28 / 66
28.水飴工房
結晶草はあまり一般的ではないようなので家ではやはり寒天もどきで作ることにした。働き者のベイセルに飲ませたいからね!!
それから見たことのない水飴を気にするので味見させたら、マルタさんが食いついた。ごめん! まだこれについては詳しく言えない。見せるべきじゃなかったか……。
でも砂糖より安く出回る予定だから!
今さら思いついたけど、もしかしたら落雁みたいに粉を圧縮するだけでもいいかも知れない。だってコーティングされちゃうし。
……いや、粉を固める技術はないな。
後で抜くんだから水で練ればいいや。
誘われて一緒にお昼を食べに食堂へ行った。
なんか注目されてる。
マルタさん美人だもんね。
「あの! 以前ナゼール院長とご一緒でしたよね」
オレ? あ、何者かってことか。
「はい。治療院で少しお手伝いをしていたのですが、やりたいことを相談したら調剤処を紹介してくださいました。今日はマルタさんに話を聞いていただいてます」
「タカラくんはね~、おもしろいの~。ユピピアの鬼泣かせをみんなに飲んで欲しいんだって~」
「ぅえっ!?」
「げっ!」
「まさか!!」
鬼泣かせ?
それって例の粉薬?
「そんな名前なんですか?」
「通称だけどね~」
一部地域での通称が広まったらしい。ただそもそもそれが流通していないので知る人ぞ知る、って感じ。
そしてここには治療院の職員達が多数いるため、知っているのだ。そんなに不味いかなぁ?
「それで、恋人はいますか?」
突然の質問に顔が熱くなる。
え? オレなんでこんなに照れてるの?
そんなキャラじゃないよ!!
「やだちょっとタカラくん、かわいい~!! お姉さんに潤いを~! 恋バナを~!!」
「マママ、マルタさん? やめてください。こんな質問で照れるオレじゃないんですよ!」
「照れてるじゃない~」
おかしい!
こんなのオレじゃない!!
ほにゃほにゃと嬉しそうに微笑むマルタさんを前に、慌てふためくオレ。あわあわあわ!
「タカラ殿は師団長のものだ」
「びょ、びょるくさん?」
「あら~、そうなの~?」
マルタさんの暢気な声と、遠くからダメか、とかやっぱり! とかの小さな声が聞こえる。あれ? もしかしてモテてたの? まぁ、関係ないか。
「……宰相殿の部屋へ」
ビョルクさんは無口キャラ……。
副師団長補佐だったよね。いつもこんなに喋らないのかな。
「も~、トールったら~。タカラくんはまだ食べてるでしょう~?」
「……待つ」
仲良しかな?
「私とトールはきょうだいなの~」
「えぇっ!?」
言われてみれば瞳の色が同じだ!!
雰囲気が全然違うから思いつかなかった。いや、でも……。うん、似てない!
「タカラくん、また来てね~」
「はい。よろしくお願いします」
マルタさんに別れを告げ、さっき恋人はいますかなんて質問してきた人には小さく手を振ってビョルクさんの後を追う。歩幅が違うから急ぎ足になっちゃう。
ぐぬぬ……。
「失礼します」
宰相さんの部屋に到着し、警備の人に扉を開けてもらう。ビョルクさんに先導されて中に入ると宰相さんと補佐らしき人数名が書類の山を片付けていた。
「そちらで少々お待ちください」
そう声をかけられてソファに座るとお茶が出された。お茶菓子が炒り豆……。
ぽりぽりぽりぽり……
「お待たせしました。お口に合いましたか」
「後を引きますよね、豆。砂糖を絡めた豆も好きですけど、ほんのり塩味のこれも美味しいです」
「それは良かった。あぁ、砂糖を絡めるなら水飴でもいいのでしょうか?」
「乾いていた方が食べやすいと思うので水魔法で乾燥させるといいと思います」
「……ほう?」
あ、乾燥させる水魔法は使われてないんだっけ。残ってる水飴で試してみようかな。
許可を取って水飴の瓶を出し、蓋を開けて水分を抜く。
……飴になってしまった。
「煮詰めたときの温度が高かったようです。初めから魔法で乾燥させれば砂糖になるかも知れません」
「それは素晴らしい! 今日来てもらったのはもちろん工房についてです。作業工程と必要な設備を教えてください」
ソファの向かい側に宰相さん、オレの後ろにビョルクさん、傍にメモを持った人の良さそうなおじさん。おじさんが書記をしてくれるので水飴工房の設備について思いつくまま語る。
必要な作業は
1.麦芽を作る
2.芋を煮る
3.保温して糖化させる
4.漉す
5.乾燥
6.容器に詰める
注意点は清潔に保つこと。問題点は完成品の品質に自信がないこと。
「品質が一定にならないのですか」
「オレは職人ではないので基本的な知識しかありません。経験を積んで常に最高のものを作り出すのが理想なので、とにかくやる気と根気がある人を雇ってください」
「なるほど」
「ただ、完全に乾燥させてしまうなら品質は問題ありません。量が増減するだけです」
「ふむ。一定期間にどれだけできるかで価格と流通量を決めましょう。あとは制服ですか」
「制服というか袖付きのエプロンですね。それと髪を覆うものとマスクを」
つまり給食当番スタイル!!
