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記憶喪失……?
2-28 ようやく帰国
毎日イチャイチャしながらの帰路はグバシュルヌ帝国からユピピア公国を経由してキアトリル王国へ入るルートだった。
そう、オレたちがいた国はグバシュルヌ帝国という大きな国の南岸。
ユピピア公国の温泉地に新婚旅行に行き、そこから海に面した景勝地を観光していたらやたらとでっかい猪に追いかけられた。最高に格好良くベイセルが猪を狩ってオレを守ってくれたけど、その大猪の重みで崖が崩れ、海に落ちて2人とも流された、って嘘みたいだよな。
運命のイタズラってこんな感じ?
お祈りで記憶が戻るんだもんね。魔法もあるし、そういうこともあるよね。
異世界だもんね!!
*******
「ベイセル殿、タカラ様、ご無沙汰しております」
「トルスティ殿下、ご健勝で何よりです」
「もう殿下ではありませんよ」
ユピピア公国の第二公子だったトルスティ殿下は子供のいなかった辺境伯の養子になり、キアトリル王国第二王女ヴィルヘルミーナ殿下と結婚して共にユピピアの辺境で暮らしている。新婚さんだ。
「久しぶりじゃな。いつまででも居るがよい」
お転婆なヴィルヘルミーナ王女……、いや結婚したんだから王女じゃなくて辺境伯夫人? いやまだトルスティ殿……、様は辺境伯じゃないから……、ってややこしい!! どっちも様でいいや。
とにかくそのヴィルヘルミーナ様は毎日遠乗りに出かけ、中々の頻度で獲物を取ってくるという。愛猫フェレスにひっかかれ、美少女でありながら鼻を真っ赤に腫らしていたお姫様は16歳になり、キリッとした美しさを垣間見せている。鼻の傷は跡形もない。
ついでに人妻の色気もまったく無い。活発なスポーツ少女って感じだ。
逗留を勧めてくれたけどなるべく早く帰るため1泊だけだと言えば少し不満げ。ええと……。
「次に来るときは天馬を連れて来ますね」
「そうかっ!! 妾もまた会いたいと思うておったのじゃ。楽しみじゃのう」
のじゃロリ姫はこの辺境の広い草原が気に入ってとても幸せだそうです。政略結婚だけどトルスティでん……、トルスティ様もいい子だもんね。
晩餐は羊の丸焼きや青菜の炒め物、肉まんというかおやきのようなものが出てモンゴル風? よく分からないけど美味しかった!!
辺境伯は城砦で見送ってくれて、跡取りの新婚さん達、つまりはトルスティ様とヴィルヘルミーナ様が護衛と共に国境まで送ってくれた。
トルスティ様も乗馬がお上手で、ヴィルヘルミーナ様と微笑みをかわしながら道中とても楽しそうにしていた。政略結婚だけど気が合う2人は互いの国をより良い関係にしてくれている。ほのぼのするなぁ。
獲物を見つけるとヴィルヘルミーナ様がすっ飛んで行っちゃって、慌てて護衛が追いかけるのをにこにこ見送るトルスティ様の包容力。
良き!
そんな自由な行程を経て国境の台地に着いた。
ここは国境と言っても1つの町みたいになっていて屋台が並び、それぞれの国の商人達が自国の物を売っている。
ここに迎えが来るらしい。
ヒヒーン!
ん?
聞いたことがあるような馬のいななきが聞こえた。いや、馬の声が聞き分けられるか自信ないけど、なんとなく聞いたことがあるような気がする。
うぅむ。
と、考えていたら真珠色に輝く馬が走ってきた。
「十六夜!!」
オレの馬、天馬の十六夜だ。
希少な野生の馬だけど好奇心が強く、宴会芸で釣れちゃった天馬。十六夜は置いていかれて寂しかったようでオレの服を噛んで引っ張り、乗るようにせがむ。
え? 1人……、じゃなくて1頭で来たの?
