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二章試されるとき
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濡れた音が部屋に響く。べろりべろりと舐められ後蕾のひだのひとつひとつを伸ばすように舌でなぞられる。ゾクゾクした感覚が腰から這い上がってくる。挿れらてる指の動きだけでも堪らないのに。
「このっ……ぁあ。いつまで……舐めているのだ!」
「くくくっ!」
うつぶせの姿勢にさせられているからウォルフの表情が見えないが、ぎらぎらした金色の目で俺の反応を見て楽しんでいるのだろう。きっと俺の臀部はこいつのよだれでべとべとだろうなあ。
「んっもぉ……いい加減にっ!」
「まだだ。もうちょっと慣らさせてくれよ。充分にこの身体にオレの匂いをしみこませたいんだ」
「は? 何恥ずかしい事言い出すんだ!このバカ狼っ!」
「だってよぉ」
ぐちょぐちょと指を動かす速度が速まっていく。
「ぁあっ!……や……ちょっと……」
「一週間も離れちまうんだぜ。たっぷりマーキングさせてくれよぉ」
ウォルフは明日から南に出張が言い渡された。
「んぁッ……さ……させてるだろ!バカぁっ……ぁんん」
「へへへ。愛してるぜ」
くるりと反転させられると抱きしめられる。このバカ狼め。尻尾が揺れまくってるぞ。ウォルフの尻尾は見た目の狼の姿とは違い細くてしなやかだ。ピューマとの混血らしく尻尾にその特徴がでてしまったらしい。閨を共にするようになってから夜はサイバーサングラスを外すようになった。ウォルフといるときだけ俺はこの瞳をさらけ出せる。
「綺麗なレインボーアイだ。その瞳にはオレだけしか映さないでくれ」
「なんだそのセリフは。お前ドラマの見過ぎだろ?」
「ったく、オレの可愛いバディはロマンってもんがねえ。くくく」
ぬぷっと待ち望んだ熱くて硬くてどくどくと脈を持った太い雄がゆっくりと焦らすように押し挿ってくる。
「っんん……ぁ、挿ってくる。ぁあっ」
敏感な場所を擦り上げるようにされるとびくびくとのけ反ってしまう。
「はっ……イイ締め付けだぜ。オレのが好きか?」
「なっ!……この……エロ狼っ!」
「へへ。でも好きだろ?ほらっ。ぁあ、またきゅって締め付けがきつくなったぜ」
ぐぃっと奥まで突き挿れられ、また違う感覚が襲ってくる。
「んぁっ……ばかぁあ……っ!」
「ん?そら、ココだろ?ぁあ。すげえぜ。うねってる」
「ぁんっ……やっ……言うなぁ……」
「やだね。だって言われて興奮してるのはエアのほうだぜ」
なんて恥ずかしいことを言うのだ、このエロ狼め!バカものめ!ああでも……。認めたくはないけれど。
「はぁ、エアの中は暖かくてすげえ気持ちがイイぜ」
わかっている。これはわざとだ。俺が興奮するのをわかってやっている。
「んんっ。絡みついてくる。くぅ。たまんねえぜっ」
ウォルフが腰を大きくグラインドさせる。当たる箇所が変わりひどく感じてしまう。
「はぁあっ……んぁ」
「エロい声だぜ。ビンビンに勃ってきちまう」
「言うな……」
「何故?こんなにも興奮してるのに?」
俺の雄を握り込まれてひゅっと息をのんだ。
「バキバキにおっ勃てて。先走りもすげえのに?」
「……誰のせいだと……」
「くくく。オレのせいだ!」
上下に擦られ喘ぎ声が大きくなる。手の動きにあわせ無意識に腰を動かし快感を追ってしまう。
「エア。エアレンディル愛してる」
ズルい。こんなときだけ掠れた甘い声を聞かせてくるなんて。
「あっあっあああ。やっ。だめ……イク!」
耐えられず勢いよく白濁を飛ばすとウォルフの動きが止まった。
「くっ……今の締め付けはヤバかったぜ。イッちまうとこだった」