「分かりました。すぐに手配いたします。それで、なるべく早く作業員の教育を始めたいのですが、お願いできますか?」
「はい。明日からでも出来ます」
麦芽はできてるからすぐに教えられる。あ、ベイセルの家って貴族街か。作業員は孤児だけど来られるかな?
「まずは責任者の教育をお願いします」
給食当番セットを図解して終了。
ビョルクさんにベイセルのところに連れていってもらい、少し待って一緒に帰る。
帰る前に試作品の丸薬を見せたらビョルクさんが引いた。ベイセルは大きいのを飲んでくれて、ロニーは微妙な顔をしつつも小さいのを飲んだ。
味も匂いもない! って驚いていたよ。
それなのにビョルクさんは頑なに飲まなかった。トラウマ的な何かがあるのだろうか?
*******
「明日、水飴作りの責任者に会うんだって」
馬車の中で翌日水飴作りの指導をする旨を報告する。当然、ベイセルも宰相さんから聞いている。しかもベイセルの家で教えるって、オレは聞いてなかったよ!?
文字通りの『門外不出』である。
いや、後々持ち出すけどね!
責任者が来るのは午後だそうで、それまでに準備をしておけばいい。気難しい人じゃないといいなぁ。
そうだ!
煮詰めずに魔法で乾燥させたら砂糖になるかどうか、試してみなくちゃ!!
家に着いたらベイセルが翌日の指示を出し、オレは保温してあった水飴の素を乾燥させる。
できた!
けど、少な!!
水飴の4分の1の、薄茶色の粉糖。
時間をかけずに水分を抜いたから結晶が育たなかったんだな。それに元々水飴の原液は水飴にするまでにも4分の1になる。
家庭用としては大きな鍋でなみなみ作って、2分の1カップくらいができる。これでは高くなってしまう!!
でも、砂糖は高級品でいいのか。
ここで味見をしてみる。
う……っ! 苦い……。
アクか。
そう言えば煮詰める途中でアクを取るんだった。魔法で楽をしてはダメだなぁ。いや、やっぱり楽だけど。
粉糖を溶かして煮てアクを掬い、改めて乾燥したら少しクセがあるものの、問題ない味になった。とはいえ自分の舌に自信がなくなっているので、料理人に味見をお願いする。
「どう?」
「砂糖に似てますが、違いますね」
「味は?」
「そうですね、悪くないです。使い方を研究させてください」
やった!!
プロが試してくれるならきっと美味しくなる!
色については水飴も薄く色づいてたし、仕方ない。乾燥したら飴になってしまった水飴も渡して、研究成果を楽しみにしながらベイセルとイチャイチャして幸せに眠った。
それから見たことのない水飴を気にするので味見させたら、マルタさんが食いついた。ごめん! まだこれについては詳しく言えない。見せるべきじゃなかったか……。
でも砂糖より安く出回る予定だから!
