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後日譚 音は、青い痛みをも尚超えて 『アズレージョの欠片』
しおりを挟むお昼の時間を少し外したオフィス街の一角にあるカフェ。
広く明るく天井は高くて、開放感があった。
ガラスは大きく外の光をふんだんに取り入れていて。
例えば今日のように、天気の良い日は、その気持ちよさの恩恵を店内でも受けることができた。
混雑しているとは言えない程度の客数の店内は、程々のざわめきに包まれていて落ち着いていた。
店内の一角に陣取った、少し前まで青く、静かに激しい、若者の人生の一瞬に心を移していたことによる、淡く波立った感情もそのままに、いつもよりも少しだけテンションの上がった私たちは語り合いを続けていた。
会話くらいの音量で。
口ずさむ要さんと私。
歌っているのはーー
『アズレージョの欠片』
青い空に白い雲で君と描いた夢、広がっていくジオメトリック
放課後の教室、オレンジ色に照らされた君の顔
今も覚えている
心に刻まれたリズムはいつまでも鳴りやまない
青い模様の欠片を集めて
未来の絵を描こう
君と共に鳴らすこのリズム
また出会えると信じて
涙の向こうに見える光、君の笑顔が僕を支える
光降り注ぐ校庭、ふたりで語り合った夢
未だ胸を焦がす
過ぎ去った日々が教えてくれた君のやさしさ僕の衝動
白い模様の欠片を集めて
未来の絵を描こう
夢に向かって鳴らすこのリズム
永遠に続くと信じて
時が経っても変わらない
君との絆がここにある
ふたりで見上げた夜空に溶ける、願いを乗せた涙の光
いつまでも忘れない
夢の欠片が繋がって
一つの未来を創り出す
青と白の模様を重ねて
未来の絵を描こう
君と共に歩んだ日々
未来に続くと信じて
君と共に歩む今この瞬間
また出会えると信じて
――お店を出た私たちに、まだ衰えない日差しが降り注ぐ。
まぶしさに目を細めながら空を仰ぐと、少し高くなった空に線を引いたような雲がはるか遠くまで続いていた。
澄み切った青の中をどこまでも伸びていく白い筋。その先は遥か高く遠く、私の目では見ることができない。
見えなかったとしても。進むんだ。
先へ。明日へ。
日々は、人生の一ページに色を落とすだろう。
それはもしかしたら、昏い色かもしれない。
しかしその色は、繋げ、展開していけば、人生という絵に深みを与える色ともなる。
その日がどのような色だったとしても。止まらずに。
先へ。色が絵となる未来まで。
進め。止まらずに進め。
目標に続く路。夢に至るきざはし。望みに繋がる糸。その先へ。
未来に届く、その先へと。
終わるまで続く、私の人生の端まで。
ーーまた出会えると信じてーー
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