14 / 66
14.王子のお尻がピンチでした
先程ベイセルが懐に入れたのはエルンストから話を聞いて、ナゼール院長が用意した強めの麻酔入りの痒み止めだった。
オレとロニーは部屋の外で待つ。
ベイセルは持ってきた薬を主治医に渡し、王子を羽交い締めにしているらしい。しばらくして静かになると、オレたちにも部屋に入る許可が降りた。
「タカラ、薬を塗ってやってくれ」
「分かった!」
眠らせる麻酔だったのかと思ったけどベイセルが締め落としたんだって。王子を締め落とすって……。でも戦場ではままある事らしいので気にしないように努める。
そして見た王子のお尻は広範囲に蕁麻疹のようなものができた状態で、とても痒そうだった。
女の子じゃなくて良かったけど!!
お尻の外も中も水魔法で出したきれいな水でしっかり洗浄&浄化し、薬を塗った。アレルギーは確か免疫の過剰反応だったよな。そう考えて『落ち着け~、落ち着け~』とお尻に念じながら塗った。効いてくれ!
温めると酷くなる可能性を語り、薄いシーツを掛けただけで寝かせた。
「ありがとうございました」
王子様を侍従に任せて続き部屋に移動し、主治医のおじいさんがお礼を言ってくれたけど、まだ治った訳じゃない。一晩は様子を見た方がいいだろう。
「大広間では大丈夫そうでしたけど、いつからこんな風になったんですか?」
聞いていいのか分からないけど、聞かずにはいられなかった。オレがもっと早く説明していれば……。
「はい。違和感を感じてすぐに大広間を出て、まっすぐこちらへ向かったそうですが、歩いているうちに服が擦れてしまったのでしょう」
「それに急いで歩いて体温が上がり、汗もかいて悪化したんだろうな」
主治医の先生の見立てはオレと同じ。こちらの薬がよく効くといいな。
「ベイセル、掃除係の子はどうなるの?」
「それなんだがな。彼女はあのトイレには近づいていないらしい。客用の部屋やトイレを担当していたんだ。だから今、あのトイレの担当を調べている」
「良かった! ……とも言えないか」
王子様に被害が出てるもんね。
「私は途中経過を王に報告しよう」
「あぁ、頼む」
副師団長さんがそう言って部屋を出ていった。
ほっとした途端、空腹が意識に上る。
く~、きゅるるるる……。
「そういえば腹が減ったな」
「すぐにご用意いたします」
部屋係らしい侍従さんが廊下に出て、少しして料理を持って戻ってきた。料理をいただいてからロニーは帰った。オレたちは泊まります。
少しすると王子が目を覚ましたので、もう一度薬を塗る。
「こ、こんな姿を、その……女性に……」
「あ、こんな格好してますが男です。紛らわしくてすみません」
「えっ!?」
「ほら、ね?」
「!!!!!!」
「タカラ、やめておけ」
胸をはだけてぺたんこの胸を見せただけなのにベイセルに呆れられた。貧乳女子には見えないでしょ?
「王族は自分が見られるのには慣れているが、人の肌を見るのは慣れていないんだ」
「そうなの?」
イマイチよく分からないけど、お尻にガーゼを当ててパンツで押さえた。薬を2回も塗ったからきっともう大丈夫かな。
お医者さんは続き部屋のひとつで休むって。
オレは王子の部屋に簡易ベッドを運び込み、そこで寝る。ベイセルはソファで寝るという。
身体が大きいからソファじゃ眠れないんじゃないかと思ったら寝ずの番をするらしい。他にも護衛の人はいるのに。
まぁいいか、と眠らせてもらった。
借りた寝間着はつるすべの絹っぽい生地で気持ち良かったです。冬は寒そうだけどね。
*******
なんか豪華な部屋……。
あ、そうか。
ここは王子の部屋だ。
それにしても見ず知らずのオレが泊まれてしまうなんて、ベイセルってめちゃくちゃ信用されてるんだなぁ。
あ、顔洗わなきゃ。確かここが洗面所……?
