転生神子は『タネを撒く人』

香月ミツほ

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12.栄養補給もしなくちゃね

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見た目30代半ば、紫のゆるふわウェーブに、大きくて丸い紫の瞳。
鑑定ができる植物ってなんだろう?

癒し系の彼が下した診断は栄養失調だった。

食べてるよ?

移動中はたいして食べないけど、町に着くともてなされてたくさん食べてる。花粉飛ばすからか、とてもお腹が減るのでガツガツ食べている。

なのに栄養失調?

「月の雫を賜りし方々、神子様にたっぷりと栄養を差し上げてください」
「大丈夫なのでしょうか?」
「オレ達の愛液を注いだら、神子様が……、濁らないかと……、心配なんだ」
「神に伴侶として選ばれたお2人なのです。悪いようにはなりません」
「そうか……」
「そう、ですよね。神子様が与えるばかりでは枯れてしまう、と仰っていたのに、私は……っ!!」

あ、それ、でまかせだから。
でも嘘から出たまことだったんだね。

お昼をベッドで食べさせてもらって、治療のために、初めて深く繋がった。


*******


「馬車の中で散々解したから、柔らかいな」
「ここに、私達の白愛液はくあいえきを注げるのですね」
「はぅ、ん……、入れたかった……?」
「「それはもう!!」」

入れたかったのに、おれの身体を心配して我慢してくれてたんだ。

「えと……、どっちが先……?」
「オレの方が潤いを与えやすいから、先に」
「はい。私は食後のお薬です」

話し合いは終わっていたらしい。
『神子』という存在はそれだけで魅力的なんだけど、おれの見た目は2人の庇護欲をそそったそうで、傷つけぬよう、病まぬよう、話し合っていたって。

大事にしてくれてるとは思ってたけど、いざ言葉にされると、嬉しくて目頭がじんわり熱くなる。

神様、転生させてくれた神様、ありがとうございます……!!



「入れるぞ」
「入れて……、奥まできて、抱きしめて」
「ぅぐぅ……! かわいすぎんだろ!!」
「あっ……、うっ、んん……」

あざとくてごめんなさい。

負担が少ないからと、うつ伏せで腰だけを高く上げた状態にされ、熱い楔が蜜壺の入り口にあてがわれる。サバールさんの先端から溢れた粘液は太茎を満遍なく包み込んでいる。

それをぐっと入り口に押し付けるけど、太くてすぐには入らなかった。

あんなに解されたのに、張り出した部分が入る時はきつい。すごくぬるぬるしているから、入ると思うけど……。

ぐぷんっ

「!!」

初めての感触は違和感がすごい。
でも胸やお腹、背中を優しく撫でる手が温かくて、幸せを感じる。

「キツイな」
「ん……、おっきいから、ね……」
「ふっ、少しずつ入れような」
「え、へへ……、ありがと……、あ、ん……」

じわじわと動き出すサバールさん。
声の優しさに緊張がほぐれると、小刻みな抽送が胎内を拓いていく。指で教え込まれたイイトコロを越え、指では届かない場所に侵入する。

「深い……、嬉、し……」
「ん、よし、全部入ったな」
「では私は胸を触らせていただきますね」

ア、アルシャーブさん!?
どんだけ乳首好きなの?
……って、忘れててごめん!

「初めてのことですから、余裕がないのは当たり前です。私も邪魔をしないように息を潜めていましたから」
「あ……、ふぅ、んっ、はんっ」

乳首を触られるとぞくぞくして、お尻がきゅうっとする。そうするとサバールさんのを適度に締め付けて、気持ちいいところが刺激される。そうなるとサバールさんも気持ちいいらしく、動きが大胆になる。

