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第七章『過去の幻影の大戦』
幻影の中
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メーダフォーテは時計を見た。
もう…時間の筈だ。
部屋の中央にある結界を通じて…呪文を唱え氷室の…夢の傀儡王の居る場所迄飛んで行き…直に様子を、聞こうか。とも考えた。
が直ぐ、頭の中に声が響く。
“それは…得策じゃないな…。
神聖騎士団長が我の動きに感づいた。
まだ…我とは知られてはおらぬ。
が、お前が動けばあの霊知溢れる男は直ぐ感づいて、お前の心を読み、それを手繰って我に辿り着く。
邪魔をしたくなければ、大人しく首尾を待て”
言われて、メーダフォーテは手を持ち上げて爪を噛んだ。
傀儡王はグーデンを誘う幻術使いにそっ…と近寄る。
微かな気配と成って。
そしてグーデンを、自分の作り上げた幻想へと誘う幻術使いに寄り添った。
暗い場所から、透けて透明な入り口の向こうに、青空とそして緑成す丘。
作り上げられた幻想の世界が、広がっていた。
その入り口で、傀儡王は透けた偽物のグーデンを作り上げ、入り口から中へ入ろうとするグーデンと、巧みに一瞬で擦り変えた。
偽物のグーデンが幻術使いが誘おうとした人物の中へと滑り込むのを見届けると、傀儡王はグーデンを、自分の作り上げた幻想の中へと誘い、寝台で眠る者の中へと落とし込んだ。
幻術使いは幻想の外の暗い空間で監視を始め、その様子をアースラフテスは受け取る。
傀儡王は、ギュンターの幻術使いラドッラルにも近づく。
彼はそれに、気づいてすら居なかった。
傀儡王はラドッラルが導くギュンターに偽物のギュンターの姿を重ね合わせ、本物のギュンターを引き剥がして捕らえた。
これもまた、ほんの一瞬。
ラドッラルは気づく事無く、偽りのギュンターを自分の作り上げた幻想へと誘う。
傀儡王はラドッラルが、偽のギュンターを幻想の世界の、人物の一人に降ろすのを見、忍び笑った。
ウェラハスは岩山の頂上の、人間の瞳には捕らえられぬ、幾重にも目に見えぬ白い光で張り巡らされた強固な結界に、吐息を吐いた。
会話は彼らが話しかける時だけ。
こちらから連絡を取ろうとすれば…余程粘り強く、光の結界を突き抜ける強さで、話しかけ続けなくてはならない。
まして、戦いより体を休める者ばかり…。
起きて、居る者がいたとしても、その“耳”は神聖騎士だった頃と違い、研ぎ澄まされてすら居ない…。
気づいて…くれる迄辛抱強く、語りかけ続けるしか、術は無かった。
がウェラハスは心と体に残るダンザインの意志である光を見つめ、辛抱強く神経を集中し続ける作業を、続けた。
アッカマンはサーチボルテスを見た。
「この、時にか?」
サーチボルテスは項垂れたまま、返答をしなかった。
が顔をすっ。と上げ、困惑の表情を浮かべ相棒に告げる。
「…誰も、それが何か解らない………」
空間では悲鳴のような会話が、“里”と神聖神殿中響き渡った。
誰が誰と、会話しているのか解らぬ程皆が、アースラフテスの警告にその微かな気配を捕らえようと、次々に耳に聞こえぬ言葉を繰り出す。
“これだろう…?”
“それは俺の同僚だ!
今眠ってる!”
“これじゃないのか?”
“見つけた!この波動だろう?”
皆が一瞬“耳”を澄ます。
“それはウチの子よ!
さっき眠ったばかりだから、起こさないで!”
蜂の巣を突いた。とはこの事だろう。
皆一斉に頭の中でしゃべりまくり、制御しないと頭痛に成りそうだった。
「ミラーレス達はどうしてる?」
アッカマンがそうつぶやき、サーチボルテスに顔を向けた途端、癒し手の一人が頭の中で叫ぶ。
“我々は除外して貰う!
