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他国からの嵐…
緊急事態
父様や家令であるレイは、直ぐに情報を集める手配をしてくれた。
父様達が動かせれる耳や目は結構いるみたいで、私は驚いてしまいました。
エル兄様も同じ表情?
そう思ってそっと表情を読み取ろうと見つめてしまうけれど…。
淑女教育を受けて来ている者としては、マナー違反だろうけれど…。
ギルやアシュ兄様はご存知みたいな反応ですが、エル兄様は半分ご存じで半分知らない…そんな感じの表情でした。
アシュ兄様と同学年ですが、実際は私とエル兄様は年下ですから…。
兄様達ほど知らない事も実際は多いんです。
特に侯爵家の事は…。
未来の侯爵夫人としてただいま勉強中ですが。
侯爵夫人としての勉強は、屋敷に戻った時に母様が教えてくれているんです。
「学園での講義が多いから少しづつね。」と言われながら…。
「父様も母様もまだまだ現役ですから、今は学園の勉強や学園での交流などを楽しみなさい。」と言われてね…。
それは今は良いとして…。
私達は父様の部屋を辞して、自分達の部屋に戻る事にしたのです。
邸宅に戻り次第父様のお部屋を伺ったのですから、着替えとかしないといけないし…。
ジュディは、家令であるレイが手配してくれた客室の方に案内されて行きました。
案内されて私達と別れて前に、「もう友人であるから『ジュディオン』『ジュディオン殿下』『殿下』の呼びではなく愛称の『ジュディ』で呼んで欲しい。友人だろう?」と懇願するように私達に強く願われてしまったのです。
父様の部屋から出て直ぐの廊下でです。
私は…と言うか、兄様達も同じ気持ちだと思うのだけど、彼が既に王太子殿下の地位にあるのに、そのような呼び方は…とも思った。
だけど、頭を下げての勢いでお願いされてしまったから、兄様達も苦笑いしながら応じる事にしたのです。
勿論私もです。
それと…あの時の妹と出会っての彼の対応が…。
もしかしてのもしか?と思ったら、少しモジモジしながらやっぱりの事柄を告げられた。
やっぱりですか…。
何となくそんな気もしていたのですが…。
妹は元々人懐っこくて可愛らしいのですが、それでもいつもの来客に対してと別な感じもしていて…。
二人ともがあの時惹かれあった…そんな感じだったのです。
ですが…妹が…ね…。
そうですか…。
ジュディからその事は早急に父様に打診すると言っていましたから…。
うん、年齢差はあるけれど…それでも、断られても何度も頑張って交渉するんだろうなぁ…。
特に、他の者に奪われないように…。
少し恋愛小説を読みすぎか、エル兄様の前世の知識を双子である能力のせいで知っている事もあって…。
うん、頑張って!
私はしっかりと応援します。
兄様達はどうでしょうか?男性と女性では考え方とかちがうかもしれませんが…。
ですが、兄様達は応援しそうな雰囲気です。
特にエル兄様が…。
唯一の大きな壁は、やはり父様でしょうか?
末っ子の女の子ですものね…。
父様が、何とも言えない表情を浮かべる…そんな姿が頭を過ぎる。
「悩みが多すぎて、父様の髪が減りそうだよ…。」とか言いそうです。
それ以外のセリフも頭の中で過っていく…。
私やエル兄様事、ギルやアシュ兄様達家族の事、領内の事や国からの要請とかで忙しくしているのに…。
まぁ、彼と妹の件は別の案件と言われればそうですけれど、でもね…。
あの時の…そう、あの光景やその他の事実を私達兄弟は知っているから…。
双子である能力とか、ギルやアシュ兄様達の特別なスキル?だとかで…。
うん、複雑な思いではあるけれど、私達は応援するだろう。
可愛い妹と彼の事を…。
となると…淑女教育とかを早い時期から勉強するのでしょう。
未来の王太子妃ですから…。
私に付けてくれていた家庭教師の人達とは違う人選になるのだろうか?
この国ではなく、他国に嫁ぐ事になるから、尚更…。
国同士の事も考えて、国側から人選された人達が来るとか…。
厳しすぎない先生だといいんだけれど…。
父様や母様の事だから、教育はするけれど、笑顔が消えてしまうような事は…。
きっと…うん、そこまではさせないように、選りすぐりの講師を呼んでするのではないだろうか…。
もし、厳し過ぎる…父様や母様の考えに反する行為で教育しないように、邸の者達にも、監視させながらだと思うのですが…。
私に付けてくださった先生は優しくも厳しい方でした。
厳しいのは、あくまで良い意味での厳しさです。
ですが、侍女から始まり庭師の方々までしっかりと見守っていたようです。
エル兄様曰く『監視』ですか?