「はぁん! あぁ……ん! それぇ……」
「良さそうだな? 乳首弄られるのも良さそうだ」

ゴツゴツした雄蕊が長いストロークで蜜壺を擦り、また、浅いところを小刻みに擦る。そしてまた深いところまで進むときに、愉悦のツボを押しまくる。

浅いところで焦らされて、深部が快楽を期待する。

「くっ……っ!!」
「あっ! はぁぁぁぁぁ……んんっ!!」

栄養補給のためなので、サバールさんは我慢せずに白愛液はくあいえきを吐き出した。

その際、雄蕊がぐっと質量を増し、その刺激でおれも絶頂へと至った。じわじわと広がる温かさが心地よい。

「サバールさん、キス、して?」
「…………」

要求を無言で叶えてくれる。
ふわぁ、充足感。

ゆっくりと離れて、笑い合った。

「さぁ、神子様。お身体はいかがですか?」

アルシャーブさんがニコニコしながら体調を気遣ってくれる。

「お腹がぽかぽかして、気持ちいい」
「私の愛も受け取っていただけますか?」
「うん。アルシャーブさんも、きて」

アルシャーブさんとは向き合っての屈曲位。解れているし、治療が1番の目的だからすぐに挿入。ぴったりと肌を合わせるのって、満足感が半端ない。

「はふぅ……。これ、幸せだねぇ……」
「はい、私も幸せです」

少しの間、挿入したまま、ただ抱き合っていたけど中が物足りなくなってきた。

「ん~…………」
「物足りなくなってきましたね?」
「うぅ、そ、そんなこと……」
「腰が揺れて、とても可愛らしい」
「動いてない~! アルシャーブさんが、動かしてる、だけ……はうっ」
「ふっ、そうでしたか? 本当にお可愛らしい」

少し悪いほほ笑みを浮かべ、アルシャーブさんは動き出した。

イイトコロを抉るように、ゆっくり深く、ギリギリまで抜いてまた、ゆっくり深く。

初めてなのにこんなに気持ちいいって、こっちの世界では普通なのかな?

じっくりねっとりとした腰使いに翻弄されて、2度目なのにすぐにイった。アルシャーブさんは待ってる間我慢してたから、早くて当たり前だと思うけど……。ぐぬぬ……。




2人分の白愛液えいようを注がれて、元気が出てきた。それでも大事をとって丸1日休み、翌朝の禊ぎをした。

「神子様、沐浴場で交歓してくださってもいいのだが」
「え?」
「以前の神子様は伴侶の方々と水の中で愛を交わし、より濃厚な神聖水を与えてくださった、と神殿の記録にあります」
「……本当ですか?」
「神官長にならねば見ることのできない書物に書いてあるので、伴侶殿もご存知ないのだろう」

あ、アルシャーブさんは元・上級神官だから、その書物は読んでないのか。でも聖神官に選ばれた時に教えればいいのに。

それに、神官長が見てるところでするの!?

……イキ顔は毎回見られている訳だけども、まだハードルが高いなぁ……。

「魚類から進化した世界より召喚された神子様は、放精に抵抗がなくても体内に他の人間の体の一部を受け入れることを拒否する場合があったんだ。それで、その行為を受け入れるまではそれについて語らないと決められたんだが」

魚類にも体内に受け入れる種もいるけど、そうじゃない種族だったのかな?

「ま、まだ考えさせてください……」

おれだってまだ無理です。

そういえばこの前、口からは飲んだけど、あれじゃあ補給にならなかったのかと訊けば、口からだと半分は消化されてしまうという。だけど蜜壺に出された白愛液はくあいえきは中でぷるぷるに固まり、効率よく少しずつ吸収されるんだって。

お尻のことは蜜壺っていうのか。

「一般的に蜜壺に栄養を注ぐのは健康に良いんだが、神子様にも当てはまるのか分からなくて、悩んでいたんだ。それに、怖がっていただろう?」
「そ、それは身体が変化してるのに、前の感覚を覚えているから不安だったの」
「そんなに不安げな顔をなさらないでください。私達の欲望のために神子様無理させられませんから」

サバールさんもアルシャーブさんも悩んでいたのか。ちゃんと説明してくれれば良かったのに、と思ったけどすぐには信じられなかったかも。

体調不良になって初めて、栄養補給について実感できたのだから、やっぱりタイミングって大事だよね。

ちなみに栄養は夜貰った方が、寝ている間に吸収できるのでさらに効率が良いとか。

朝イチじゃなくて良かった。




色々詳しいサラセニア神官長はフェロモン多めの見た目と違い、勤勉だった。いや、セクシー系は勉強嫌い、なんておれの偏見だけど。


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鑑定は紫キャベツくんでした。
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