怪我人を抱えてる身なんだからな!”
そして、この人間を迎え入れる迎賓館の癒し手が一斉に、“耳”を閉じ、耳に聞こえぬ騒音を閉め出して、怪我人の治療に当たるのを感じた。
アッカマンが吐息を吐き出し、再び相棒を見つめる。
「今…まさに中央護衛連隊長を決める幻影判定が始まった、この時間に?」
サーチボルテスはしつこいその同僚に、唸った。
「それはさっき、もうとっくに聞いた!」
ギュンターはいきなり強引に引っ張られるのを感じた途端、足を踏み外し空間に落ちていく錯覚に囚われ、気づくとかなり豪華な一室の、大きな鏡の前に居た。
その鏡に映った顔に、愕然とする。
確かに金髪だったが、色が違う。艶も違う。
そして顔立ちは…自分のように優美に気取った顔で無く、どちらかと言えば右将軍アルフォロイスに似た…どっしりとして意志の強い…そんな顔立ちだった。
つまり俺はこの男に成ってここで…自分の手腕を発揮しろ。
そう言う事らしい。
周囲の扉に戸は無く開け放たれ、部下らしいごつい男達が、何やら慌ただしい空気を装い、不穏な気が流れ、ギュンターは状況を知ろう。と周囲を見回す。
まだ…その男と完全に一致していないのか…乗り移った男は自分の中に居るギュンターに、気づく事無く部下達に矢継ぎ早に言葉を浴びせる。
「状況は!」
「敵は岩城に籠もったまま、出て来る様子はありません!」
「使者は戻ったか?!
城の見張りは何人付けた?!」
部下達は吠える。に相応しい主の問いに、必死に応えていた。
ここは…いつの時代で今どんな状況なんだ?
ギュンターはもっと…単純で解りやすい設定の場だと思っていた。
が、その考えが甘かった。と知らされた。
『歴史の勉強をもう少し、真面目にしとくんだった』
が、飛び込んで来た部下がその名を呼んだ途端、顔を上げる。
「アーマラス!」
何てこった!
「右の王家」の、始祖の名だ。
つまりここは現「右の王家」の所領地アムルバスで、彼の敵は………!
「…ではガスパスはどうあっても…解放はせぬと………!」
羊皮紙を固く握りしめ、憤怒の表情で窓の外を睨む。
アーマラスの中に居るギュンターは、ようやく状況を、把握した。
宿敵グラッツェンドル。
領地点在し、まだ王無きアースルーリンドの新興勢力で、次々に領地を襲い我が物として領地を拡大し、1、2を争う大領主、現「右の王家」の始祖アーマラスに戦いを挑んだ男、ガスパス。
戦いの発端は確か…アーマラスの婚約者にガスパスが横恋慕し、彼女が故郷へ戻る道すがら騙し、自領地の城に捕らえ、再三のアーマラスの要請を蹴り、彼女を解放せずついに…両者決戦の火蓋を切ったと……。
グラッツェンドルには、まだ光から影へとその力の源を移したばかりの『影の民』の始祖達が付き…そしてアーマラスには『光の国』から降り立つ、『光の民』の助けがあり…その戦いは人間と人間。そして光と影の入り乱れた戦いだった。と…………。
ギュンターの入り込んだアーマラスの張り詰めた心には、愛おしい栗毛の理知的で美しい姫君の姿が、激しい焦燥感と共に映し出され、彼女を思う度、彼は部下にそのはっきりした声音で、吠えるように命を下す。
自分がローランデを奪われ、彼が危険に曝されてるなら、アーマラスの心境は痛い程解った。
がアーマラスは直ぐ様兵を集め、岩城に攻め込みたいはやる心をありったけの自制心で抑え込む。
『今すぐ…戦いが起こる。と言う訳では無さそうだ……』
ギュンターは暫く自分が操る事に成る、アーマラスと言う人物を観察出来る機会が得られた。
