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3.初めての魔法、それからえっち
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幹部たち4人と順に挨拶をした後は天幕に残されて引きこもり生活を続行する。
ゴロゴロ~、ゴロゴロ~。
「楽しいですか?」
「いや、あんまり。でも気持ちいい」
木箱の上に厚手の絨毯を何枚も重ねたベッドはなかなかに気持ちがいい。
「ベイセルは今日、調印式だっけ?」
「調印式と停戦を祝う宴にご出席されています」
「そんなにギリギリだったの?」
「師団長がお戻りになられなければ停戦とならず、新たな血が流れたはずです。タカラ殿にはいくら感謝しても足りません」
「ただの偶然なのに感謝された……!」
「偶然であろうとも、結果、役に立ってますから」
なるほど、落とした財布を偶然拾ったって感謝されるしな。でもあのイケオジを食えた、オレの方がラッキーじゃね?
あ、思い出しちゃった。
「……席を外しましょうか?」
「そこまでじゃないよ!?」
ちょっとエロい気持ちになっただけで気を使われるなんて! 恥ずかしい……。
異世界転移のお約束「言葉は通じるのに文字が読めない」を確認し、一般常識を教わる。生活魔法なら誰でも使えるけど攻撃魔法は一握りの魔法使いしか使えない、治癒魔法はなく、魔力が多いと薬の効き目が良くなる、とか教えてもらった。
ちなみに鑑定できる人も道具もここに存在しないので、オレの魔力量とか不明です。
ロニー先生! 魔法を教えてください!
「良いですか? 水は空気中に漂う水気を集めます。無から生み出すことはできません。火は温度を操って着火します。風は身の回りにそよ風を起こし、夏を過ごしやすくします」
「なるほど。じゃあ、まず水を集めて……。できた!」
木製のコップになみなみと集められた水を見て、ロニーが少し驚いた。
「本当に初めてですか?」
「うん。でも空気中の水分子が集まってくるのをイメージしたら、簡単にできたよ」
「水ぶんし……?」
「分からないか。じゃぁ、次は火ね。この蝋燭の芯の側の分子を振動させれば熱が発生するはず……」
ぽっ
「成功!! どう?」
「初めてでこんなに速く火が灯るのは聞いたことがありません」
褒め上手だなぁ。
「風は……、蝋燭の火を揺らせばいいか」
もう一度火をつけて、蝋燭に向かって風を……、お? 消えた……!
「でもこれ、魔法なのか自然に消えたのか分からないね」
「そうですね。私を扇いでくれますか?」
「うーんと……、こうかな?」
ロニーの足元に小さな旋風を起こすと、淡い金髪の癖毛が揺れ、服の裾が翻った。
「できたー!」
「素晴らしい。危険がない範囲で思いつくことはありますか?」
この風魔法、スカートめくりにしか使えない感じだな。風だし、もしかしたら音が外部に漏れないようにしたり、糸電話みたいに遠くの音を拾えるだろうか?
ロニーに付き添ってもらって、食事の準備をしている人たちを目視できる場所に移動する。伝声管のイメージで空気の渦を作ってみた。
《……でな、今度の師団長の客人は驚くほど少食らしい》
《おおげさだな》
《見習いと同じ量でさえ半分も食べられなかったらしいぞ》
《口に合わなかったんじゃなくて?》
《いや、旨そうに食ってくれたって話だ》
聞こえた!
それに頑張って半分は食べたよ?
今夜は自分でちょうどいい量を盛り付けさせてもらおう。
「聞こえましたね」
「聞こえたよな!」
オレ達はテントに戻ってこの魔法の有用性について話し合った。密談のフリして情報を共有するとか、相手の後ろの声を盗み聞きするとか、便利そうだ。今度、指向性を持たせた拡声魔法も試してみよう。
「他には何ができるかな?」
音の振動っぽい、魔力の振動とか反射とかないかな? 魔力のエコーロケーションとかできたら使えそうなんだけどな。
魔力……、魔力か。
イメージしただけで結果が現れる、ってどういうことなんだろう? 誰かに考えを読まれてる?
