25 / 66
25.本能的に警戒中
芽を出してしまった麦を利用して水飴を作ろうと、材料にクズ芋を買った。澱粉があればいいし、売れない芋が売れるなら原材料が抑えられると考えたからだけど、それを分けてもらって糊口を凌いでいる幼い孤児の姉妹がいた。
知らずにオレが買ってしまい、2人は飢えた。
そして間に立ってくれたレーチェの父の後をつけ、オレにたどり着いて詰った。
芋泥棒、と。
話し合いの末、水飴工房で働けるよう口を利く約束してここの孤児院に預かってもらった訳だが、居心地は悪くない、よな?
「こんにちは!」
「こ、こんにちは……」
元気な姉と恥ずかしげな妹。
前に会った時より顔色も良く、服もきれいになっている。
「こんにちは。元気だった?」
「ええ! ここはとても良くしてくれるわ」
「きれいなベッドがあるの! 温かいご飯も毎日食べられるし、着替えもあるのよ」
お、妹が元気になった。
よしよし。
「オレも2人が元気になって良かったよ」
オレのせいで食べ物がなくなってしまったんだもんな。すべての孤児の生活に責任持てないけど、知り合ってしまったら知らないフリはできない。自己満足だとしても、できる範囲で何かしたい。
今回は上手くいったみたいで良かった。
「はい、これみんなで食べてね」
「ありがとう!」
「お姉ちゃんありがとう!」
……はい?
「お姉ちゃん……? オレ?」
「ちがうの? じゃあ、おくさま?」
「男だよ!!」
「「えぇっ!?」」
一人称オレだし、女装もしてないのになぜ?
前に会ったときは……、あっ! 女装したまま来たな、ここ。姫様達にくっついて来たとき、兄弟って言ったかも。
「オレはお兄ちゃんの方な?」
動揺してコクコクと頷くだけの2人。
そこまでじゃないと思うんだけどな。
あ、もしかして後ろが濡れるだけじゃなくて見た目も女性寄りに変わってる?
帰ったらしっかり確認しよう。
「レーチェ、いる?」
家まで訪ねて来たけど返事がない。留守か。
「おや、レーチェの友達かい? レーチェなら親父さんと2人で仕入れに行ってるよ」
「そうなんですか? ありがとうございます」
「レーチェもきれいな子だけど、アンタもきれいだねぇ。お似合いだよ」
「友達です!」
照れなくたっていいのに、とか笑いながらおばちゃんは帰っていった。急ぎの用じゃないけど、いつ帰って来るのかな? お土産はドライフルーツだから日持ちがするけど。
まだ日が高いので市場をそぞろ歩く。
面白いものないかな?
何でも屋発見!!
いや、雑貨屋?
「こんにちは。何を売ってるの?」
「らっしゃ……、こりゃまた……。うちは何でも屋だ。売れそうなものを見つけたら仕入れて他の場所で売る。これなんかどうだ? 貴族の御令嬢がお忍びをしたときにつけたペンダントだ!」
それは平民の普通のアクセサリーでは?
「ならこれ! 幸運を測る干し肉」
「痛みかけじゃないか!!」
運が良ければ腹を壊さない、ってアホか!
「アンタきれいなのにノリがいいな。艶の木の実から搾った油なんてどうだ?」
「艶の木?」
「種から油が搾れるんだが、葉が艶々してるんだ。だから艶の木」
椿みたいなものか。
「アンタのきれいな黒髪が濡れたようになって色気がえらいことになるぞ?」
「色気」
「どんな男もイチコロだ」
それがなくてもベイセルは誘えば応じてくれるけど、盛り上がるかな?
「いくら?」
「お! ありがとよ! こいつは銀貨20枚だ。けど、アンタなら大負けに負けて銀貨18枚でいいや」
瓶の大きさからして150ml。18000円は高くない?
