スルドの声(嚶鳴) terceira homenagem

桜のはなびら

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(色部 誉)

 祷さんからは、自主練の時などを中心に、まだスルドを始めたばかりの新人に教えてあげて欲しいと言われていた。

 のんという高校生の女の子だ。スルドのテルセイラ志望とのこと。

『ソルエス』としては指導係にテルセイラのソータというメンバーが当たっていたが、市役所勤めの男性で、公務員は定時に上がれるというイメージは古いのか部署に寄るのか、企画課に所属している彼は練習の参加が遅い時間になる事があった。


 ダンサーと打楽器隊のバテリアの合同練習を意味する『エンサイオ』では、前半はダンサーとバテリアは分かれてそれぞれの練習場で練習をしているが、後半は同じ練習場で合同練習を行う。
 後半になってしまうと、大音量でほぼ通しで練習し続けることになるため、個別の指導を受けるというのは難しい。


 私の計画、というより想いや考えレベルのものに祷さんとの会話で肉付けがなされていく中で、祷さんと祷さんの妹、私、新人で、学生スルド女子的なユニットで何かやっても面白いねなんて話が出た。
 その流れで、自主練の機会も増えるし、新人の指導もお願いしたいということだった。

 
 物事は、教えることでより自身に定着する。
 そういう機会を得られるのはありがたいと思った。

『ソルエス』のメンバーという意味では私も新人だ。
 僭越にならないようなら、是非お受けしたいとハルさんに言うと、ハルさんの方からも「ぜひお願いしたい」と頭を下げられた。

 
 スルドを、サンバを再開できる。

 
 それと同時に役割とやりたいことが同時に発生し、進んでいく。
 何とも言えない高揚感があった。


 エンサイオでは、ミーティングの際に新規入会者として紹介してもらえた。
 

『ソルエス』では、エンサイオは平日に開催されることが多く、色々な立場や状況のメンバーがなるべく参加できるよう、四時間程に及ぶ長時間会場を抑えている。出入りは任意で、都合に合わせて参加できるスタイルだ。
 大雑把な流れはあり、前半はダンサー、バテリアそれぞれの練習となる。
 前半は、ダンサーはアイソレーションや基礎トレーニングを全体でやることもあれば、個々の自主練やイベント前ならイベント出演ユニット単位の練習などに充てられる。バテリアもパートごとの練習や個人練習を中心に、イベント前はイベントで使用するパターンの練習となる。
 真ん中頃の時間でミーティングを挟み、後半はダンサーとバテリア合同での練習となる。イベント前はイベントのプログラムに沿った練習も行われる。
 ただし、厳密に時間が決められているのではなく、その時の練習の参加者の状況次第で臨機応変に対応していた。
 今日は代表のハルさんが途中で退出しなくてはならず、その代わりというわけではないのだが、早い時間から参加できていたこともあり、早めにミーティングがおこなわれ、ミーティング後に改めてバテリアとダンサー別れての練習となり、残り時間一時間半頃の時間にダンサーの会場に集まって、合同練習に入るという段取りになっていた。
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