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7 コード・ゼロの危険性
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「な、なにをするんですか?」
「顔色が悪い。昨日に今日で無茶しすぎだ」
言われて初めて、熱が出てきている事に気付く。自分の出自であるヴァルトゼーレ家の事で、冷静になれてなかったのだろう。シュラウドにちゅっと口づけをされ赤面する。昨日もこうして魔力供給をしてもらっていたはずなんだが、慣れないものは仕方がない。
「今日は無理なことはしない。ルーンも昨日よりは制御できているからな」
「は、はい」
ほっとしたような、もっと触れてほしいような不可解な想いが胸に渦巻く。
下の階に横抱きにされたまま連れてこられて、簡易ベットに降ろされる。
「あ、あの……?」
そのまま押し倒され、腕を掴まれてしまった。シュラウドが耳元で囁く。
「ルーンが使った魔法はコード・ゼロなのか?」
耳からじんわりと低音が入ってくる。耳が犯されているみたいだ。
「ひゃっ。たぶん……そうです」
「そうか。ん……それが……危険な魔法だと……知っているのか?」
口づけの合間に話しかけないで!もちろん魔力を流して調整してくれているのはありがたい。でも、ただでさえ、男の色気満々な騎士団長に、羽交い絞めにされてキスされ続けているなんて。恥ずかしくって、逆に熱が上がりそうなんだけど。
「ん……っ……しら……んん……な……い」
「……舌を出せ……」
「っ……ぁ……」
口づけが深くなる。歯列を舌先でなぞられるとゾクゾクする。これ以上はヤバい。なにか忘れている感覚を思い出しそうになる。
「も……んふ……もう、だめです」
僕の拒絶に、ちゅっと軽く僕の唇を吸うと、名残惜しそうにシュラウドが離れていく。
「わかった。あとは自己修復するんだ。しばらく横になっておけ」
シュラウドの大きな手が僕の髪を撫でる。なんだかものすごく大事にされている気がしてくる。
「コード・ゼロが危険とはどういうことなのでしょうか?」
横になったままの姿勢でシュラウドに尋ねてみる。僕の腕を取って脈を計っているようだ。
「コード・ゼロは幻と言われていた。それはこの世界のコードをすべて書き換えることが出来る力だという。力が大きい分、反動も大きい。未熟な体や精神のままで、使い続けることは勧められない」
「でも、書き換えることが出来れば、世界が変えれるかもしれないという事ですよね?」
「本当にするつもりか? 大きすぎる力は狙われるぞ」
「シュラウドはこの世界の事をどう思いますか?」
「それは……」
「僕はずっと理不尽だと思っていました。貴族と呼ばれる人たちは魔力優先で、ノンコードの人たちを蔑んでいる。同じ人間なのに!」
「俺も……そう思ってはいる」
「シュラウド。どうして僕を助けてくれたのか。その理由を教えてください」
「顔色が悪い。昨日に今日で無茶しすぎだ」
言われて初めて、熱が出てきている事に気付く。自分の出自であるヴァルトゼーレ家の事で、冷静になれてなかったのだろう。シュラウドにちゅっと口づけをされ赤面する。昨日もこうして魔力供給をしてもらっていたはずなんだが、慣れないものは仕方がない。
「今日は無理なことはしない。ルーンも昨日よりは制御できているからな」
「は、はい」
ほっとしたような、もっと触れてほしいような不可解な想いが胸に渦巻く。
下の階に横抱きにされたまま連れてこられて、簡易ベットに降ろされる。
「あ、あの……?」
そのまま押し倒され、腕を掴まれてしまった。シュラウドが耳元で囁く。
「ルーンが使った魔法はコード・ゼロなのか?」
耳からじんわりと低音が入ってくる。耳が犯されているみたいだ。
「ひゃっ。たぶん……そうです」
「そうか。ん……それが……危険な魔法だと……知っているのか?」
口づけの合間に話しかけないで!もちろん魔力を流して調整してくれているのはありがたい。でも、ただでさえ、男の色気満々な騎士団長に、羽交い絞めにされてキスされ続けているなんて。恥ずかしくって、逆に熱が上がりそうなんだけど。
「ん……っ……しら……んん……な……い」
「……舌を出せ……」
「っ……ぁ……」
口づけが深くなる。歯列を舌先でなぞられるとゾクゾクする。これ以上はヤバい。なにか忘れている感覚を思い出しそうになる。
「も……んふ……もう、だめです」
僕の拒絶に、ちゅっと軽く僕の唇を吸うと、名残惜しそうにシュラウドが離れていく。
「わかった。あとは自己修復するんだ。しばらく横になっておけ」
シュラウドの大きな手が僕の髪を撫でる。なんだかものすごく大事にされている気がしてくる。
「コード・ゼロが危険とはどういうことなのでしょうか?」
横になったままの姿勢でシュラウドに尋ねてみる。僕の腕を取って脈を計っているようだ。
「コード・ゼロは幻と言われていた。それはこの世界のコードをすべて書き換えることが出来る力だという。力が大きい分、反動も大きい。未熟な体や精神のままで、使い続けることは勧められない」
「でも、書き換えることが出来れば、世界が変えれるかもしれないという事ですよね?」
「本当にするつもりか? 大きすぎる力は狙われるぞ」
「シュラウドはこの世界の事をどう思いますか?」
「それは……」
「僕はずっと理不尽だと思っていました。貴族と呼ばれる人たちは魔力優先で、ノンコードの人たちを蔑んでいる。同じ人間なのに!」
「俺も……そう思ってはいる」
「シュラウド。どうして僕を助けてくれたのか。その理由を教えてください」
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