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攻略対象その1
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メアリーに顔をガン見されている…。
「どうかしたの?」
妹はちょっと変わったところこある子だけど、どうかしたのかしら?
わたしの顔を見つめたりして…。
「おねえさま、
さっきから私をお部屋にいれるなり、じーっと私の顔見つめていろんな顔してたから」
……。そうね。
考えごとに夢中になってた…。
「ごめんなさい、考えごとをしていたわ。」
そう言うとメアリーは目を丸くしてびっくりしたようにわたしを見た。
「おねえさま、だいじょうぶ??頭ぶつけた??」
…失礼な!
でもそうだ。この反応はいつものエミリーの反応じゃない。
エミリーならもっと、、違う反応をしていただろう。
私に意識がひっぱられている。
でも同じように私もエミリーに意識が引っ張られている…?
転生して、エミリーになってから、考え方が変わっている気がする。
少し考え方や行動が子供っぽくなったと思う。
私が元から子供っぽかったわけじゃない!!はず!
ユリウスお兄様に対しての反応は完全にエミリーの反応だった…し…。
?????
わたしはエミリーでもあり、私でもあるってこと?謎!謎過ぎる!!
え、私二重人格…!?
でもよく聞く二重人格みたいに記憶飛んだりしないしなぁ…。
エミリーの体験した記憶もしっかり覚えてるし…。
頭を抱えてぐちゃぐちゃ考え込んでいると、妹が蒼白になりながら立ち上がって叫んだ。
「おねえさまやっぱり頭ぶつけたのね!まってて!リリーに知らせてくる!」
あっ…。
「メアリー!」
止める間も無くメアリーは部屋から駆け出していった。
どうしよ。
わたしは部屋の真ん中に座り込む。
でもほんとに、頭はおかしいのかな…。
前世の私と、今のエミリー。
2つの人格…?があるなんて。
でも、エミリーは私じゃない、なんて感じはしない。別人格って感じじゃあ無いのだ。
強いて言うなら、私、もエミリーもわたしの中の一部分、一面のような…。
まあ、私もエミリーも、時間がたてばうまく馴染んでくる気がする。そんな感じがした。
これからはエミリーとして生きていくんだし、ね!
あ、この考え方はエミリーかな、どちらかというと私は考え込んでうじうじと悩むほうだし…。
そんなことを考えていると。
ガチャ
「おねえさま!」
「エミリー様!」
ドアが開いて飛び込んできたのはメアリーとリリーだった。
リリー…。
綺麗な肌に整った顔立ち。
私達より色の濃い、さらさらの綺麗な金髪、美しい所作の最高に気が利くというまさに世界が憧れる美人メイドだ。
そんなリリーが家に勤めているというのはお屋敷の者みんなの自慢だろう。
だが、みんな騙されている。
リリーの実状は。
攻略対象に含まれている変態女装ロリコン野郎だ。
「どうかしたの?」
妹はちょっと変わったところこある子だけど、どうかしたのかしら?
わたしの顔を見つめたりして…。
「おねえさま、
さっきから私をお部屋にいれるなり、じーっと私の顔見つめていろんな顔してたから」
……。そうね。
考えごとに夢中になってた…。
「ごめんなさい、考えごとをしていたわ。」
そう言うとメアリーは目を丸くしてびっくりしたようにわたしを見た。
「おねえさま、だいじょうぶ??頭ぶつけた??」
…失礼な!
でもそうだ。この反応はいつものエミリーの反応じゃない。
エミリーならもっと、、違う反応をしていただろう。
私に意識がひっぱられている。
でも同じように私もエミリーに意識が引っ張られている…?
転生して、エミリーになってから、考え方が変わっている気がする。
少し考え方や行動が子供っぽくなったと思う。
私が元から子供っぽかったわけじゃない!!はず!
ユリウスお兄様に対しての反応は完全にエミリーの反応だった…し…。
?????
わたしはエミリーでもあり、私でもあるってこと?謎!謎過ぎる!!
え、私二重人格…!?
でもよく聞く二重人格みたいに記憶飛んだりしないしなぁ…。
エミリーの体験した記憶もしっかり覚えてるし…。
頭を抱えてぐちゃぐちゃ考え込んでいると、妹が蒼白になりながら立ち上がって叫んだ。
「おねえさまやっぱり頭ぶつけたのね!まってて!リリーに知らせてくる!」
あっ…。
「メアリー!」
止める間も無くメアリーは部屋から駆け出していった。
どうしよ。
わたしは部屋の真ん中に座り込む。
でもほんとに、頭はおかしいのかな…。
前世の私と、今のエミリー。
2つの人格…?があるなんて。
でも、エミリーは私じゃない、なんて感じはしない。別人格って感じじゃあ無いのだ。
強いて言うなら、私、もエミリーもわたしの中の一部分、一面のような…。
まあ、私もエミリーも、時間がたてばうまく馴染んでくる気がする。そんな感じがした。
これからはエミリーとして生きていくんだし、ね!
あ、この考え方はエミリーかな、どちらかというと私は考え込んでうじうじと悩むほうだし…。
そんなことを考えていると。
ガチャ
「おねえさま!」
「エミリー様!」
ドアが開いて飛び込んできたのはメアリーとリリーだった。
リリー…。
綺麗な肌に整った顔立ち。
私達より色の濃い、さらさらの綺麗な金髪、美しい所作の最高に気が利くというまさに世界が憧れる美人メイドだ。
そんなリリーが家に勤めているというのはお屋敷の者みんなの自慢だろう。
だが、みんな騙されている。
リリーの実状は。
攻略対象に含まれている変態女装ロリコン野郎だ。
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