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大雪の日に
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「天気予報通りの大雪だと言うのになぜ皆、対策を怠るんだ!」
同じく対策を怠った上司の文句を聞きながらやっと見つけたラブホの1室。
今日は特別です、と恩着せがましく言う従業員は2倍の料金をふっかけてきた。無言で前払いをして領収書を書かせ、鍵を受け取って部屋へ行くと上司はさっさとシャワーを浴びに行った。
鴉の行水で戻って来た上司と入れ替わりにシャワーを浴びて戻って来るとテレビが壊れていると怒っている。
地デジ化されてないなんて…
「これじゃニュースも見られないじゃないか。」
予報通りなら明日には晴れるし、気にしても仕方ないと思うがラジオくらいは聞いても良いか。
「部長、ラジオなら聞けますよ?」
スマホのラジオアプリを開く。
いつまでもガラケーに拘ることないのに頑に俺は頑固じじいなんだ!と得意げにする姿は意味が分からない。
する事もないし、コンビニで買ったおにぎりとお茶で空腹を誤摩化してダブルベッドの半分を自分の領域だと勝手に決めて横になった。
「あー…、すまん、壊れた。」
んな訳あるか!とスマホを受け取って青褪めた。
「まちがい」では通用しない数の「ゲイ アダルト 動画」の閲覧履歴。てかなんでガラケーのくせにスマホの閲覧履歴開けるんだよ!!
「バレたなら告白しますが俺はゲイです。でもノンケに手を出す趣味はありませんからご安心下さい。」
「…う、いや、そんな心配は…その…」
「あぁ、存在が気持ち悪いってことですか?なら出て行ってくれて結構ですよ。」
たとえ上司であっても俺が探した部屋を譲って大雪の町をあてどなく彷徨う気はない。
「悪かった。」
それだけ言ってしょんぼりと背中合わせでベッドに潜り込む。
「近いうちに辞表を提出します。それで良いですね?」
再就職の用意もない今は居辛い思いをしてでもしがみつくべきなのは分かっているが、覚悟を伝えるくらいはしておいた方が良いだろう。
「困る!君が居ないとスケジュール管理が…書類の整理も…資料集めだって…」
ずぼらでいい加減なぽんこつ上司だが何故か成績が良くて面倒見も良いため、うちの部署の人間からはとても慕われている。そんな上司に頼られて悪い気はしないが…
「頼むから!何でもするから辞めないでくれ!!」
この状況でこんなセリフを吐くなんて、喰われたいのか?
少しイラつきながら向き直って見るとものすごく緊張した顔で正座をして返事を待って居る。少しからかってやるか。
「この状況で何でもする、なんて言って良いんですか?身体を差し出せって言ったら従うんですか?」
「おおお俺みたいなおっさんで良いなら頑張る!」
散々世話を焼いて来たこの人に、辞める前に俺を焼き付けて忘れられなくしてやろう。
「だったら俺のこれ、舐められます?」
好きでもない、ましてや男のものなど咥えられる訳がない。男女間でも忌避感が強い行為だ。そう高を括っていたらおずおずと四つん這いで近づき、手を伸ばして来た。
「これ…?」
上目遣いで俺の顔色を伺いながらまだ柔らかい俺のペニスを撫でる。戸惑いを感じるもののいきなり噛んだりはしないだろう。
「無理にとは言いません。」
ベッドヘッドにもたれ掛かる俺の足の間ににじり寄り下着を引っぱって脱がせにかかる。目尻を染めて目を潤ませて…なんだよその色気は!!