「……俺だけイかせる気か?」
「オレもイっても良いか?」
「バカ狼。俺がどれだけお前を甘やかしてるのかわかってるだろう?」
「へへへ」
そうだ。お前以外にこの身体を許したことがないのだぞ。
「愛してる。オレのバディ。オレの最愛」
ウォルフの腰のストロークが速くなる。ズンッズンッと突かれる度に快感がおかしくなりそうだ。
「エア。愛してる。オレのエア……」
「んああっ……ウォルフ……ぁあ」
「名前を呼ばれると興奮するぜっ」
「ウォルフ……バカ狼……ウォルフ。
「はっ……はっ。もっとだ!もっと奥に!」
ウォルフが俺の足を肩に担いだ。腰が少し浮いた感じになり、更に深くつながり最奥までこじ開けられた。
「ああああっ!」
根本まで一気にねじこまれ、初めての感覚に余裕がなくなる。ぎりぎりまで引き抜かれまた一気に突き入れられた。
「ひぁっ……あああっ……」
過ぎた快感に理性は飛び本能のままに淫らに腰が動いてしまう。
「ウォルフ……もっと……ぁあもっと!」
「エア!オレのエア!綺麗だ。綺麗すぎて不安なんだよっ」
「何を……ばかなことを……ぁあ」
「わかんねえ。でもなんかすげえ不安なんだ」
ウォルフの限界が近いようで激しく腰を使いはじめる。
「んぁっあんっあっ……あああああ」
大きく揺さぶられひとつの獣になった気がした。
「お前の最奥に!オレのを!くぅううっ」
最奥に熱い飛沫を感じる。それは長く心地よい快感を伴っていた。
「オレと結婚してくれ!」
「はあ?」
「返事は出張から帰ってからでいいから。考えてくれないか」
「……バディではだめなのか?」
「伴侶がバディだって良いだろ?」
「夫夫が一緒だとケジメがつかないと部署移動とかされてしまうかもしれないぞ」
「うっ。それは困るなあ。そっか。でもまあ、オレの気持ちは伝えておくぜ」
そりゃあ異種間同士の交わりも認められているし、最近じゃ同性婚も増えてきているらしい。養子縁組も良く行われているようだし、社会的には問題はないのだろうが。
恋愛というものを始めたばかりの俺に即答は難しかったのだ。
「このっ……ぁあ。いつまで……舐めているのだ!」
「くくくっ!」
うつぶせの姿勢にさせられているからウォルフの表情が見えないが、ぎらぎらした金色の目で俺の反応を見て楽しんでいるのだろう。きっと俺の臀部はこいつのよだれでべとべとだろうなあ。
「んっもぉ……いい加減にっ!」
「まだだ。もうちょっと慣らさせてくれよ。充分にこの身体にオレの匂いをしみこませたいんだ」
「は? 何恥ずかしい事言い出すんだ!このバカ狼っ!」
「だってよぉ」
ぐちょぐちょと指を動かす速度が速まっていく。
「ぁあっ!……や……ちょっと……」
「一週間も離れちまうんだぜ。たっぷりマーキングさせてくれよぉ」
ウォルフは明日から南に出張が言い渡された。
「んぁッ……さ……させてるだろ!バカぁっ……ぁんん」
「へへへ。愛してるぜ」
くるりと反転させられると抱きしめられる。このバカ狼め。尻尾が揺れまくってるぞ。ウォルフの尻尾は見た目の狼の姿とは違い細くてしなやかだ。ピューマとの混血らしく尻尾にその特徴がでてしまったらしい。閨を共にするようになってから夜はサイバーサングラスを外すようになった。ウォルフといるときだけ俺はこの瞳をさらけ出せる。
「綺麗なレインボーアイだ。その瞳にはオレだけしか映さないでくれ」
「なんだそのセリフは。お前ドラマの見過ぎだろ?」
「ったく、オレの可愛いバディはロマンってもんがねえ。くくく」
ぬぷっと待ち望んだ熱くて硬くてどくどくと脈を持った太い雄がゆっくりと焦らすように押し挿ってくる。
「っんん……ぁ、挿ってくる。ぁあっ」
敏感な場所を擦り上げるようにされるとびくびくとのけ反ってしまう。
「はっ……イイ締め付けだぜ。オレのが好きか?」
