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「吾輩の話を聞きたいとな? リーダーに何か言われたのかい?」
「はい。服従コードについて、グレーシュさんに聞けと」
「そのことでしたか。魔王……シュラウド団長もコードを刻まれていらっしゃる?」
「……刻まれている。それにもう団長ではない」
「くくく。団長ではないと思われているのは貴方だけでしょうね。あちらでは、貴方はまだ団長格の扱いのようですよ。ところで吾輩がなぜ中央塔マニアと呼ばれているかご存じ?」
「中央塔のコードの解析を専門にされている技術者ときいてます」
「半分正解で半分不正解! まずはお見せしましょうか?」
グレージュの髪はセンター分けで、左が黒髪、右が白髪だ。綺麗に真ん中から分かれているから最初は自分で染めてるのかと思ったくらいだ。肩の下あたりまで伸びた髪を無造作にかきあげるとシュラウドと同じようなバーコードが半分ほど首に刻まれていた。似ているけど違う?
「っ……クレージュさんは貴族だったのですか?」
「吾輩は、生まれも育ちも平民ですよ。たまにね、平民でも魔力持ちが産まれることがありましてね。通常は平民はノンコードだと思われているから、貴族と違って平民の子には魔力判定はされません。だから吾輩は、自分が魔力持ちだと気づかなかったのです」
そうか。そんなことがあったのか。ケビンさんが言っていたように、中央都市にバリアが張られているのなら、魔力なしは弾かれてしまう。中に入れたこと自体が魔力があるという証になってしまったんだ。確かに貴族の合理的な概念から言うと、ノンコードだと言われている平民にまで魔力判定するのは無駄だ。
「そんなある日、吾輩は興味本位で中央塔に近づいてしまったのです。無知だったのですよ。捕まって、服従コードを埋め込まれて愕然としましたよ。それからです。吾輩の中央塔探索が始まったのは。誰しも服従なんてされたくありませんからね」
そうか、服従のコードを解除するために中央塔を調べ始めたのか。今ではマニアと呼ばれるほど詳しくなったということか。
「ではその髪の色と何か関係があるのですか?」
「くく。吾輩のこの髪を見て不思議に思わなかったかい? この色の通り、吾輩の服従コードは半分解除されているのですよ」
「解除できるのですか?」
「吾輩はもともと自我を持っていましたし、拒絶もしていましたからね。激痛に耐えることが出来るなら吾輩のやった方法をお教えできますよ。この髪はその時の反動です」
「教えてくれ!」
シュラウドがグレージュに飛びついた。そんなに切実な表情をするなんて。シュラウド、実は悩んでいたんだね? 気付いてあげれなくてごめんよ。僕は少しでも長く一緒に居たくて、命を削る魔剣の解除ばかり考えていた。なんて自分勝手だったんだ。
「いいですよ。簡単ですよ。塔に入っても意識を奪われないようにすればいいのです。強い意志と隙を見せないことです」
「それだけでいいのか?」
「それだけがかなりツライのですよ」
「中央に入ってからも影響は受けないのか?」
「コードに直接麻酔を打ち込んでおきます。伝達が遅くなるのです。あと、オリジンが伝達遮断装置を作ってましたから、それを使いましょう」
一気に目の前が開けたような気がした。これならやれるかもしれない。
「ありがとうございます! もっと中央塔の詳細を教えてもらえますか?」
「わかりました。では吾輩も一緒に、潜入しましょう」
「え? グレージュさんも来られるんですか?」
「そのほうが説明しやすいですし、吾輩はあと半分の解除が残っているのですよ」
「そういう事なら一緒に来てもらえますか?」
「シュラウド。行ってみよう。僕全力でコードを解除するから」
「ルーン。お前の愛は、俺の命を繋ぐ。何があっても、お前だけを見てる」
「はい。服従コードについて、グレーシュさんに聞けと」
「そのことでしたか。魔王……シュラウド団長もコードを刻まれていらっしゃる?」
「……刻まれている。それにもう団長ではない」
「くくく。団長ではないと思われているのは貴方だけでしょうね。あちらでは、貴方はまだ団長格の扱いのようですよ。ところで吾輩がなぜ中央塔マニアと呼ばれているかご存じ?」
「中央塔のコードの解析を専門にされている技術者ときいてます」
「半分正解で半分不正解! まずはお見せしましょうか?」
グレージュの髪はセンター分けで、左が黒髪、右が白髪だ。綺麗に真ん中から分かれているから最初は自分で染めてるのかと思ったくらいだ。肩の下あたりまで伸びた髪を無造作にかきあげるとシュラウドと同じようなバーコードが半分ほど首に刻まれていた。似ているけど違う?
「っ……クレージュさんは貴族だったのですか?」
「吾輩は、生まれも育ちも平民ですよ。たまにね、平民でも魔力持ちが産まれることがありましてね。通常は平民はノンコードだと思われているから、貴族と違って平民の子には魔力判定はされません。だから吾輩は、自分が魔力持ちだと気づかなかったのです」
そうか。そんなことがあったのか。ケビンさんが言っていたように、中央都市にバリアが張られているのなら、魔力なしは弾かれてしまう。中に入れたこと自体が魔力があるという証になってしまったんだ。確かに貴族の合理的な概念から言うと、ノンコードだと言われている平民にまで魔力判定するのは無駄だ。
「そんなある日、吾輩は興味本位で中央塔に近づいてしまったのです。無知だったのですよ。捕まって、服従コードを埋め込まれて愕然としましたよ。それからです。吾輩の中央塔探索が始まったのは。誰しも服従なんてされたくありませんからね」
そうか、服従のコードを解除するために中央塔を調べ始めたのか。今ではマニアと呼ばれるほど詳しくなったということか。
「ではその髪の色と何か関係があるのですか?」
「くく。吾輩のこの髪を見て不思議に思わなかったかい? この色の通り、吾輩の服従コードは半分解除されているのですよ」
「解除できるのですか?」
「吾輩はもともと自我を持っていましたし、拒絶もしていましたからね。激痛に耐えることが出来るなら吾輩のやった方法をお教えできますよ。この髪はその時の反動です」
「教えてくれ!」
シュラウドがグレージュに飛びついた。そんなに切実な表情をするなんて。シュラウド、実は悩んでいたんだね? 気付いてあげれなくてごめんよ。僕は少しでも長く一緒に居たくて、命を削る魔剣の解除ばかり考えていた。なんて自分勝手だったんだ。
「いいですよ。簡単ですよ。塔に入っても意識を奪われないようにすればいいのです。強い意志と隙を見せないことです」
「それだけでいいのか?」
「それだけがかなりツライのですよ」
「中央に入ってからも影響は受けないのか?」
「コードに直接麻酔を打ち込んでおきます。伝達が遅くなるのです。あと、オリジンが伝達遮断装置を作ってましたから、それを使いましょう」
一気に目の前が開けたような気がした。これならやれるかもしれない。
「ありがとうございます! もっと中央塔の詳細を教えてもらえますか?」
「わかりました。では吾輩も一緒に、潜入しましょう」
「え? グレージュさんも来られるんですか?」
「そのほうが説明しやすいですし、吾輩はあと半分の解除が残っているのですよ」
「そういう事なら一緒に来てもらえますか?」
「シュラウド。行ってみよう。僕全力でコードを解除するから」
「ルーン。お前の愛は、俺の命を繋ぐ。何があっても、お前だけを見てる」
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