「あ……」
「うあっ!?」
「使用中でしたか。申し訳ありません」
「い、いや、その……」
「痒みはいかがです?」
「あぁ。おっ、お陰でだいぶ治ったよ」
洗面所に入ると、大きな鏡にお尻を向けて、王子様がお尻の具合を確認していた。見られたくないよね。申し訳ない……!!
「あ、湯浴みをするときはまだお尻を擦らないように……、って、王子様に言うことじゃありませんね。侍従の方に言えばいいのでしょうか?」
「そ、うだな。そうしてくれ。それからこちらは私の専用化粧室だ。君は隣を使ってくれ」
「申し訳ありません!!」
そうか、専用だからあんなに驚いてたのか。ホント、悪いことをした。それなのに怒らないなんていい人だなぁ。
もう一つの洗面所で顔を洗い、寝癖を直して部屋に戻った。
「すみません、侍従の方ですよね? 王子様の体を洗う時はお尻を擦らないように泡を乗せる感じで洗ってください」
「はい、かしこまりました」
お医者さんからすでに注意されてるかも知れないけど。
「ベイセル、おはよう」
「ふっ、王族の部屋でぐっすり眠れるなんてタカラは大物だな」
「だって寝心地よかったよ?」
「はははははっ」
朝の薬を塗るため、王子様には一度汗を流してもらった。そして薬を塗り、服を着せて朝食。
部屋に食事を運んでもらって一緒に食べた。
「タカラ殿のお力は素晴らしいですな」
王子様を診察したお医者さんが褒めてくれた。治癒が早くなることは聞いていたそうだけど、今回、目の当たりにして感心したらしい。
「お役に立ててなによりです」
役に立てるのは普通に嬉しい。
その上ちゃんと追加のお手当ももらえるって。治療院と研究所からも給料が出るし、嬉しいことばかりだ。いくらになるかなぁ。
ベイセルはこのまま仕事なので、オレは研究所へ。すでに教えてある魔法の検証をしてきまーす!
*******
今日はベイセルと一緒に帰ることになり、夜まで研究所でのんびりする。のんびり……。
できそうもなかった。
「待ってたよタカラ! あの粉末を探査魔法で見つけたんだって!? どうして分かったの? 探査の範囲はどれくらい?」
「おはよう、エルンストにジョシュア。寝てないの?」
「寝られる訳ないだろう! 新しい魔法だよ?」
「タカラ様、おはようございます。えぇ、所長に捕まりまして……」
この研究所は研究内容によって小分けにされていて、ここはエルンストのための分室だった。だからエルンストとジョシュアしかいないらしい。エルンストのお世話、お疲れ様です。
「まぁ、研究員なんて似たり寄ったりですから」
「愚痴なら聞くよ?」
「やっ、優しい……」
「タカラは聞くより話をしてよ!!」
エルンスト……。
まぁ、いいや。
探査魔法の範囲についてだよね。
「大広間の半分くらいだね。初めて試した時は戦場の天幕の外に土竜の卵が埋まってて、それを見つけたよ」
「土の中にも魔力を通したのか?」
「地表をさざなみが通り過ぎる感じにしたら綺麗な音が聞こえたんだ」
「音?」
「うん。耳に聞こえてる訳じゃない不思議な音だったけど、澄んだ音……、だったと思う」
「例の香木は?」
「あれは躓くような感じ」
「他には?」
尿管結石や骨折はささくれに引っかかった感じで、毒は口の中に嫌な味を感じる。風邪ははっきり発熱してるのに分からなかった。
「毒の種類によって味が変わるかも知れないけど、まだ試してない」
「武器も調べたんだろう?」
「武器はね、恐怖かなぁ? ゾワッとして皮膚がチリチリした。人によって感じ方が違うかも知れないけどね」
「なるほど! ではまず僕に教えてよ。色々試したいからさ」
ナゼール院長に教えたように説明するとエルンストはすぐに習得し、室内の探査を始めた。
オレとロニーは部屋の外で待つ。
ベイセルは持ってきた薬を主治医に渡し、王子を羽交い締めにしているらしい。しばらくして静かになると、オレたちにも部屋に入る許可が降りた。
「タカラ、薬を塗ってやってくれ」
「分かった!」
眠らせる麻酔だったのかと思ったけどベイセルが締め落としたんだって。王子を締め落とすって……。でも戦場ではままある事らしいので気にしないように努める。
そして見た王子のお尻は広範囲に蕁麻疹のようなものができた状態で、とても痒そうだった。
女の子じゃなくて良かったけど!!