「なっ!……この……エロ狼っ!」
「へへ。でも好きだろ?ほらっ。ぁあ、またきゅって締め付けがきつくなったぜ」
ぐぃっと奥まで突き挿れられ、また違う感覚が襲ってくる。
「んぁっ……ばかぁあ……っ!」
「ん?そら、ココだろ?ぁあ。すげえぜ。うねってる」
「ぁんっ……やっ……言うなぁ……」
「やだね。だって言われて興奮してるのはエアのほうだぜ」
なんて恥ずかしいことを言うのだ、このエロ狼め!バカものめ!ああでも……。認めたくはないけれど。
「はぁ、エアの中は暖かくてすげえ気持ちがイイぜ」
わかっている。これはわざとだ。俺が興奮するのをわかってやっている。
「んんっ。絡みついてくる。くぅ。たまんねえぜっ」
ウォルフが腰を大きくグラインドさせる。当たる箇所が変わりひどく感じてしまう。
「はぁあっ……んぁ」
「エロい声だぜ。ビンビンに勃ってきちまう」
「言うな……」
「何故?こんなにも興奮してるのに?」
俺の雄を握り込まれてひゅっと息をのんだ。
「バキバキにおっ勃てて。先走りもすげえのに?」
「……誰のせいだと……」
「くくく。オレのせいだ!」
上下に擦られ喘ぎ声が大きくなる。手の動きにあわせ無意識に腰を動かし快感を追ってしまう。
「エア。エアレンディル愛してる」
ズルい。こんなときだけ掠れた甘い声を聞かせてくるなんて。
「あっあっあああ。やっ。だめ……イク!」
耐えられず勢いよく白濁を飛ばすとウォルフの動きが止まった。
「くっ……今の締め付けはヤバかったぜ。イッちまうとこだった」
「……俺だけイかせる気か?」
「オレもイっても良いか?」
「バカ狼。俺がどれだけお前を甘やかしてるのかわかってるだろう?」
「へへへ」
そうだ。お前以外にこの身体を許したことがないのだぞ。
「愛してる。オレのバディ。オレの最愛」
ウォルフの腰のストロークが速くなる。ズンッズンッと突かれる度に快感がおかしくなりそうだ。
「エア。愛してる。オレのエア……」
「んああっ……ウォルフ……ぁあ」
「名前を呼ばれると興奮するぜっ」
「ウォルフ……バカ狼……ウォルフ。
「はっ……はっ。もっとだ!もっと奥に!」
ウォルフが俺の足を肩に担いだ。腰が少し浮いた感じになり、更に深くつながり最奥までこじ開けられた。
「ああああっ!」
根本まで一気にねじこまれ、初めての感覚に余裕がなくなる。ぎりぎりまで引き抜かれまた一気に突き入れられた。
「ひぁっ……あああっ……」
過ぎた快感に理性は飛び本能のままに淫らに腰が動いてしまう。
「ウォルフ……もっと……ぁあもっと!」
「エア!オレのエア!綺麗だ。綺麗すぎて不安なんだよっ」
「何を……ばかなことを……ぁあ」
「わかんねえ。でもなんかすげえ不安なんだ」
ウォルフの限界が近いようで激しく腰を使いはじめる。
「んぁっあんっあっ……あああああ」
大きく揺さぶられひとつの獣になった気がした。
「お前の最奥に!オレのを!くぅううっ」
最奥に熱い飛沫を感じる。それは長く心地よい快感を伴っていた。
「オレと結婚してくれ!」
「はあ?」
「返事は出張から帰ってからでいいから。考えてくれないか」
「……バディではだめなのか?」
「伴侶がバディだって良いだろ?」
「夫夫が一緒だとケジメがつかないと部署移動とかされてしまうかもしれないぞ」
「うっ。それは困るなあ。そっか。でもまあ、オレの気持ちは伝えておくぜ」
そりゃあ異種間同士の交わりも認められているし、最近じゃ同性婚も増えてきているらしい。養子縁組も良く行われているようだし、社会的には問題はないのだろうが。
恋愛というものを始めたばかりの俺に即答は難しかったのだ。
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