それともテレパシーのように自分から音以外の言葉を発してるとか。そんな気がする。まぁ、それはともかく。
エコーロケーション、エコーロケーション……。魔力の波で地面を覆うと、なにか反応するかな?
あ! 何かある。
「ロニー、魔力的になにか気になるところがあるんだけど、なんだと思う?」
「気になるところ、ですか?」
「うん。この天幕の外側なんだけど」
少し思案してから外の誰かに声をかけ、一緒に気になるところに行ってみた。
「ここですか?」
「うん。ここに何かがあるような、いるような」
「掘ってみましょう」
そう言って護衛らしき人に頼み、掘ってもらった。
「もう少し深くお願いします」
「こんなに深いところが気になるんですか?」
「うん。なんかすごくきれいな音……、みたいなものが聞こえるんだ」
「あやふやですね」
しかたないじゃん。音みたいな感じだけど、耳に聞こえるわけじゃないんだから。
「何かありました!!」
「こっ、これは!!」
「土竜の卵!?」
え? モグラの卵???
「モグラが卵を産むの?」
「土竜は竜ですよ。卵を産むのは当然じゃないですか」
「そ、そうなんだ」
モグラは竜の眷属って何かで読んだ気もしてきた。いや、ゲームだったかも知れない。
「埋め戻すの?」
「土竜は見つけたものに幸運をもたらすと言われていますが、気に入らないものに祟るとも言われています。元に戻した方がいいのです」
「貴重なものを見られて嬉しいです」
「あ、早速1人幸せにした!」
護衛の人が喜んでくれたから確実に1人は幸せにしたな。オレ達は笑い合ってほのぼのしたところで天幕に戻った。
*******
ベイセルは調印の宴で食べてくるから、留守番の人たちだけの夕飯。ロニーにお願いしてちょうどいい量を盛り付けさせてもらいに調理場に向かった。
簡易的に作られたカマドの上でスープが湯気をたて、別の場所で肉が焼かれている。お願いしてパンも炙らせてもらい、スープを盛り付けた深皿に肉を投入。1人で食べるのは寂しいから一緒に食べてくれるよう、ロニーには言ってある。
食べたい量の夕飯を脚付トレイに乗せて自分で運んだ。
「客人に運ばせるなど、あってはならないことなのですが」
「できることはやりたいの。それに、このまま受け入れてもらえたら、客じゃなくて仲間になれるだろ。行くとこないから仲間に入れてくれよー!!」
「それは師団長に言ってください」
*******
「タカラ! 戻ったぞ~」
「あ、ベイセルおかえりー」
「師団長、どうなさったのですか?」
明らかに酔っているベイセルに向けて、ロニーが不信感を露わにする。祝宴だったんだから、酔うのは当たり前じゃない?
「……薬を盛られた。相手をしろ」
「え? 薬!?」
見ればギンギンに勃起している。
エロゲ攻略対象者(?)は、こうされる運命なのか。
「タカラ殿、大丈夫なのですか?」
「オレは大丈夫……。あっ! ローショ……、潤滑油ある?」
「すぐにご用意いたします」
ロニーはそう言ってベッドの端をめくり、引き出しから陶器の小瓶を取り出して渡してくれた。そんなところに!
失礼します、と出て行くロニーを見送り、振り返るとすでに全裸のベイセルがいた。速い!!