「あ…少し…大きくなった?」
「若いんで。」
平静を装いながら薄いバスローブのゆるい胸元から除く乳首に吸い寄せられる視線をねじ伏せ、ボクサーパンツを脱いで見せつける。サイズは普通だから無駄に辛い事もないだろう。
意を決してまだ柔らかい俺のペニスを口に含む。温かく湿った舌が動き回り大きさと形が変わっていった。
普通サイズとは言え、勃起すれば口に含むのは楽ではないはず。だが上司は“頑張る”と言う言葉通りに深く咥え込み口をすぼめて頭を上下させて裏筋に舌を擦り付けて必死に奉仕する。
俺は我慢する事なく精を吐き出した。
「うぐっ!ぅ…」
口いっぱいに精液を含んで固まる上司にティッシュを手渡して吐き出させ、うがいをして来るように急き立てた。
「いやぁ、精液が不味いってホントだね~。」
のんきな言葉を聞いて脱力しながら見ると…
「あの…出てますよ?」
「え?わぁっ!!」
「俺の舐めて勃起したんですか?まさか部長もゲイ?いや、そんなはずは…って言うか下着は?」
「替えを買い忘れちゃってね。すぐに同じの履くのヤだから風通してから履こうと思って干したんだ。」
股間を押さえてもじもじしながら説明するおっさん。
それはともかく勃起は?
「だってどうやったら気持良いかな~?って考えながらやってたらさぁ。」
「ならやらせて下さい。」
「え?」
「お互い様にしないと言いふらされるんじゃないかと思って安心できません。」
「そんな事しないよ!」
「言う事聞いてくれるんですよね?」
弱みに付け込んでこんな事を強要する俺は最低だが、嫌がられたら辞めれば良い。…少しヤケになっているのだろうか?
尚も言い募ろうとする上司を無視して押し倒し、バスローブの裾をかき分けてすでに半分以上勃起したペニスを含むと途端に大人しくなった。
してもらったように舐めて吸い、扱いて擦る。
じわじわと広がる塩味と雄の匂い。
ねっとりと嬲って強く吸い上げると、熱い飛沫が口内に広がった。
「ごっ、ごめん!急に強く吸うから…」
ティッシュを手渡されたが吐き出さずに飲み込んだ。
ここの所、忙しくてナンパもしていないからどん引きされようとも飲み込まずにはいられない。
「飲んじゃったの…?」
真っ赤になって困惑するおっさんに煽られてもう我慢の限界だった。
「すみません、嫌いになってくれて良いので好きにさせてもらいます!」
もう一度むしゃぶりつき、陰嚢も揉みながらしつこくねっとりと舐め上げると上司のペニスは再び硬く勃ち上がった。手早くゴムをつけ、使い切りローションを自分の後孔に塗りたくって解すと有無を言わさず跨がって腰を落とした。
「えええええ!?あの、そっち?」
「そうです。だから無理矢理は出来ないんですよ。萎えるでしょう?」
「えっと…いや、なんか全然…」
イけなくてもいいから中でこの人を感じたくて強引に飲み込んだけど、幸い上司は新しい刺激に柔軟だった。
「本当はずっと好きでした。でも無理だと思ったから…良い部下として必要とされれば良いって…そう思ってたのに…欲が出て…」
無理だと分かっていても期待して、シャワーを浴びた時に洗浄せずにはいられなかった。だからすでに解れていて、こんなにすぐに受け入れる事が出来たのだ。
「あっ…!」
「好きなんて言われたら本気にするよ?男同士なんて考えた事なかったけど君なら全然イけるよ?むしろ今までで1番興奮してる。」
本当に?
本当だと良いな。
胸が締め付けられて目頭が熱くなる。
「キスしたい…です…」
「おいで…」
いつから好きになったんだっけ?