周りにいる国境警備兵達や商売人達、客やら旅人やらが目をまんまるにしてこちらを見ている。伝説の天馬! 大人気だね!!
いや、誰も乗ってないから戸惑っているのか。
「引っ張らなくても乗るよ! よしよし、オレのことちゃんと覚えていてくれていい子だね」
「ブルルルルッ」
額をくっつけあって挨拶をして、顔を撫でながら話しかけると当たり前だと言わんばかりのドヤ顔。
馬ってドヤ顔するんだ。
そして十六夜を撫でていると向こうからやってきた人達が馬から降りてベイセルに向かって礼をし、口を開いた。
「師団長閣下におかれましては、長の旅路を充分に満喫できましたようで羨ましい限りですな」
「セーデルブラード副師団長。いや、まだまだ足りないが不慮の事故に際しての対応、感謝する」
かなりの期間離れ離れだったから夫婦の旅を満喫したとは言い難いかな。でも改めて出会ってもう1度恋に落ちたのは幸せだけどね~!
で、国境までベイセルを迎えにきたのは副師団長さんだった。堅苦しい言い回しは嫌味なのかな? ただ揶揄ってるだけか。
「ふむ、今後10年は休まず働けますな」
「ダメー!!」
紺の髪をオールバックにした茶色の瞳の細マッチョなイケオジ副師団長がニヤニヤしながらオレの旦那様の身体(?)を狙っている! ベイセルを独占してこき使おうったってそうはいかないんだからね!!
オレがそんな考えのもと、鼻息荒くイケオジを睨みつけると、予想外の言葉が返ってきた。
「ふ、ふふふ、タカラ殿には師団長の身の回りの世話をしていただきたい。馬にも乗れるようになったし、適任でしょう?」
「あれ? それだとロニーはどうなるの?」
「これからはビョルクの補佐候補として学んでもらうことになりました」
「んん?」
ビョルクさん、ってセーデルブラード副師団長の補佐だっけ? あ、すぐそこにいたわ。
深緑の短髪にアースカラーの瞳で調剤師のマルタさんの弟だ。美丈夫って感じだけど無口で、割とよく気配を消してる。
で、副師団長補佐のビョルクさんの補佐候補、ってことは補佐の補佐の候補? ロニーって天才とか言われてたのにこんなに下っ端感溢れる立場になるのか。
とか思ってたら。
「私が引退してビョルクが副師団長になるんですよ」
「えぇっ!?」
「なんでそんな話になってるんだ?」
あ、ベイセルも知らなかったの?
「もういい歳ですからな。平和なうちに後進に譲るべきでしょう」
「一理あるが……」
「なに、しばらくは領都でおとなしくしているから、何かあれば連絡してくれればいい」
「確かにビョルクも既に充分経験を積んだし、構わんか」
頭をガシガシかきつつ考え込むベイセル。セーデルブラードさんは気安く重要な話をするけど、こんな場所で……?
「師団長閣下が遊んでいらっしゃるから、副師団長殿も遊びたくなるのですよ」
相変わらずロニーは厳しい。
「遊んでいたわけじゃあ……」
「遊びじゃないぞ」
ロニーが口を挟むと、ベイセルだけじゃなく副師団長さんも反論した。
「師団長閣下を羨んで若い子を囲って楽隠居しようなんて、遊び以外のなんだと言うんですか。遊びじゃなくて本気だなんて言いませんよね」
「むぅ……」
そんな理由!?
そりゃまあ、お金もあるだろうし、体力もありそうだし、正に悠々自適だな。羨ましい!! 相手はどんな人なんだろう?
「ねぇねぇ、副師団長さんのお相手ってどんな人?」
「ふふふ、今度紹介しましょう」
何やら含みのある言い方だけど、オレの知り合い?
はっ!?
まさか使用人のセルヴォ?