「品質も分からないのにその値段は高いでしょ」
「領主の奥方が好んで使うんだぞ?」
「ここまで運ぶのに古くなってるかも知れないじゃない」
「よく見ろって! ほら、しっかり蝋封してあるだろ? これで安心だ」
透明度の低いガラス瓶には同じガラスの蓋があり、繋ぎ目は確かに蝋で密閉してあった。悩む。
「では私が贈りましょう」
「え?」
「毎度ありぃっ!!」
知らない男が割り込んできた。生成りのフェイスベールで目と眉しか見えないが、なかなか整った顔立ちをしているように見える。そしてその目は鋭く観察するような細い目。敵意は感じないけど、落ち着かないなぁ。
「他の方から贈られた物を身につけて恋人を誘う気はありません」
「おや、それは残念です」
せっかく面白い露店だったのに変なのに絡まれてしまった。仕切り直しに他の店を見よう。
「……なんでついてくるの?」
「偶然ですよ。私もこの辺りを見て楽しんでいるのです。美しい方も含めた街並みをね。あなたさえ良ければ飲み物でもいかがです?」
うわぁ、鳥肌たった!!
なんなんだこの胡散臭さは。
「タカラ?」
「えっ!? レーチェ!」
人混みで声をかけてくれたのはレーチェ。帰ってきたのか!
『知り合い?』
『いいや。絡まれてるだけ』
『おや、キアトリル語だけでなく、アークシナーン語がお上手ですね』
バッ! とレーチェがナンパ男に向き直る。
『……モーゼス?』
『これはこれは。レーチェ、久しぶりだね』
どうやらナンパ男はレーチェの知り合いらしい。以前世話になったというので少しだけ話を聞くことにした。レーチェを心配したとも言う。
とは言っても屋台の前にテーブルとイスを置いただけの店。ちゃんとした店なんて怖くて入れない。
『タカラ、この人はモーゼス。うちの家族が国を出てこちらへ渡る船で世話になった人だ。モーゼス、こちらはタカラ。神殿で知り合った友人だ』
『ご紹介に預かりましたモーゼスと申します。美しい方々との縁を結べたことを神に感謝いたしましょう』
ちょっと何言ってるか分かりません。
『オレはタカラ。……レーチェの友達』
ジト目で超簡単な挨拶をして睨みつける。レーチェはこいつを信用してるのか?
『タカラ、モーゼスは船主なんだ。具合の悪くなった母のために予定外の港に停泊してくれて、予定を5日も遅らせてくれたんだよ』
『え!?』
家にお邪魔したとき、お母さんがいる気配はなかった。まさか……?
『母は……、商売の地盤が築けたら迎えにきてくれ、と僕たちを送り出したんだ』
まさか、そのまま……!?
『今は船から降りた街で元気に子供相手の算術教室を開いているって手紙が来た』
『元気だな!!』
『船酔いだったらしい』
亡くなったかと思ったじゃないか!
いや、元気で良かったけど。
……船酔い辛いもんね。
『ふっ、ふふふ、タカラ様も元気がよろしいのですね』
『言っておくけど男装した女じゃないからな』
『そうでしたか。どちらか迷っておりましたので、教えてくださり感謝いたします』
『なんでみんな間違えるの……?』
なんでだよ!
バリネコだけど女扱いされるのは違うんだよ!
『まぁ、そういう流れで母の住み込み仕事もモーゼスが世話してくれたんだ』
『あちこち行くので顔が広いのですよ。大したことではありません』
どうにも胡散臭いけど、レーチェが助けられたのは事実だし、オレがとやかく言うべきじゃないな。
『それじゃ、もう帰る。ごちそうさま』
果実水を飲み終わったので、一応モーゼスにも礼を言って帰ることにする。神殿は明後日だから明日は研究室に行こうかな。
後をつけられたら嫌なので警備隊の詰め所に寄り、ベイセルの家紋入りペンダントを見せて裏口から馬車で送ってもらった。しつこいナンパに困っていると言ったら快く馬車を出してくれたよ。
家に帰ると珍しいことにベイセルがもう戻っていた。まだ夕方なのに!
「客が来ると知らせがあってな」
「お客様?」
オレは引っ込んでいた方がいいのかな?
「旦那様、お客様がお見えです」
間をおかずヴァルターが来客を告げた。
知らずにオレが買ってしまい、2人は飢えた。
そして間に立ってくれたレーチェの父の後をつけ、オレにたどり着いて詰った。
芋泥棒、と。
話し合いの末、水飴工房で働けるよう口を利く約束してここの孤児院に預かってもらった訳だが、居心地は悪くない、よな?