今さら思いついたけど、もしかしたら落雁みたいに粉を圧縮するだけでもいいかも知れない。だってコーティングされちゃうし。
……いや、粉を固める技術はないな。
後で抜くんだから水で練ればいいや。
誘われて一緒にお昼を食べに食堂へ行った。
なんか注目されてる。
マルタさん美人だもんね。
「あの! 以前ナゼール院長とご一緒でしたよね」
オレ? あ、何者かってことか。
「はい。治療院で少しお手伝いをしていたのですが、やりたいことを相談したら調剤処を紹介してくださいました。今日はマルタさんに話を聞いていただいてます」
「タカラくんはね~、おもしろいの~。ユピピアの鬼泣かせをみんなに飲んで欲しいんだって~」
「ぅえっ!?」
「げっ!」
「まさか!!」
鬼泣かせ?
それって例の粉薬?
「そんな名前なんですか?」
「通称だけどね~」
一部地域での通称が広まったらしい。ただそもそもそれが流通していないので知る人ぞ知る、って感じ。
そしてここには治療院の職員達が多数いるため、知っているのだ。そんなに不味いかなぁ?
「それで、恋人はいますか?」
突然の質問に顔が熱くなる。
え? オレなんでこんなに照れてるの?
そんなキャラじゃないよ!!
「やだちょっとタカラくん、かわいい~!! お姉さんに潤いを~! 恋バナを~!!」
「マママ、マルタさん? やめてください。こんな質問で照れるオレじゃないんですよ!」
「照れてるじゃない~」
おかしい!
こんなのオレじゃない!!
ほにゃほにゃと嬉しそうに微笑むマルタさんを前に、慌てふためくオレ。あわあわあわ!
「タカラ殿は師団長のものだ」
「びょ、びょるくさん?」
「あら~、そうなの~?」
マルタさんの暢気な声と、遠くからダメか、とかやっぱり! とかの小さな声が聞こえる。あれ? もしかしてモテてたの? まぁ、関係ないか。
「……宰相殿の部屋へ」
ビョルクさんは無口キャラ……。
副師団長補佐だったよね。いつもこんなに喋らないのかな。
「も~、トールったら~。タカラくんはまだ食べてるでしょう~?」
「……待つ」
仲良しかな?
「私とトールはきょうだいなの~」
「えぇっ!?」
言われてみれば瞳の色が同じだ!!
雰囲気が全然違うから思いつかなかった。いや、でも……。うん、似てない!
「タカラくん、また来てね~」
「はい。よろしくお願いします」
マルタさんに別れを告げ、さっき恋人はいますかなんて質問してきた人には小さく手を振ってビョルクさんの後を追う。歩幅が違うから急ぎ足になっちゃう。
ぐぬぬ……。
「失礼します」
宰相さんの部屋に到着し、警備の人に扉を開けてもらう。ビョルクさんに先導されて中に入ると宰相さんと補佐らしき人数名が書類の山を片付けていた。
「そちらで少々お待ちください」
そう声をかけられてソファに座るとお茶が出された。お茶菓子が炒り豆……。
ぽりぽりぽりぽり……
「お待たせしました。お口に合いましたか」
「後を引きますよね、豆。砂糖を絡めた豆も好きですけど、ほんのり塩味のこれも美味しいです」
「それは良かった。あぁ、砂糖を絡めるなら水飴でもいいのでしょうか?」
「乾いていた方が食べやすいと思うので水魔法で乾燥させるといいと思います」
「……ほう?」
あ、乾燥させる水魔法は使われてないんだっけ。残ってる水飴で試してみようかな。
許可を取って水飴の瓶を出し、蓋を開けて水分を抜く。
……飴になってしまった。
「煮詰めたときの温度が高かったようです。初めから魔法で乾燥させれば砂糖になるかも知れません」
「それは素晴らしい! 今日来てもらったのはもちろん工房についてです。作業工程と必要な設備を教えてください」
ソファの向かい側に宰相さん、オレの後ろにビョルクさん、傍にメモを持った人の良さそうなおじさん。おじさんが書記をしてくれるので水飴工房の設備について思いつくまま語る。
必要な作業は
1.麦芽を作る
2.芋を煮る
3.保温して糖化させる
4.漉す
5.乾燥
6.容器に詰める
注意点は清潔に保つこと。問題点は完成品の品質に自信がないこと。
「品質が一定にならないのですか」
「オレは職人ではないので基本的な知識しかありません。経験を積んで常に最高のものを作り出すのが理想なので、とにかくやる気と根気がある人を雇ってください」
「なるほど」
「ただ、完全に乾燥させてしまうなら品質は問題ありません。量が増減するだけです」
「ふむ。一定期間にどれだけできるかで価格と流通量を決めましょう。あとは制服ですか」
「制服というか袖付きのエプロンですね。それと髪を覆うものとマスクを」
つまり給食当番スタイル!!