いやセルヴォはノンケだったわ。
そもそも副師団長さんの相手が男だと限らないし、女の人なら……、調剤士のマルタさんかも知れない。
……マルタさんはもう結婚したんだっけ? いや、婚約? あと部下の姉だと気まずいかも知れない。
知り合いが少ないから他に思いつかない。紹介してもらうのを待つしかないか。
ちなみに台地は細長くて、ユピピア公国領、市場、キアトリル王国領、と3分割されている。細長いと言っても真ん中の大通りを挟んで屋台が並び、その後ろには宿や家、工房が並んでいて幅はかなりある。
冬には全て撤収して街がなくなるため、宿や家は仮設住宅だったりテントだったりする。そうまでしてここで商売するの、すごい。
ちなみに今いるのはユピピア領の市場側。厩舎や馬車を置く場所で広場のようにもなっている。
あ、ヴィルヘルミーナ様が十六夜に見惚れている。会いたがってたもんね。
そう、オレたちがいた国はグバシュルヌ帝国という大きな国の南岸。
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運命のイタズラってこんな感じ?
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異世界だもんね!!
*******
「ベイセル殿、タカラ様、ご無沙汰しております」
「トルスティ殿下、ご健勝で何よりです」
「もう殿下ではありませんよ」
ユピピア公国の第二公子だったトルスティ殿下は子供のいなかった辺境伯の養子になり、キアトリル王国第二王女ヴィルヘルミーナ殿下と結婚して共にユピピアの辺境で暮らしている。新婚さんだ。
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お転婆なヴィルヘルミーナ王女……、いや結婚したんだから王女じゃなくて辺境伯夫人? いやまだトルスティ殿……、様は辺境伯じゃないから……、ってややこしい!! どっちも様でいいや。
とにかくそのヴィルヘルミーナ様は毎日遠乗りに出かけ、中々の頻度で獲物を取ってくるという。愛猫フェレスにひっかかれ、美少女でありながら鼻を真っ赤に腫らしていたお姫様は16歳になり、キリッとした美しさを垣間見せている。鼻の傷は跡形もない。
ついでに人妻の色気もまったく無い。活発なスポーツ少女って感じだ。
逗留を勧めてくれたけどなるべく早く帰るため1泊だけだと言えば少し不満げ。ええと……。
「次に来るときは天馬を連れて来ますね」
「そうかっ!! 妾もまた会いたいと思うておったのじゃ。楽しみじゃのう」
のじゃロリ姫はこの辺境の広い草原が気に入ってとても幸せだそうです。政略結婚だけどトルスティでん……、トルスティ様もいい子だもんね。
晩餐は羊の丸焼きや青菜の炒め物、肉まんというかおやきのようなものが出てモンゴル風? よく分からないけど美味しかった!!
辺境伯は城砦で見送ってくれて、跡取りの新婚さん達、つまりはトルスティ様とヴィルヘルミーナ様が護衛と共に国境まで送ってくれた。
トルスティ様も乗馬がお上手で、ヴィルヘルミーナ様と微笑みをかわしながら道中とても楽しそうにしていた。政略結婚だけど気が合う2人は互いの国をより良い関係にしてくれている。ほのぼのするなぁ。
獲物を見つけるとヴィルヘルミーナ様がすっ飛んで行っちゃって、慌てて護衛が追いかけるのをにこにこ見送るトルスティ様の包容力。
良き!
そんな自由な行程を経て国境の台地に着いた。
ここは国境と言っても1つの町みたいになっていて屋台が並び、それぞれの国の商人達が自国の物を売っている。
ここに迎えが来るらしい。
ヒヒーン!
ん?
聞いたことがあるような馬のいななきが聞こえた。いや、馬の声が聞き分けられるか自信ないけど、なんとなく聞いたことがあるような気がする。
うぅむ。
と、考えていたら真珠色に輝く馬が走ってきた。
「十六夜!!」
オレの馬、天馬の十六夜だ。
希少な野生の馬だけど好奇心が強く、宴会芸で釣れちゃった天馬。十六夜は置いていかれて寂しかったようでオレの服を噛んで引っ張り、乗るようにせがむ。
え? 1人……、じゃなくて1頭で来たの?