配属された時はただやり手の上司として淡い尊敬の念を抱いていただけだった。それが徐々に恋情に変わったのは…そう、だめな所が目について世話を焼いているうちに頼られるようになって、俺のおかげで成功するとめちゃくちゃ褒めてくれて。褒めて欲しくて頑張っているうちに惚れたのか。
優しくて深いキスを躱しながらゆるゆると後孔を擦られると、弱い刺激に焦らされて涙が浮かんで来た。
「あぁっ!ごめん、辛かった?」
「…ん、あの…もうちょっと浅いところで前側に…」
「前立腺?どこ?教えてくれ。」
位置を交代して正常位になって、腰に枕を入れて良い所に当たりやすいよう身体の位置を調整する。
「うわぁ…なんか…いやらしい…」
女が好きだったのなら胸もないし、男性器は付いてるし、いやらしいはずがない。なのに質量と硬度は増し、そのつぶやきが真実だと告げる。
何度か突いて良い所を見つけた上司はこっちも触って良いかと俺の顔色を伺いながらペニスを扱き始める。前と後ろ両方の刺激であっという間に絶頂した。
「うわ!締まる!!くっ!」
追いかけるように達した彼の熱い飛沫に涙腺が崩壊した。
「なんでっ…こんな、嬉し…っ、させる…」
しゃくり上げてまともな言葉が喋れない俺を抱きしめて頭を撫でながら言った。
「喜んでもらえたなら良かった。そして公私ともに俺の女房になってくれ。」
「プロポーズかよ!」
あははと笑ってダメかな?なんて困った顔されて。逡巡していると言葉を継いだ。
「1度身体の関係を持っただけでこんな事言っても信用してくれないだろうから、これからたくさんデートをしよう。恋人として行動して俺の本気を伝えるから。出来る限りの事をするから好きなだけわがままを言え。全部受け止めてやる。だから、俺と付き合ってくれ。」
この人は人目を気にして手もつなげないデートをしても楽しめるのか?
結婚も出来ない男同士だからと思って真面目な恋愛なんてして来なかった。
こんないい加減な俺を真剣に愛してくれるって?
まさかそんな事が…
また泣き出しそうな顔になっていたのか、慰めるように俺の手を包み込み
「俺が感覚派なの知ってるだろ?始めからお前を気に入っていた。気づいてなかっただけで、とっくに惹かれてたんだ。愛してる。」
本当に日本人かこの人!!
冴えないおっさんなのになぜか出来るのはこういう所なのだろうか?
俺が居ないとダメだと思っていたのに。
本当は俺が手のひらの上で転がされていたんじゃないのか?
それでも良い。
「…これから、どうぞよろしくお願いします…」
大雪の日の夜、思いがけずに成就した恋はいつしかか溶けて2人の幸せにずっと寄り添ってくれた。
同じく対策を怠った上司の文句を聞きながらやっと見つけたラブホの1室。
今日は特別です、と恩着せがましく言う従業員は2倍の料金をふっかけてきた。無言で前払いをして領収書を書かせ、鍵を受け取って部屋へ行くと上司はさっさとシャワーを浴びに行った。
鴉の行水で戻って来た上司と入れ替わりにシャワーを浴びて戻って来るとテレビが壊れていると怒っている。
地デジ化されてないなんて…
「これじゃニュースも見られないじゃないか。」
予報通りなら明日には晴れるし、気にしても仕方ないと思うがラジオくらいは聞いても良いか。
「部長、ラジオなら聞けますよ?」
スマホのラジオアプリを開く。
いつまでもガラケーに拘ることないのに頑に俺は頑固じじいなんだ!と得意げにする姿は意味が分からない。
する事もないし、コンビニで買ったおにぎりとお茶で空腹を誤摩化してダブルベッドの半分を自分の領域だと勝手に決めて横になった。
「あー…、すまん、壊れた。」
んな訳あるか!とスマホを受け取って青褪めた。
「まちがい」では通用しない数の「ゲイ アダルト 動画」の閲覧履歴。てかなんでガラケーのくせにスマホの閲覧履歴開けるんだよ!!
「バレたなら告白しますが俺はゲイです。でもノンケに手を出す趣味はありませんからご安心下さい。」
「…う、いや、そんな心配は…その…」
「あぁ、存在が気持ち悪いってことですか?なら出て行ってくれて結構ですよ。」
たとえ上司であっても俺が探した部屋を譲って大雪の町をあてどなく彷徨う気はない。
「悪かった。」
それだけ言ってしょんぼりと背中合わせでベッドに潜り込む。
「近いうちに辞表を提出します。それで良いですね?」
再就職の用意もない今は居辛い思いをしてでもしがみつくべきなのは分かっているが、覚悟を伝えるくらいはしておいた方が良いだろう。
「困る!君が居ないとスケジュール管理が…書類の整理も…資料集めだって…」
ずぼらでいい加減なぽんこつ上司だが何故か成績が良くて面倒見も良いため、うちの部署の人間からはとても慕われている。そんな上司に頼られて悪い気はしないが…
「頼むから!何でもするから辞めないでくれ!!」
この状況でこんなセリフを吐くなんて、喰われたいのか?