「こんにちは!」
「こ、こんにちは……」
元気な姉と恥ずかしげな妹。
前に会った時より顔色も良く、服もきれいになっている。
「こんにちは。元気だった?」
「ええ! ここはとても良くしてくれるわ」
「きれいなベッドがあるの! 温かいご飯も毎日食べられるし、着替えもあるのよ」
お、妹が元気になった。
よしよし。
「オレも2人が元気になって良かったよ」
オレのせいで食べ物がなくなってしまったんだもんな。すべての孤児の生活に責任持てないけど、知り合ってしまったら知らないフリはできない。自己満足だとしても、できる範囲で何かしたい。
今回は上手くいったみたいで良かった。
「はい、これみんなで食べてね」
「ありがとう!」
「お姉ちゃんありがとう!」
……はい?
「お姉ちゃん……? オレ?」
「ちがうの? じゃあ、おくさま?」
「男だよ!!」
「「えぇっ!?」」
一人称オレだし、女装もしてないのになぜ?
前に会ったときは……、あっ! 女装したまま来たな、ここ。姫様達にくっついて来たとき、兄弟って言ったかも。
「オレはお兄ちゃんの方な?」
動揺してコクコクと頷くだけの2人。
そこまでじゃないと思うんだけどな。
あ、もしかして後ろが濡れるだけじゃなくて見た目も女性寄りに変わってる?
帰ったらしっかり確認しよう。
「レーチェ、いる?」
家まで訪ねて来たけど返事がない。留守か。
「おや、レーチェの友達かい? レーチェなら親父さんと2人で仕入れに行ってるよ」
「そうなんですか? ありがとうございます」
「レーチェもきれいな子だけど、アンタもきれいだねぇ。お似合いだよ」
「友達です!」
照れなくたっていいのに、とか笑いながらおばちゃんは帰っていった。急ぎの用じゃないけど、いつ帰って来るのかな? お土産はドライフルーツだから日持ちがするけど。
まだ日が高いので市場をそぞろ歩く。
面白いものないかな?
何でも屋発見!!
いや、雑貨屋?
「こんにちは。何を売ってるの?」
「らっしゃ……、こりゃまた……。うちは何でも屋だ。売れそうなものを見つけたら仕入れて他の場所で売る。これなんかどうだ? 貴族の御令嬢がお忍びをしたときにつけたペンダントだ!」
それは平民の普通のアクセサリーでは?
「ならこれ! 幸運を測る干し肉」
「痛みかけじゃないか!!」
運が良ければ腹を壊さない、ってアホか!
「アンタきれいなのにノリがいいな。艶の木の実から搾った油なんてどうだ?」
「艶の木?」
「種から油が搾れるんだが、葉が艶々してるんだ。だから艶の木」
椿みたいなものか。
「アンタのきれいな黒髪が濡れたようになって色気がえらいことになるぞ?」
「色気」
「どんな男もイチコロだ」
それがなくてもベイセルは誘えば応じてくれるけど、盛り上がるかな?
「いくら?」
「お! ありがとよ! こいつは銀貨20枚だ。けど、アンタなら大負けに負けて銀貨18枚でいいや」
瓶の大きさからして150ml。18000円は高くない?
「品質も分からないのにその値段は高いでしょ」
「領主の奥方が好んで使うんだぞ?」
「ここまで運ぶのに古くなってるかも知れないじゃない」
「よく見ろって! ほら、しっかり蝋封してあるだろ? これで安心だ」
透明度の低いガラス瓶には同じガラスの蓋があり、繋ぎ目は確かに蝋で密閉してあった。悩む。
「では私が贈りましょう」
「え?」
「毎度ありぃっ!!」
知らない男が割り込んできた。生成りのフェイスベールで目と眉しか見えないが、なかなか整った顔立ちをしているように見える。そしてその目は鋭く観察するような細い目。敵意は感じないけど、落ち着かないなぁ。
「他の方から贈られた物を身につけて恋人を誘う気はありません」
「おや、それは残念です」
せっかく面白い露店だったのに変なのに絡まれてしまった。仕切り直しに他の店を見よう。
「……なんでついてくるの?」
「偶然ですよ。私もこの辺りを見て楽しんでいるのです。美しい方も含めた街並みをね。あなたさえ良ければ飲み物でもいかがです?」
うわぁ、鳥肌たった!!