お尻の外も中も水魔法で出したきれいな水でしっかり洗浄&浄化し、薬を塗った。アレルギーは確か免疫の過剰反応だったよな。そう考えて『落ち着け~、落ち着け~』とお尻に念じながら塗った。効いてくれ!
温めると酷くなる可能性を語り、薄いシーツを掛けただけで寝かせた。
「ありがとうございました」
王子様を侍従に任せて続き部屋に移動し、主治医のおじいさんがお礼を言ってくれたけど、まだ治った訳じゃない。一晩は様子を見た方がいいだろう。
「大広間では大丈夫そうでしたけど、いつからこんな風になったんですか?」
聞いていいのか分からないけど、聞かずにはいられなかった。オレがもっと早く説明していれば……。
「はい。違和感を感じてすぐに大広間を出て、まっすぐこちらへ向かったそうですが、歩いているうちに服が擦れてしまったのでしょう」
「それに急いで歩いて体温が上がり、汗もかいて悪化したんだろうな」
主治医の先生の見立てはオレと同じ。こちらの薬がよく効くといいな。
「ベイセル、掃除係の子はどうなるの?」
「それなんだがな。彼女はあのトイレには近づいていないらしい。客用の部屋やトイレを担当していたんだ。だから今、あのトイレの担当を調べている」
「良かった! ……とも言えないか」
王子様に被害が出てるもんね。
「私は途中経過を王に報告しよう」
「あぁ、頼む」
副師団長さんがそう言って部屋を出ていった。
ほっとした途端、空腹が意識に上る。
く~、きゅるるるる……。
「そういえば腹が減ったな」
「すぐにご用意いたします」
部屋係らしい侍従さんが廊下に出て、少しして料理を持って戻ってきた。料理をいただいてからロニーは帰った。オレたちは泊まります。
少しすると王子が目を覚ましたので、もう一度薬を塗る。
「こ、こんな姿を、その……女性に……」
「あ、こんな格好してますが男です。紛らわしくてすみません」
「えっ!?」
「ほら、ね?」
「!!!!!!」
「タカラ、やめておけ」
胸をはだけてぺたんこの胸を見せただけなのにベイセルに呆れられた。貧乳女子には見えないでしょ?
「王族は自分が見られるのには慣れているが、人の肌を見るのは慣れていないんだ」
「そうなの?」
イマイチよく分からないけど、お尻にガーゼを当ててパンツで押さえた。薬を2回も塗ったからきっともう大丈夫かな。
お医者さんは続き部屋のひとつで休むって。
オレは王子の部屋に簡易ベッドを運び込み、そこで寝る。ベイセルはソファで寝るという。
身体が大きいからソファじゃ眠れないんじゃないかと思ったら寝ずの番をするらしい。他にも護衛の人はいるのに。
まぁいいか、と眠らせてもらった。
借りた寝間着はつるすべの絹っぽい生地で気持ち良かったです。冬は寒そうだけどね。
*******
なんか豪華な部屋……。
あ、そうか。
ここは王子の部屋だ。
それにしても見ず知らずのオレが泊まれてしまうなんて、ベイセルってめちゃくちゃ信用されてるんだなぁ。
あ、顔洗わなきゃ。確かここが洗面所……?
「あ……」
「うあっ!?」
「使用中でしたか。申し訳ありません」
「い、いや、その……」
「痒みはいかがです?」
「あぁ。おっ、お陰でだいぶ治ったよ」
洗面所に入ると、大きな鏡にお尻を向けて、王子様がお尻の具合を確認していた。見られたくないよね。申し訳ない……!!