少しイラつきながら向き直って見るとものすごく緊張した顔で正座をして返事を待って居る。少しからかってやるか。
「この状況で何でもする、なんて言って良いんですか?身体を差し出せって言ったら従うんですか?」
「おおお俺みたいなおっさんで良いなら頑張る!」
散々世話を焼いて来たこの人に、辞める前に俺を焼き付けて忘れられなくしてやろう。
「だったら俺のこれ、舐められます?」
好きでもない、ましてや男のものなど咥えられる訳がない。男女間でも忌避感が強い行為だ。そう高を括っていたらおずおずと四つん這いで近づき、手を伸ばして来た。
「これ…?」
上目遣いで俺の顔色を伺いながらまだ柔らかい俺のペニスを撫でる。戸惑いを感じるもののいきなり噛んだりはしないだろう。
「無理にとは言いません。」
ベッドヘッドにもたれ掛かる俺の足の間ににじり寄り下着を引っぱって脱がせにかかる。目尻を染めて目を潤ませて…なんだよその色気は!!
「あ…少し…大きくなった?」
「若いんで。」
平静を装いながら薄いバスローブのゆるい胸元から除く乳首に吸い寄せられる視線をねじ伏せ、ボクサーパンツを脱いで見せつける。サイズは普通だから無駄に辛い事もないだろう。
意を決してまだ柔らかい俺のペニスを口に含む。温かく湿った舌が動き回り大きさと形が変わっていった。
普通サイズとは言え、勃起すれば口に含むのは楽ではないはず。だが上司は“頑張る”と言う言葉通りに深く咥え込み口をすぼめて頭を上下させて裏筋に舌を擦り付けて必死に奉仕する。
俺は我慢する事なく精を吐き出した。
「うぐっ!ぅ…」
口いっぱいに精液を含んで固まる上司にティッシュを手渡して吐き出させ、うがいをして来るように急き立てた。
「いやぁ、精液が不味いってホントだね~。」
のんきな言葉を聞いて脱力しながら見ると…
「あの…出てますよ?」
「え?わぁっ!!」
「俺の舐めて勃起したんですか?まさか部長もゲイ?いや、そんなはずは…って言うか下着は?」
「替えを買い忘れちゃってね。すぐに同じの履くのヤだから風通してから履こうと思って干したんだ。」
股間を押さえてもじもじしながら説明するおっさん。
それはともかく勃起は?
「だってどうやったら気持良いかな~?って考えながらやってたらさぁ。」
「ならやらせて下さい。」
「え?」
「お互い様にしないと言いふらされるんじゃないかと思って安心できません。」
「そんな事しないよ!」
「言う事聞いてくれるんですよね?」
弱みに付け込んでこんな事を強要する俺は最低だが、嫌がられたら辞めれば良い。…少しヤケになっているのだろうか?