なんなんだこの胡散臭さは。
「タカラ?」
「えっ!? レーチェ!」
人混みで声をかけてくれたのはレーチェ。帰ってきたのか!
『知り合い?』
『いいや。絡まれてるだけ』
『おや、キアトリル語だけでなく、アークシナーン語がお上手ですね』
バッ! とレーチェがナンパ男に向き直る。
『……モーゼス?』
『これはこれは。レーチェ、久しぶりだね』
どうやらナンパ男はレーチェの知り合いらしい。以前世話になったというので少しだけ話を聞くことにした。レーチェを心配したとも言う。
とは言っても屋台の前にテーブルとイスを置いただけの店。ちゃんとした店なんて怖くて入れない。
『タカラ、この人はモーゼス。うちの家族が国を出てこちらへ渡る船で世話になった人だ。モーゼス、こちらはタカラ。神殿で知り合った友人だ』
『ご紹介に預かりましたモーゼスと申します。美しい方々との縁を結べたことを神に感謝いたしましょう』
ちょっと何言ってるか分かりません。
『オレはタカラ。……レーチェの友達』
ジト目で超簡単な挨拶をして睨みつける。レーチェはこいつを信用してるのか?
『タカラ、モーゼスは船主なんだ。具合の悪くなった母のために予定外の港に停泊してくれて、予定を5日も遅らせてくれたんだよ』
『え!?』
家にお邪魔したとき、お母さんがいる気配はなかった。まさか……?
『母は……、商売の地盤が築けたら迎えにきてくれ、と僕たちを送り出したんだ』
まさか、そのまま……!?
『今は船から降りた街で元気に子供相手の算術教室を開いているって手紙が来た』
『元気だな!!』
『船酔いだったらしい』
亡くなったかと思ったじゃないか!
いや、元気で良かったけど。
……船酔い辛いもんね。
『ふっ、ふふふ、タカラ様も元気がよろしいのですね』
『言っておくけど男装した女じゃないからな』
『そうでしたか。どちらか迷っておりましたので、教えてくださり感謝いたします』
『なんでみんな間違えるの……?』
なんでだよ!
バリネコだけど女扱いされるのは違うんだよ!
『まぁ、そういう流れで母の住み込み仕事もモーゼスが世話してくれたんだ』
『あちこち行くので顔が広いのですよ。大したことではありません』
どうにも胡散臭いけど、レーチェが助けられたのは事実だし、オレがとやかく言うべきじゃないな。
『それじゃ、もう帰る。ごちそうさま』
果実水を飲み終わったので、一応モーゼスにも礼を言って帰ることにする。神殿は明後日だから明日は研究室に行こうかな。
後をつけられたら嫌なので警備隊の詰め所に寄り、ベイセルの家紋入りペンダントを見せて裏口から馬車で送ってもらった。しつこいナンパに困っていると言ったら快く馬車を出してくれたよ。
家に帰ると珍しいことにベイセルがもう戻っていた。まだ夕方なのに!
「客が来ると知らせがあってな」
「お客様?」
オレは引っ込んでいた方がいいのかな?
「旦那様、お客様がお見えです」
間をおかずヴァルターが来客を告げた。
あなたにおすすめの小説
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
魔王(よしこ62歳)と勇者パーティ
歩人
ファンタジー
保育園を定年退職した田中よしこ(62歳・大阪)が目覚めると、異世界の魔王になっていた。討伐に来た勇者パーティは全員ボロボロの少年少女——よしこの目には、ごはんも食べていない、ろくに眠れていない「要保護児童」にしか映らない。「まずお手て洗おうね(^^)」から始まる、世界で一番やさしい魔王の物語。魔王軍の幹部も勇者も、みんなまとめて面倒を見る。だって元保育士やもん。剣でも魔法でもなく、「ちゃんと見てあげること」が最強の武器だった——ごはんと「えらいな」で世界を変える、おばちゃん魔王の子育てファンタジー。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。