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夢を見る
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大晦日の午前3時、洋太はバイトが終わって2時間携帯をいじり今に至る。夜になると何故だか寂しくなり気になるあの子にlineをしたくなる衝動があった。しかし学校では喋らない。教室の中で喋らないのにlineをし続ける。この行為が恥ずかしくて情けなくて嫌だった。それで何回もlineを切っていたが、夜中になるとどうしても気になるあの子とコミュニケーションをとりたくなった。どうせ明日の朝になったら しなくてよかったー と思うんだろう。しかし今夜は違う。そう、大晦日である。大晦日は1年間を振り返る日だが僕は違う。あの子のことで頭がいっぱいだ。
洋太は教室にいる気になるあの子のミサにlineをした。この時間には返信は来ないだろう。明日の朝を待つしかない。洋太が布団を被ろうとした瞬間にlineの通知音が部屋に鳴り響いた。ミサは起きていた。
洋太はその嬉しさと夜のテンションで興奮し突然ミサに電話をした。
洋太は電話でミサに言った。
「好きだ!付き合おう!」
電話越しから聴こえてきたのは母親の声だった。
「起きなさい!もう朝よ!!」
僕は目を覚ました。全て夢だった。
そもそも今日は大晦日でもない4月1日。
去年の大晦日を再現するような夢だった。
季節も春になり今日から大学生。
僕は慣れないスーツを着て家を出た。
そこには僕の彼女が立っていた。
「遅いから迎えにきちゃった」
「ごめんミサ、行こっか」
春の風が僕等を包んだ。
洋太は教室にいる気になるあの子のミサにlineをした。この時間には返信は来ないだろう。明日の朝を待つしかない。洋太が布団を被ろうとした瞬間にlineの通知音が部屋に鳴り響いた。ミサは起きていた。
洋太はその嬉しさと夜のテンションで興奮し突然ミサに電話をした。
洋太は電話でミサに言った。
「好きだ!付き合おう!」
電話越しから聴こえてきたのは母親の声だった。
「起きなさい!もう朝よ!!」
僕は目を覚ました。全て夢だった。
そもそも今日は大晦日でもない4月1日。
去年の大晦日を再現するような夢だった。
季節も春になり今日から大学生。
僕は慣れないスーツを着て家を出た。
そこには僕の彼女が立っていた。
「遅いから迎えにきちゃった」
「ごめんミサ、行こっか」
春の風が僕等を包んだ。
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