「ほら脱げ」
「待って! すぐ脱ぐから……あふっ……」
ベッドに投げられ、ズボンと下着を剥ぎ取られて脚を開かされる。秘所に潤滑油を塗りたくられただけで感じてしまった。大きな手に撫でまわされるの、気持ちいい。
「あっ、んぅ、はぁん……」
「良い尻だ。だが少し硬いな」
「ふふっ、褒められた。すぐに柔らかくなるから、指、ちょうだい?」
「よし」
「あぁんっ!!」
太くて長くてゴツゴツした指が後孔を犯し、激しく蹂躙する。すぐに3本が入るようになって、さらに緩んで4本目が入ると、引き抜いて熱く猛った楔が打ち込まれた。
「はぁぁぁぁぁっ、んん……!!」
荒々しく求められるの、いいなぁ。
ゴロゴロ~、ゴロゴロ~。
「楽しいですか?」
「いや、あんまり。でも気持ちいい」
木箱の上に厚手の絨毯を何枚も重ねたベッドはなかなかに気持ちがいい。
「ベイセルは今日、調印式だっけ?」
「調印式と停戦を祝う宴にご出席されています」
「そんなにギリギリだったの?」
「師団長がお戻りになられなければ停戦とならず、新たな血が流れたはずです。タカラ殿にはいくら感謝しても足りません」
「ただの偶然なのに感謝された……!」
「偶然であろうとも、結果、役に立ってますから」
なるほど、落とした財布を偶然拾ったって感謝されるしな。でもあのイケオジを食えた、オレの方がラッキーじゃね?
あ、思い出しちゃった。
「……席を外しましょうか?」
「そこまでじゃないよ!?」
ちょっとエロい気持ちになっただけで気を使われるなんて! 恥ずかしい……。
異世界転移のお約束「言葉は通じるのに文字が読めない」を確認し、一般常識を教わる。生活魔法なら誰でも使えるけど攻撃魔法は一握りの魔法使いしか使えない、治癒魔法はなく、魔力が多いと薬の効き目が良くなる、とか教えてもらった。
ちなみに鑑定できる人も道具もここに存在しないので、オレの魔力量とか不明です。
ロニー先生! 魔法を教えてください!
「良いですか? 水は空気中に漂う水気を集めます。無から生み出すことはできません。火は温度を操って着火します。風は身の回りにそよ風を起こし、夏を過ごしやすくします」
「なるほど。じゃあ、まず水を集めて……。できた!」
木製のコップになみなみと集められた水を見て、ロニーが少し驚いた。
「本当に初めてですか?」
「うん。でも空気中の水分子が集まってくるのをイメージしたら、簡単にできたよ」
「水ぶんし……?」
「分からないか。じゃぁ、次は火ね。この蝋燭の芯の側の分子を振動させれば熱が発生するはず……」
ぽっ
「成功!! どう?」
「初めてでこんなに速く火が灯るのは聞いたことがありません」
褒め上手だなぁ。
「風は……、蝋燭の火を揺らせばいいか」
もう一度火をつけて、蝋燭に向かって風を……、お? 消えた……!
「でもこれ、魔法なのか自然に消えたのか分からないね」
「そうですね。私を扇いでくれますか?」
「うーんと……、こうかな?」
ロニーの足元に小さな旋風を起こすと、淡い金髪の癖毛が揺れ、服の裾が翻った。
「できたー!」
「素晴らしい。危険がない範囲で思いつくことはありますか?」
この風魔法、スカートめくりにしか使えない感じだな。風だし、もしかしたら音が外部に漏れないようにしたり、糸電話みたいに遠くの音を拾えるだろうか?
ロニーに付き添ってもらって、食事の準備をしている人たちを目視できる場所に移動する。伝声管のイメージで空気の渦を作ってみた。
《……でな、今度の師団長の客人は驚くほど少食らしい》
《おおげさだな》
《見習いと同じ量でさえ半分も食べられなかったらしいぞ》
《口に合わなかったんじゃなくて?》
《いや、旨そうに食ってくれたって話だ》
聞こえた!
それに頑張って半分は食べたよ?
今夜は自分でちょうどいい量を盛り付けさせてもらおう。
「聞こえましたね」
「聞こえたよな!」
オレ達はテントに戻ってこの魔法の有用性について話し合った。密談のフリして情報を共有するとか、相手の後ろの声を盗み聞きするとか、便利そうだ。今度、指向性を持たせた拡声魔法も試してみよう。
「他には何ができるかな?」
音の振動っぽい、魔力の振動とか反射とかないかな? 魔力のエコーロケーションとかできたら使えそうなんだけどな。
魔力……、魔力か。
イメージしただけで結果が現れる、ってどういうことなんだろう? 誰かに考えを読まれてる?