「分かりました。すぐに手配いたします。それで、なるべく早く作業員の教育を始めたいのですが、お願いできますか?」
「はい。明日からでも出来ます」
麦芽はできてるからすぐに教えられる。あ、ベイセルの家って貴族街か。作業員は孤児だけど来られるかな?
「まずは責任者の教育をお願いします」
給食当番セットを図解して終了。
ビョルクさんにベイセルのところに連れていってもらい、少し待って一緒に帰る。
帰る前に試作品の丸薬を見せたらビョルクさんが引いた。ベイセルは大きいのを飲んでくれて、ロニーは微妙な顔をしつつも小さいのを飲んだ。
味も匂いもない! って驚いていたよ。
それなのにビョルクさんは頑なに飲まなかった。トラウマ的な何かがあるのだろうか?
*******
「明日、水飴作りの責任者に会うんだって」
馬車の中で翌日水飴作りの指導をする旨を報告する。当然、ベイセルも宰相さんから聞いている。しかもベイセルの家で教えるって、オレは聞いてなかったよ!?
文字通りの『門外不出』である。
いや、後々持ち出すけどね!
責任者が来るのは午後だそうで、それまでに準備をしておけばいい。気難しい人じゃないといいなぁ。
そうだ!
煮詰めずに魔法で乾燥させたら砂糖になるかどうか、試してみなくちゃ!!
家に着いたらベイセルが翌日の指示を出し、オレは保温してあった水飴の素を乾燥させる。
できた!
けど、少な!!
水飴の4分の1の、薄茶色の粉糖。
時間をかけずに水分を抜いたから結晶が育たなかったんだな。それに元々水飴の原液は水飴にするまでにも4分の1になる。
家庭用としては大きな鍋でなみなみ作って、2分の1カップくらいができる。これでは高くなってしまう!!
でも、砂糖は高級品でいいのか。
ここで味見をしてみる。
う……っ! 苦い……。
アクか。
そう言えば煮詰める途中でアクを取るんだった。魔法で楽をしてはダメだなぁ。いや、やっぱり楽だけど。
粉糖を溶かして煮てアクを掬い、改めて乾燥したら少しクセがあるものの、問題ない味になった。とはいえ自分の舌に自信がなくなっているので、料理人に味見をお願いする。
「どう?」
「砂糖に似てますが、違いますね」
「味は?」
「そうですね、悪くないです。使い方を研究させてください」
やった!!
プロが試してくれるならきっと美味しくなる!
色については水飴も薄く色づいてたし、仕方ない。乾燥したら飴になってしまった水飴も渡して、研究成果を楽しみにしながらベイセルとイチャイチャして幸せに眠った。
あなたにおすすめの小説
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
魔王(よしこ62歳)と勇者パーティ
歩人
ファンタジー
保育園を定年退職した田中よしこ(62歳・大阪)が目覚めると、異世界の魔王になっていた。討伐に来た勇者パーティは全員ボロボロの少年少女——よしこの目には、ごはんも食べていない、ろくに眠れていない「要保護児童」にしか映らない。「まずお手て洗おうね(^^)」から始まる、世界で一番やさしい魔王の物語。魔王軍の幹部も勇者も、みんなまとめて面倒を見る。だって元保育士やもん。剣でも魔法でもなく、「ちゃんと見てあげること」が最強の武器だった——ごはんと「えらいな」で世界を変える、おばちゃん魔王の子育てファンタジー。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。