「あ、湯浴みをするときはまだお尻を擦らないように……、って、王子様に言うことじゃありませんね。侍従の方に言えばいいのでしょうか?」
「そ、うだな。そうしてくれ。それからこちらは私の専用化粧室だ。君は隣を使ってくれ」
「申し訳ありません!!」
そうか、専用だからあんなに驚いてたのか。ホント、悪いことをした。それなのに怒らないなんていい人だなぁ。
もう一つの洗面所で顔を洗い、寝癖を直して部屋に戻った。
「すみません、侍従の方ですよね? 王子様の体を洗う時はお尻を擦らないように泡を乗せる感じで洗ってください」
「はい、かしこまりました」
お医者さんからすでに注意されてるかも知れないけど。
「ベイセル、おはよう」
「ふっ、王族の部屋でぐっすり眠れるなんてタカラは大物だな」
「だって寝心地よかったよ?」
「はははははっ」
朝の薬を塗るため、王子様には一度汗を流してもらった。そして薬を塗り、服を着せて朝食。
部屋に食事を運んでもらって一緒に食べた。
「タカラ殿のお力は素晴らしいですな」
王子様を診察したお医者さんが褒めてくれた。治癒が早くなることは聞いていたそうだけど、今回、目の当たりにして感心したらしい。
「お役に立ててなによりです」
役に立てるのは普通に嬉しい。
その上ちゃんと追加のお手当ももらえるって。治療院と研究所からも給料が出るし、嬉しいことばかりだ。いくらになるかなぁ。
ベイセルはこのまま仕事なので、オレは研究所へ。すでに教えてある魔法の検証をしてきまーす!
*******
今日はベイセルと一緒に帰ることになり、夜まで研究所でのんびりする。のんびり……。
できそうもなかった。
「待ってたよタカラ! あの粉末を探査魔法で見つけたんだって!? どうして分かったの? 探査の範囲はどれくらい?」
「おはよう、エルンストにジョシュア。寝てないの?」
「寝られる訳ないだろう! 新しい魔法だよ?」
「タカラ様、おはようございます。えぇ、所長に捕まりまして……」
この研究所は研究内容によって小分けにされていて、ここはエルンストのための分室だった。だからエルンストとジョシュアしかいないらしい。エルンストのお世話、お疲れ様です。
「まぁ、研究員なんて似たり寄ったりですから」
「愚痴なら聞くよ?」
「やっ、優しい……」
「タカラは聞くより話をしてよ!!」
エルンスト……。
まぁ、いいや。
探査魔法の範囲についてだよね。
「大広間の半分くらいだね。初めて試した時は戦場の天幕の外に土竜の卵が埋まってて、それを見つけたよ」
「土の中にも魔力を通したのか?」
「地表をさざなみが通り過ぎる感じにしたら綺麗な音が聞こえたんだ」
「音?」
「うん。耳に聞こえてる訳じゃない不思議な音だったけど、澄んだ音……、だったと思う」
「例の香木は?」
「あれは躓くような感じ」
「他には?」
尿管結石や骨折はささくれに引っかかった感じで、毒は口の中に嫌な味を感じる。風邪ははっきり発熱してるのに分からなかった。
「毒の種類によって味が変わるかも知れないけど、まだ試してない」
「武器も調べたんだろう?」
「武器はね、恐怖かなぁ? ゾワッとして皮膚がチリチリした。人によって感じ方が違うかも知れないけどね」
「なるほど! ではまず僕に教えてよ。色々試したいからさ」
ナゼール院長に教えたように説明するとエルンストはすぐに習得し、室内の探査を始めた。
あなたにおすすめの小説
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
魔王(よしこ62歳)と勇者パーティ
歩人
ファンタジー
保育園を定年退職した田中よしこ(62歳・大阪)が目覚めると、異世界の魔王になっていた。討伐に来た勇者パーティは全員ボロボロの少年少女——よしこの目には、ごはんも食べていない、ろくに眠れていない「要保護児童」にしか映らない。「まずお手て洗おうね(^^)」から始まる、世界で一番やさしい魔王の物語。魔王軍の幹部も勇者も、みんなまとめて面倒を見る。だって元保育士やもん。剣でも魔法でもなく、「ちゃんと見てあげること」が最強の武器だった——ごはんと「えらいな」で世界を変える、おばちゃん魔王の子育てファンタジー。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。