尚も言い募ろうとする上司を無視して押し倒し、バスローブの裾をかき分けてすでに半分以上勃起したペニスを含むと途端に大人しくなった。
してもらったように舐めて吸い、扱いて擦る。
じわじわと広がる塩味と雄の匂い。
ねっとりと嬲って強く吸い上げると、熱い飛沫が口内に広がった。
「ごっ、ごめん!急に強く吸うから…」
ティッシュを手渡されたが吐き出さずに飲み込んだ。
ここの所、忙しくてナンパもしていないからどん引きされようとも飲み込まずにはいられない。
「飲んじゃったの…?」
真っ赤になって困惑するおっさんに煽られてもう我慢の限界だった。
「すみません、嫌いになってくれて良いので好きにさせてもらいます!」
もう一度むしゃぶりつき、陰嚢も揉みながらしつこくねっとりと舐め上げると上司のペニスは再び硬く勃ち上がった。手早くゴムをつけ、使い切りローションを自分の後孔に塗りたくって解すと有無を言わさず跨がって腰を落とした。
「えええええ!?あの、そっち?」
「そうです。だから無理矢理は出来ないんですよ。萎えるでしょう?」
「えっと…いや、なんか全然…」
イけなくてもいいから中でこの人を感じたくて強引に飲み込んだけど、幸い上司は新しい刺激に柔軟だった。
「本当はずっと好きでした。でも無理だと思ったから…良い部下として必要とされれば良いって…そう思ってたのに…欲が出て…」
無理だと分かっていても期待して、シャワーを浴びた時に洗浄せずにはいられなかった。だからすでに解れていて、こんなにすぐに受け入れる事が出来たのだ。
「あっ…!」
「好きなんて言われたら本気にするよ?男同士なんて考えた事なかったけど君なら全然イけるよ?むしろ今までで1番興奮してる。」
本当に?
本当だと良いな。
胸が締め付けられて目頭が熱くなる。
「キスしたい…です…」
「おいで…」
いつから好きになったんだっけ?
配属された時はただやり手の上司として淡い尊敬の念を抱いていただけだった。それが徐々に恋情に変わったのは…そう、だめな所が目について世話を焼いているうちに頼られるようになって、俺のおかげで成功するとめちゃくちゃ褒めてくれて。褒めて欲しくて頑張っているうちに惚れたのか。
優しくて深いキスを躱しながらゆるゆると後孔を擦られると、弱い刺激に焦らされて涙が浮かんで来た。
「あぁっ!ごめん、辛かった?」
「…ん、あの…もうちょっと浅いところで前側に…」
「前立腺?どこ?教えてくれ。」
位置を交代して正常位になって、腰に枕を入れて良い所に当たりやすいよう身体の位置を調整する。
「うわぁ…なんか…いやらしい…」
女が好きだったのなら胸もないし、男性器は付いてるし、いやらしいはずがない。なのに質量と硬度は増し、そのつぶやきが真実だと告げる。
何度か突いて良い所を見つけた上司はこっちも触って良いかと俺の顔色を伺いながらペニスを扱き始める。前と後ろ両方の刺激であっという間に絶頂した。
「うわ!締まる!!くっ!」
追いかけるように達した彼の熱い飛沫に涙腺が崩壊した。
「なんでっ…こんな、嬉し…っ、させる…」
しゃくり上げてまともな言葉が喋れない俺を抱きしめて頭を撫でながら言った。
「喜んでもらえたなら良かった。そして公私ともに俺の女房になってくれ。」
「プロポーズかよ!」
あははと笑ってダメかな?なんて困った顔されて。逡巡していると言葉を継いだ。
「1度身体の関係を持っただけでこんな事言っても信用してくれないだろうから、これからたくさんデートをしよう。恋人として行動して俺の本気を伝えるから。出来る限りの事をするから好きなだけわがままを言え。全部受け止めてやる。だから、俺と付き合ってくれ。」
この人は人目を気にして手もつなげないデートをしても楽しめるのか?
結婚も出来ない男同士だからと思って真面目な恋愛なんてして来なかった。
こんないい加減な俺を真剣に愛してくれるって?
まさかそんな事が…
また泣き出しそうな顔になっていたのか、慰めるように俺の手を包み込み
「俺が感覚派なの知ってるだろ?始めからお前を気に入っていた。気づいてなかっただけで、とっくに惹かれてたんだ。愛してる。」
本当に日本人かこの人!!
冴えないおっさんなのになぜか出来るのはこういう所なのだろうか?
俺が居ないとダメだと思っていたのに。
本当は俺が手のひらの上で転がされていたんじゃないのか?
それでも良い。
「…これから、どうぞよろしくお願いします…」
大雪の日の夜、思いがけずに成就した恋はいつしかか溶けて2人の幸せにずっと寄り添ってくれた。
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