とほっ。と息を、整えた。
もう…時間の筈だ。
部屋の中央にある結界を通じて…呪文を唱え氷室の…夢の傀儡王の居る場所迄飛んで行き…直に様子を、聞こうか。とも考えた。
が直ぐ、頭の中に声が響く。
“それは…得策じゃないな…。
神聖騎士団長が我の動きに感づいた。
まだ…我とは知られてはおらぬ。
が、お前が動けばあの霊知溢れる男は直ぐ感づいて、お前の心を読み、それを手繰って我に辿り着く。
邪魔をしたくなければ、大人しく首尾を待て”
言われて、メーダフォーテは手を持ち上げて爪を噛んだ。
傀儡王はグーデンを誘う幻術使いにそっ…と近寄る。
微かな気配と成って。
そしてグーデンを、自分の作り上げた幻想へと誘う幻術使いに寄り添った。
暗い場所から、透けて透明な入り口の向こうに、青空とそして緑成す丘。
作り上げられた幻想の世界が、広がっていた。
その入り口で、傀儡王は透けた偽物のグーデンを作り上げ、入り口から中へ入ろうとするグーデンと、巧みに一瞬で擦り変えた。
偽物のグーデンが幻術使いが誘おうとした人物の中へと滑り込むのを見届けると、傀儡王はグーデンを、自分の作り上げた幻想の中へと誘い、寝台で眠る者の中へと落とし込んだ。
幻術使いは幻想の外の暗い空間で監視を始め、その様子をアースラフテスは受け取る。
傀儡王は、ギュンターの幻術使いラドッラルにも近づく。
彼はそれに、気づいてすら居なかった。
傀儡王はラドッラルが導くギュンターに偽物のギュンターの姿を重ね合わせ、本物のギュンターを引き剥がして捕らえた。
これもまた、ほんの一瞬。
ラドッラルは気づく事無く、偽りのギュンターを自分の作り上げた幻想へと誘う。
傀儡王はラドッラルが、偽のギュンターを幻想の世界の、人物の一人に降ろすのを見、忍び笑った。
ウェラハスは岩山の頂上の、人間の瞳には捕らえられぬ、幾重にも目に見えぬ白い光で張り巡らされた強固な結界に、吐息を吐いた。
会話は彼らが話しかける時だけ。
こちらから連絡を取ろうとすれば…余程粘り強く、光の結界を突き抜ける強さで、話しかけ続けなくてはならない。
まして、戦いより体を休める者ばかり…。
起きて、居る者がいたとしても、その“耳”は神聖騎士だった頃と違い、研ぎ澄まされてすら居ない…。
気づいて…くれる迄辛抱強く、語りかけ続けるしか、術は無かった。
がウェラハスは心と体に残るダンザインの意志である光を見つめ、辛抱強く神経を集中し続ける作業を、続けた。
アッカマンはサーチボルテスを見た。
「この、時にか?」
サーチボルテスは項垂れたまま、返答をしなかった。
が顔をすっ。と上げ、困惑の表情を浮かべ相棒に告げる。
「…誰も、それが何か解らない………」
空間では悲鳴のような会話が、“里”と神聖神殿中響き渡った。
誰が誰と、会話しているのか解らぬ程皆が、アースラフテスの警告にその微かな気配を捕らえようと、次々に耳に聞こえぬ言葉を繰り出す。
“これだろう…?”
“それは俺の同僚だ!
今眠ってる!”
“これじゃないのか?”
“見つけた!この波動だろう?”
皆が一瞬“耳”を澄ます。
“それはウチの子よ!
さっき眠ったばかりだから、起こさないで!”
蜂の巣を突いた。とはこの事だろう。
皆一斉に頭の中でしゃべりまくり、制御しないと頭痛に成りそうだった。
「ミラーレス達はどうしてる?」
アッカマンがそうつぶやき、サーチボルテスに顔を向けた途端、癒し手の一人が頭の中で叫ぶ。
“我々は除外して貰う!
