、激しい刺激に再び勃ち上がるのを強く意識した。
不意打ちのように体を横に倒され、斜め横から突かれる、新たな感覚の快感に激しく身を震わせてる間に。
ギュンターの一物を、口に咥えさせられ…。
エルデリオンは達したばかり。

チラと目にしたギュンターの一物は、彼の美貌通りどこか優美。
微かにフルーツのような、甘い香りはするし、口に押し込まれはしたものの、強引なのになぜか優しく感じる。

嫌悪感はまるで無く、生々しく温かいそれを、口の中で思いっきり愛おしんでしまいそうになり、やっぱり焦りきった。
そんな中、後腔を激しく突かれると、勃ち上がった股間が更に上り詰め、もうたまらなくなって身悶える。

がその時、エドウィンの声が響いた。

“入って来なかった連中が、仲間を呼んで…今15人ほどが袋小路に…!!!”

バルバロッサはエルデリオンの後腔を抉りながら、脳裏に怒鳴る。
“今だ!!!
突入し、皆殺しにしろ!!!”

待機していた偵察隊は、幻覚の犯されてるエルデリオンに寄って行く、ヤッハ族の男らの背後から急襲した。

振り向き、目を見開く蛮人を、体格良い浅黒い肌の精鋭部隊は、一気に斬り裂いて進む。

オーガスタスも、エウロペも。
ラステルまでもが。
10名ほどの褐色の肌の、精悍な偵察隊の男達の、敵を斬り裂く容赦無い戦いぶりを見、内心呻く。

“アールドットは、敵に回さないのが正解…”

その後、ほぼ同時にバルバロッサとギュンターは達し、バルバロッサはエルデリオンの後腔内に思い切り放ち、動きを止める。

ギュンターも、エルデリオンの口を汚し、引き抜いて呟いた。
「口から白濁液が垂れる様は、それはエロいが…。
もう必要、無かったかな?」

バルバロッサは持ち上げたエルデリオンの腿を下げ
「吸い付くみたいにぴっちり包み込んで来る…最高の名器だな。
癖になりそうだ」
とぼやいた。

ラステルは振り向くと
「例え大怪我負おうが。
これ以上エルデリオンを好きに嬲ると、デルデロッテが決闘を申し込みますよ?」
と釘指す。

「…恋人か、何かか?」
バルバロッサ王の問いに、ラステルは頷いた。
「結婚予定の、婚約者です」

バルバロッサは、口と後腔を男の精液で汚され、白い肌をピンクに染め、ぐったりする色香溢れるエルデリオンを見、暫く沈黙した後。

「ま、いっか」
と気を取り直した。

自身の一物をしまい込むと
「婚約前の、女は決して犯さないが。
体は喜んでたし、男だから孕む心配も無いしな」
と呟く。

ギュンターも一物を閉まってる途中だったけど。
“婚約者”と聞き、手を止めて固まる。

「…俺がデルデなら、差し違えるな」
バルバロッサは気づいて、ギュンターを見た。
「俺と?」
ギュンターは無言で頷く。

ラステルが、ギュンターに問うた。
「貴方の意中の相手って、貴方以外の男と寝てないんですか?」

ギュンターが、頷く。
「俺だけが特別で、自分は女好きだと言い張ってる」

ラステルは肩すくめた。
「実はエルデリオンは、初めての相手がエウロペ殿で。
デルデはエウロペには好意を持ってるので、表だって突っかかったりはしないけど。
内心は彼より快感を叩き込もうと必死。
…なのでデルデも、作戦のためだったと知れば。
バルバロッサ王に、そこまでムキには、成れないと思います」

ギュンターは床に倒れたまま、放心してるエルデリオンが。
蕩けたような表情をしてるのに目を向け
「…ローランデは絶対、他の男に抱かせない」
と心に誓った。

「ローランデ?」
バルバロッサに問われ、すかさずオーガスタスが説明する。
「ギュンターがマジ惚れしてても、今一本気にして貰えない、凄腕剣士の名前」

ラステルもエウロペもそれを聞いて顔を下げ、バルバロッサは立ち上がるギュンターの肩を、慰めるようにポン、と叩いた。

「お前とするのは楽しかった。
良く、二人で一人を嬲るのか?」

ギュンターは顔を下げる。
「…ローランデが、俺の性欲には付き合いきれないから。
他を抱け。
と言うので…あんたに良く似た、俺様系の遊び好きの男と。
二人にされたい。と望む相手と、たまにこんな風に遊んでるな…」

