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いたずらの定義
ーー チサトside ーー
昨日はあんな……侍従のコスプレみたいな格好見られて恥ずかしかったけど、デーメルさんは似合ってると言ってくれた。親ばか的な感じだと思う。確か親ばかは親本人にとっては本気なのだから疑う必要はない。デーメルさんの好みだと解釈した。
あの後は侍従さんからお茶の淹れ方を教えてもらったり、服のデザインについてのアレコレを教わったりして夕方、孤児院に戻った。
みんなから質問され、2人で答えていると何人かは興味があるようだった。ただし、本来なら貴族の子達の仕事なので孤児院から採用されることはまず無いと言う。
ツィーゲ伯爵が物好きなのだ。そしてギゼラが幸運(?)なのだ。
見習い期間の給料は一般職の見習いの平均の5倍、本採用になれば10倍だと言う。ギゼには良く考えて欲しい。
迎えに来たデーメルさんといつも通り話をしながら帰った。
そして衝撃の新事実!!
……って、知らない事だらけだから珍しくもない新事実な訳ですが。
ツィーゲ伯爵が言ってた愛しい人ってデーメルさんの事で、しかも好きな理由が亡くなった妻に似てるから、って。失礼な話!
それだけ奥さんを愛していたって部分には憧れるけど。
悪い人ではなさそうだからギゼが侍従になりたいなら応援しよう。
家について夕飯を食べる。塩玉ねぎダレ最高!
普通の量を食べていたら少ないと心配された。じゅうぶん食べてると思うんだけど。
あと敬語になってるとも指摘された。
まだ、ついそうなっちゃうんだよね。頭の中でデーメルさんって呼んでるのも問題かな? フィールって考えるべき? 頑張って普通に喋ってみた。
「ん。じゃ、じゃぁフィール、おれ汗流してくる!」
「一緒に行って良いか?」
「……いたずらしないなら良い」
「いたずらなどしていないよ?」
いたずらじゃないならアレは何!?
髪は普通に洗ってくれるけど体はゾクゾクするところをしつこく撫でるし、乳首もくりくりされたら勃っちゃうし、前は剥かれて後ろは中まで洗われて……こっちの世界ではあれは当たり前の洗い方なの!?
どれがいたずらになるのか教えるよう言われ、乳首くりくりしちゃダメ、とかお尻の中かき回しちゃダメとか、恥ずかしい事を説明させられて我慢できずに泣いてしまった。
しかもなんで泣いたか分かってないっぽいし。
夜はそのままよしよしされながら眠ったからちょっとは機嫌治ったけど。
「ふぃー、おーよ」
「チサト、お%◎&@よ□」
おずおずと手を頬に添え、許可をねだるように見つめるフィール。綺麗なワンコか! おれからキスしてぺろっと唇を舐めれば噛みつくようにキスをされた。
「んふぅ…… ぁ……」
「おはよう、チサト」
「はふ…… おは……よ……」
ちゃんと加減してくれたら今度は物足りなく感じるとか、おれって……
「昨晩は済まなかった。その……何故泣いたのか……分からないのだが……」
「あれはっ! ……きっ気持ち良くなっちゃうのが恥ずかしいから嫌なのにそれを説明させられるって事は……どうすれば気持ち良いのか言わなきゃいけないって事だから……だから…… ぐすっ……」
「チサト!! 泣かないでくれ! 私は本当にダメな人間なんだな……」
「ダメじゃない! フィールはダメじゃないの! おれがダメなの!!」
訳が分からなくなってまた泣いてしまって朝からフィールを困らせました。くすん……
「明日また侍従の仕事の見学ですか?」
「そうなんだよ。今度は領主様のお屋敷でパーティーがあるそうでね。パーティーの準備も体験してはどうかと言われてね。しかも良ければまたチサト先生に付き添って欲しいそうだ」
パーティー、つまり裏方の闘い!
いや、じーばーの宴会の裏方とは違うんだろうけど、飲み食いするだけのじーさん達と違って準備に奔走するばーちゃん達の印象が強くてね。宴会が始まっちゃえばばーちゃん達も後は勝手にやれ、って感じだったけどさ。
「ちしゃとせんせいとギゼ パーティーいくの? カイもいきたい!」
「カイはパーティーって知ってる?」
「おいしいものが たくしゃん でてくるところ!」
「うーん……、間違ってないけど、おれとギゼは運ぶだけで食べられないんじゃないかな?」
「たべられないの?」
「たぶんね」
「じゃ、いかない」
そもそも主催者じゃなくて招待客の準備の手伝いを体験するみたいだからパーティー会場にも行かないかも知れない。
「ギゼいく! チサトせんせい、いっしょにいこう?」
昨日の体験で少し興味を持ったようでギゼはやる気だ。でも何でおれにも付き添って欲しいなんて言うんだろう? 時間つぶしにまたギゼとイチャイチャさせて眺める気かな?