周りにいる国境警備兵達や商売人達、客やら旅人やらが目をまんまるにしてこちらを見ている。伝説の天馬! 大人気だね!!
いや、誰も乗ってないから戸惑っているのか。
「引っ張らなくても乗るよ! よしよし、オレのことちゃんと覚えていてくれていい子だね」
「ブルルルルッ」
額をくっつけあって挨拶をして、顔を撫でながら話しかけると当たり前だと言わんばかりのドヤ顔。
馬ってドヤ顔するんだ。
そして十六夜を撫でていると向こうからやってきた人達が馬から降りてベイセルに向かって礼をし、口を開いた。
「師団長閣下におかれましては、長の旅路を充分に満喫できましたようで羨ましい限りですな」
「セーデルブラード副師団長。いや、まだまだ足りないが不慮の事故に際しての対応、感謝する」
かなりの期間離れ離れだったから夫婦の旅を満喫したとは言い難いかな。でも改めて出会ってもう1度恋に落ちたのは幸せだけどね~!
で、国境までベイセルを迎えにきたのは副師団長さんだった。堅苦しい言い回しは嫌味なのかな? ただ揶揄ってるだけか。
「ふむ、今後10年は休まず働けますな」
「ダメー!!」
紺の髪をオールバックにした茶色の瞳の細マッチョなイケオジ副師団長がニヤニヤしながらオレの旦那様の身体(?)を狙っている! ベイセルを独占してこき使おうったってそうはいかないんだからね!!
オレがそんな考えのもと、鼻息荒くイケオジを睨みつけると、予想外の言葉が返ってきた。
「ふ、ふふふ、タカラ殿には師団長の身の回りの世話をしていただきたい。馬にも乗れるようになったし、適任でしょう?」
「あれ? それだとロニーはどうなるの?」
「これからはビョルクの補佐候補として学んでもらうことになりました」
「んん?」
ビョルクさん、ってセーデルブラード副師団長の補佐だっけ? あ、すぐそこにいたわ。
深緑の短髪にアースカラーの瞳で調剤師のマルタさんの弟だ。美丈夫って感じだけど無口で、割とよく気配を消してる。
で、副師団長補佐のビョルクさんの補佐候補、ってことは補佐の補佐の候補? ロニーって天才とか言われてたのにこんなに下っ端感溢れる立場になるのか。
とか思ってたら。
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「えぇっ!?」
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あ、ベイセルも知らなかったの?
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「一理あるが……」
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「確かにビョルクも既に充分経験を積んだし、構わんか」
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「師団長閣下が遊んでいらっしゃるから、副師団長殿も遊びたくなるのですよ」
相変わらずロニーは厳しい。
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「師団長閣下を羨んで若い子を囲って楽隠居しようなんて、遊び以外のなんだと言うんですか。遊びじゃなくて本気だなんて言いませんよね」
「むぅ……」
そんな理由!?
そりゃまあ、お金もあるだろうし、体力もありそうだし、正に悠々自適だな。羨ましい!! 相手はどんな人なんだろう?
「ねぇねぇ、副師団長さんのお相手ってどんな人?」
「ふふふ、今度紹介しましょう」
何やら含みのある言い方だけど、オレの知り合い?
はっ!?
まさか使用人のセルヴォ?
いやセルヴォはノンケだったわ。
そもそも副師団長さんの相手が男だと限らないし、女の人なら……、調剤士のマルタさんかも知れない。
……マルタさんはもう結婚したんだっけ? いや、婚約? あと部下の姉だと気まずいかも知れない。
知り合いが少ないから他に思いつかない。紹介してもらうのを待つしかないか。
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