ギュンターが、それをあまり楽しそうに話さないので、バルバロッサは思わず殊勝に俯く、金髪美貌の男の顔を、伺った。

「他に乗り換える気は、無いのか?」

ギュンターは俯いたまま、頷く。
「…どうしてだか、他だと体は満たされても、心は満たされない」

エルデリオンは何とか起き上がろうとして床に手を付くものの…それを聞いて、顔を下げた。

“確かに…そう…。
されて感じるけど、抱き合って幸福なのは…デルデだけ…”

途端、ノルデュラス公爵の怒声が響く。
“そんなにあの男がいいのか?!
幾ら…ヨくしても!
絶対デルデロッテじゃなきゃ、心は満たされないのか?!”

“失恋確定”

ふいに脳裏に飛び込む声が、テリュスの声で。
オーガスタスは思わず、呻いた。
“容赦無いな”

ラステルも尋ねる。
“遮断した筈じゃ無いんですか?!”

シュアンが、弾んだ声で告げる。
“映像は、オーレがダメだって。
でも声は…なんか気がつくと、繋げちゃうの”

一同はノルデュラス公爵が、バルバロッサとギュンターに犯されてる映像を見てないと知って。
ほっ、と胸をなで下ろした。

脳裏の映像では
“死体を片付けろ!
また来るぞ!”
と見張りが叫んでいて、犯されてる様を見てたヤッハ族の一人が、仲間を呼びに行ったのか。
ヤッハ族の男ら、更に五人が、崖下の洞にやって来るのが見えた。

バルバロッサ王の偵察隊は、死体を引きずり岩陰に隠し、洞の内側に隠れ、犯そうと興奮仕切って飛び込んで来るヤッハ族の男達に一気に襲いかかり、あっと言う間に後から来た五人をも、地に斬り倒した。

バルバロッサ王はそれを見た後。
脳裏に怒鳴る。
“息の根を止め、直ぐその場を離れ、近くの別部隊と交代し、帰還して休め!!!”

怒鳴った後
“褒美をたんと取らす!!!”
と付け足した。

脳裏に浮かぶ映像では、彼の部下が腕を振り上げ、歓喜に湧く様子が伺えた。

バルバロッサ王は皆の視線に気づくと
「奴隷上がりだから。
褒美がうんと好きだ」
と説明する。

ラステル始め他の面々は、なぜ彼らがあれほど凄まじい戦い振りを見せるのか。
納得いって、全員無言で頷きまくった。

ギュンターが、起き上がろうとするエルデリオンに手を貸す。
「…ありがとう…」
ギュンターは頷き、蹌踉めくエルデリオンを引き上げ、転びそうになるエルデリオンを、抱き寄せた。

エルデリオンは…長身のギュンターの胸に抱き止められ、頬が自然に赤らむのを、止められなかった。

“なんで…こんなどきどきする?
否応なしに…犯されたのに…”

シュアンがエルデリオンの内心の呟きを伝えてしまい、直ぐオーガスタスの
“究極の垂らしだから”
と言う内心の声まで、伝えてしまった。

バルバロッサ王はギュンターに振り向くと、まじまじと顔と体格を見
「なるほど」
と呟いた。

エルデリオンは頭上からその低音のハスキーな声が聞こえ、挿入された事を思い返し、やっぱり頬が真っ赤に染まるのを、止められなかった。

ぐい。
と、バルバロッサ王に顎を持ち上げられ、見つめられて。
エルデリオンは恥じ入った。

「…強引だったが…ヨかったろう?」

聞かれて、エルデリオンは真っ赤になってしまい、エウロペに
「返事しなくても…」
と呟かれ、後の言葉を吐くラステルの
「顔の色が、顕著に物語ってますね…」
の声を聞き、顔を下げたくっても出来ず、真っ赤な顔のまま、バルバロッサの整いきった男らしい顔を、見つめ返した。

自分でも意外だったけど。
まるで口づけられるのを、期待してるかのよう。

顎を放された時、がっかりしてる自分に驚く。

オーガスタス、ラステル、エウロペは顔を見合わせ
“王も究極の垂らしみたいですね…”
と呟くラステルの声に、オーガスタスもエウロペも、無言で頷いた。
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