呑気に考えていた自分を殴りたい、ってのはこう言う気持ちかと実感したのはパーティー当日でした。
いやぁぁぁぁぁぁ!!
昨日はあんな……侍従のコスプレみたいな格好見られて恥ずかしかったけど、デーメルさんは似合ってると言ってくれた。親ばか的な感じだと思う。確か親ばかは親本人にとっては本気なのだから疑う必要はない。デーメルさんの好みだと解釈した。
あの後は侍従さんからお茶の淹れ方を教えてもらったり、服のデザインについてのアレコレを教わったりして夕方、孤児院に戻った。
みんなから質問され、2人で答えていると何人かは興味があるようだった。ただし、本来なら貴族の子達の仕事なので孤児院から採用されることはまず無いと言う。
ツィーゲ伯爵が物好きなのだ。そしてギゼラが幸運(?)なのだ。
見習い期間の給料は一般職の見習いの平均の5倍、本採用になれば10倍だと言う。ギゼには良く考えて欲しい。
迎えに来たデーメルさんといつも通り話をしながら帰った。
そして衝撃の新事実!!
……って、知らない事だらけだから珍しくもない新事実な訳ですが。
ツィーゲ伯爵が言ってた愛しい人ってデーメルさんの事で、しかも好きな理由が亡くなった妻に似てるから、って。失礼な話!
それだけ奥さんを愛していたって部分には憧れるけど。
悪い人ではなさそうだからギゼが侍従になりたいなら応援しよう。
家について夕飯を食べる。塩玉ねぎダレ最高!
普通の量を食べていたら少ないと心配された。じゅうぶん食べてると思うんだけど。
あと敬語になってるとも指摘された。
まだ、ついそうなっちゃうんだよね。頭の中でデーメルさんって呼んでるのも問題かな? フィールって考えるべき? 頑張って普通に喋ってみた。
「ん。じゃ、じゃぁフィール、おれ汗流してくる!」
「一緒に行って良いか?」
「……いたずらしないなら良い」
「いたずらなどしていないよ?」
いたずらじゃないならアレは何!?
髪は普通に洗ってくれるけど体はゾクゾクするところをしつこく撫でるし、乳首もくりくりされたら勃っちゃうし、前は剥かれて後ろは中まで洗われて……こっちの世界ではあれは当たり前の洗い方なの!?
どれがいたずらになるのか教えるよう言われ、乳首くりくりしちゃダメ、とかお尻の中かき回しちゃダメとか、恥ずかしい事を説明させられて我慢できずに泣いてしまった。
しかもなんで泣いたか分かってないっぽいし。
夜はそのままよしよしされながら眠ったからちょっとは機嫌治ったけど。
「ふぃー、おーよ」
「チサト、お%◎&@よ□」
おずおずと手を頬に添え、許可をねだるように見つめるフィール。綺麗なワンコか! おれからキスしてぺろっと唇を舐めれば噛みつくようにキスをされた。
「んふぅ…… ぁ……」
「おはよう、チサト」
「はふ…… おは……よ……」
ちゃんと加減してくれたら今度は物足りなく感じるとか、おれって……
「昨晩は済まなかった。その……何故泣いたのか……分からないのだが……」
「あれはっ! ……きっ気持ち良くなっちゃうのが恥ずかしいから嫌なのにそれを説明させられるって事は……どうすれば気持ち良いのか言わなきゃいけないって事だから……だから…… ぐすっ……」
「チサト!! 泣かないでくれ! 私は本当にダメな人間なんだな……」
「ダメじゃない! フィールはダメじゃないの! おれがダメなの!!」
訳が分からなくなってまた泣いてしまって朝からフィールを困らせました。くすん……
「明日また侍従の仕事の見学ですか?」
「そうなんだよ。今度は領主様のお屋敷でパーティーがあるそうでね。パーティーの準備も体験してはどうかと言われてね。しかも良ければまたチサト先生に付き添って欲しいそうだ」
パーティー、つまり裏方の闘い!
いや、じーばーの宴会の裏方とは違うんだろうけど、飲み食いするだけのじーさん達と違って準備に奔走するばーちゃん達の印象が強くてね。宴会が始まっちゃえばばーちゃん達も後は勝手にやれ、って感じだったけどさ。
「ちしゃとせんせいとギゼ パーティーいくの? カイもいきたい!」
「カイはパーティーって知ってる?」
「おいしいものが たくしゃん でてくるところ!」
「うーん……、間違ってないけど、おれとギゼは運ぶだけで食べられないんじゃないかな?」
「たべられないの?」
「たぶんね」
「じゃ、いかない」
そもそも主催者じゃなくて招待客の準備の手伝いを体験するみたいだからパーティー会場にも行かないかも知れない。
「ギゼいく! チサトせんせい、いっしょにいこう?」
昨日の体験で少し興味を持ったようでギゼはやる気だ。でも何でおれにも付き添って欲しいなんて言うんだろう? 時間つぶしにまたギゼとイチャイチャさせて眺める気かな?
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いやぁぁぁぁぁぁ!!
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