怪我人を抱えてる身なんだからな!”
そして、この人間を迎え入れる迎賓館の癒し手が一斉に、“耳”を閉じ、耳に聞こえぬ騒音を閉め出して、怪我人の治療に当たるのを感じた。
アッカマンが吐息を吐き出し、再び相棒を見つめる。
「今…まさに中央護衛連隊長を決める幻影判定が始まった、この時間に?」
サーチボルテスはしつこいその同僚に、唸った。
「それはさっき、もうとっくに聞いた!」
ギュンターはいきなり強引に引っ張られるのを感じた途端、足を踏み外し空間に落ちていく錯覚に囚われ、気づくとかなり豪華な一室の、大きな鏡の前に居た。
その鏡に映った顔に、愕然とする。
確かに金髪だったが、色が違う。艶も違う。
そして顔立ちは…自分のように優美に気取った顔で無く、どちらかと言えば右将軍アルフォロイスに似た…どっしりとして意志の強い…そんな顔立ちだった。
つまり俺はこの男に成ってここで…自分の手腕を発揮しろ。
そう言う事らしい。
周囲の扉に戸は無く開け放たれ、部下らしいごつい男達が、何やら慌ただしい空気を装い、不穏な気が流れ、ギュンターは状況を知ろう。と周囲を見回す。
まだ…その男と完全に一致していないのか…乗り移った男は自分の中に居るギュンターに、気づく事無く部下達に矢継ぎ早に言葉を浴びせる。
「状況は!」
「敵は岩城に籠もったまま、出て来る様子はありません!」
「使者は戻ったか?!
城の見張りは何人付けた?!」
部下達は吠える。に相応しい主の問いに、必死に応えていた。
ここは…いつの時代で今どんな状況なんだ?
ギュンターはもっと…単純で解りやすい設定の場だと思っていた。
が、その考えが甘かった。と知らされた。
『歴史の勉強をもう少し、真面目にしとくんだった』
が、飛び込んで来た部下がその名を呼んだ途端、顔を上げる。
「アーマラス!」
何てこった!
「右の王家」の、始祖の名だ。
つまりここは現「右の王家」の所領地アムルバスで、彼の敵は………!
「…ではガスパスはどうあっても…解放はせぬと………!」
羊皮紙を固く握りしめ、憤怒の表情で窓の外を睨む。
アーマラスの中に居るギュンターは、ようやく状況を、把握した。
宿敵グラッツェンドル。
領地点在し、まだ王無きアースルーリンドの新興勢力で、次々に領地を襲い我が物として領地を拡大し、1、2を争う大領主、現「右の王家」の始祖アーマラスに戦いを挑んだ男、ガスパス。
戦いの発端は確か…アーマラスの婚約者にガスパスが横恋慕し、彼女が故郷へ戻る道すがら騙し、自領地の城に捕らえ、再三のアーマラスの要請を蹴り、彼女を解放せずついに…両者決戦の火蓋を切ったと……。
グラッツェンドルには、まだ光から影へとその力の源を移したばかりの『影の民』の始祖達が付き…そしてアーマラスには『光の国』から降り立つ、『光の民』の助けがあり…その戦いは人間と人間。そして光と影の入り乱れた戦いだった。と…………。
ギュンターの入り込んだアーマラスの張り詰めた心には、愛おしい栗毛の理知的で美しい姫君の姿が、激しい焦燥感と共に映し出され、彼女を思う度、彼は部下にそのはっきりした声音で、吠えるように命を下す。
自分がローランデを奪われ、彼が危険に曝されてるなら、アーマラスの心境は痛い程解った。
がアーマラスは直ぐ様兵を集め、岩城に攻め込みたいはやる心をありったけの自制心で抑え込む。
『今すぐ…戦いが起こる。と言う訳では無さそうだ……』
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