それともテレパシーのように自分から音以外の言葉を発してるとか。そんな気がする。まぁ、それはともかく。
エコーロケーション、エコーロケーション……。魔力の波で地面を覆うと、なにか反応するかな?
あ! 何かある。
「ロニー、魔力的になにか気になるところがあるんだけど、なんだと思う?」
「気になるところ、ですか?」
「うん。この天幕の外側なんだけど」
少し思案してから外の誰かに声をかけ、一緒に気になるところに行ってみた。
「ここですか?」
「うん。ここに何かがあるような、いるような」
「掘ってみましょう」
そう言って護衛らしき人に頼み、掘ってもらった。
「もう少し深くお願いします」
「こんなに深いところが気になるんですか?」
「うん。なんかすごくきれいな音……、みたいなものが聞こえるんだ」
「あやふやですね」
しかたないじゃん。音みたいな感じだけど、耳に聞こえるわけじゃないんだから。
「何かありました!!」
「こっ、これは!!」
「土竜の卵!?」
え? モグラの卵???
「モグラが卵を産むの?」
「土竜は竜ですよ。卵を産むのは当然じゃないですか」
「そ、そうなんだ」
モグラは竜の眷属って何かで読んだ気もしてきた。いや、ゲームだったかも知れない。
「埋め戻すの?」
「土竜は見つけたものに幸運をもたらすと言われていますが、気に入らないものに祟るとも言われています。元に戻した方がいいのです」
「貴重なものを見られて嬉しいです」
「あ、早速1人幸せにした!」
護衛の人が喜んでくれたから確実に1人は幸せにしたな。オレ達は笑い合ってほのぼのしたところで天幕に戻った。
*******
ベイセルは調印の宴で食べてくるから、留守番の人たちだけの夕飯。ロニーにお願いしてちょうどいい量を盛り付けさせてもらいに調理場に向かった。
簡易的に作られたカマドの上でスープが湯気をたて、別の場所で肉が焼かれている。お願いしてパンも炙らせてもらい、スープを盛り付けた深皿に肉を投入。1人で食べるのは寂しいから一緒に食べてくれるよう、ロニーには言ってある。
食べたい量の夕飯を脚付トレイに乗せて自分で運んだ。
「客人に運ばせるなど、あってはならないことなのですが」
「できることはやりたいの。それに、このまま受け入れてもらえたら、客じゃなくて仲間になれるだろ。行くとこないから仲間に入れてくれよー!!」
「それは師団長に言ってください」
*******
「タカラ! 戻ったぞ~」
「あ、ベイセルおかえりー」
「師団長、どうなさったのですか?」
明らかに酔っているベイセルに向けて、ロニーが不信感を露わにする。祝宴だったんだから、酔うのは当たり前じゃない?
「……薬を盛られた。相手をしろ」
「え? 薬!?」
見ればギンギンに勃起している。
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「タカラ殿、大丈夫なのですか?」
「オレは大丈夫……。あっ! ローショ……、潤滑油ある?」
「すぐにご用意いたします」
ロニーはそう言ってベッドの端をめくり、引き出しから陶器の小瓶を取り出して渡してくれた。そんなところに!
失礼します、と出て行くロニーを見送り、振り返るとすでに全裸のベイセルがいた。速い!!
「ほら脱げ」
「待って! すぐ脱ぐから……あふっ……」
ベッドに投げられ、ズボンと下着を剥ぎ取られて脚を開かされる。秘所に潤滑油を塗りたくられただけで感じてしまった。大きな手に撫でまわされるの、気持ちいい。
「あっ、んぅ、はぁん……」
「良い尻だ。だが少し硬いな」
「ふふっ、褒められた。すぐに柔らかくなるから、指、ちょうだい?」
「よし」
「あぁんっ!!」
太くて長くてゴツゴツした指が後孔を犯し、激しく蹂躙する。すぐに3本が入るようになって、さらに緩んで4本目が入ると、引き抜いて熱く猛った楔が打ち込まれた。
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