ですから、今まで読んできた書物や噂話、エル兄様の前世の知識の中でのよくある王室に入る教育で、仮面を被ったような笑顔になる…。それぐらいの厳しい教育が課せられる事はきっとないでしょう。
処世術は母様がしっかり教えそうですが…。
実際の『未来の王妃教育』と言うものは、私は知らないけれど…。
クラスメイトの友人達にも、そんなふうに笑う子はいないから…。
別のクラスの子とかで、関わりがない方は知らないのですが…。
でも、そのような女性とは…周りでは知りません。
まぁ、貴族の子供としての教育は幼少期からされる事ですし…。
そんな事を考えていると、気がつけば自室の前に到着していました。
横で歩いていたアシュ兄様もエル兄様も、考え事をしながら歩いていたのか静かでしたから。
いつも側にいてくれていたギル兄様は、彼の案内をしてから父様の側でまだ仕事があると言っていましたし…。
とりあえず、兄様達とは笑顔で別れて、背後に控えてついて来てくれていた侍女に促されて自室に入る。
私達兄妹の部屋は、昔から同じ階。それも隣同士と近くですからね。
それぞれの与えられた部屋の中にも更に別れた部屋があるから、私が女の子だから別の階の部屋に…と言う事にはなっていないのです。
警備の都合もあるのかも知れませんが…。
私達貴族の一員で、しかも侯爵家ですから…。
さて…。
部屋では既に湯の準備もされているから…。
私は促されるまま衣服を脱いで、ゆっくりと湯船に浸かった。
暖かい湯と、ほのかに香る優しい香り。
身体が温まり、保湿効果と癒しの効果を期待して湯船の中の湯は乳白色のトロミがついた感じ…。
この国では、入浴剤を入れての入浴スタイルが貴族の中では流行っているんです。
昔は薬草とか、花とかを浮かべるだけだったんです。
それも癒しの香りがしたりして良いのですが、いつもお疲れの父様や母様達、そして兄様達のためにと、ポーションを作る時に一緒に頑張って作ったんです。
側にいてくれる妖精や精霊達の知識や協力もあって。
母様が特に協力的で、お試し品を使っては結果感想を教えてくれたんです。
屋敷の者達にも使ってもらいながら…。
侍女達は、肌がに良いとか、髪に艶がとか、騎士や他の屋敷の者達は疲れが取れるとか言ってくれました。
素材集めも手伝ってくれたりして…。
騎士達は、見回りの時に森などで取ってきてくれる事も多かったなぁ~。
屋敷の者達の協力もあって、我が家で当然のように使用。交友関係にもプレゼントの一つとして贈ったりもして…。
今では我が家の入浴剤は頑張って作り上げたレシピ通りに、邸の者達が作ってくれている…。
私も時々作ってるけれどもね…。
同じレシピの入浴剤を、専属執事達が協力してくれて売りに出したら結構人気が出て、その収益は私とエル兄様の口座に入れてくれているらしいのです。
エル兄様は、私に色々教えてくれたりアドバイスをくれたりと協力してくれているから…。
それは家令のレイがそっと教えてくれたのです。
多分、そうするように指示したのは彼だろうけれど…。
父様もそう指示ていると思う…。
そんなどうでもいい事をぼーっとしながら思い出して…。
そして…。
ついウトウトと…。
そう、私は湯船に浸かりながら、ついついうっかり…うたた寝をしてしまった。
湯船の温もりや癒し効果抜群の入浴剤によるリラックス効果と、疲労感のせいかも知れないけれど…。
スーッと吸い込まれるように…。
そうして、私は不思議な空間の中を漂っていた…。
満点の夜空に輝く星々。
そう、あの時立ち寄った星祭の村でみた光景と同じ夜空。
違うのは、村とかの建物が見えない事。
人工的な光が見えず…。
「あら?」っと呟きながらそう思った時、あの時出会った…。
そう、クルバウヌとアルテシオの姿が向こうの方で見えたのです。
そう遠くない向こうのほう…。
えっと…一体どう言う事??
そして、エル兄様の姿も見えました。
エル兄様は彼らの事を気にしながら、そっと近づき声をかけようとしている様子です。
私も近づいて行くと、彼ら二人は何やら話し込んでいる様子でした。
『会話を遮るのは良くないから離れた方がいいんだろうけれど、この不思議な光景の場所で離れるのはどうか…』そんなエル兄様の心の声が聞こえて…。
エル兄様は、そっと近づきながら声をかけるタイミングを見計らっていた。
「今だ!」と思ったのか、近づき声をかけたみたいですが…。
エル兄様の驚きの声を心の中で聞こえた気がして…。
私は更に驚いたのです。
彼らにはエル兄様の存在がまるで感じられないようだった…のです。
手を伸ばして、触れてみようと試みるも、スカッと通り抜けて触れる事もできない?
そんな姿や心の声が聞こえてくる。
えっと…。
思わず私も焦ってしまう…。
そして…。
『エル兄様?』
側に近づいた私は、エル兄様に声をかけたのですが…。
その声は、音にならず、エル兄様の頭の中に響いたみたいです。
そっと声がした方向を向く…。
そんな感じにエル兄様。
そこで、自分の視覚の違和感も覚えた。
感じるのが遅い気がするけれど…。
それだけ驚いていたのだから、許して欲しい…。
そう、エル兄様の姿は薄らとしていたのです。
ですが、伸ばした手はエル兄様に触れる事ができて…。
うん、私達二人間では触れ合う事ができるようです。
私とエル兄様は同じ状態で今この場にいる…。
理由はよくわからないけれど、これも双子あるあるなのでしょうか??
エル兄様は『ゲームと類似した世界であるからなのか?』と呟いていた…。
よくわからないけれど、深く考えても仕方ないと思い…。
そう、今の私では答えが出ないのだろう。
それはエル兄様も同じようで…。
『レイン?どうしてここに?と言うか、ここがどこかわかる?』
エル兄様は私にそう声をかけたのです。
父様達が動かせれる耳や目は結構いるみたいで、私は驚いてしまいました。
エル兄様も同じ表情?
そう思ってそっと表情を読み取ろうと見つめてしまうけれど…。
淑女教育を受けて来ている者としては、マナー違反だろうけれど…。
ギルやアシュ兄様はご存知みたいな反応ですが、エル兄様は半分ご存じで半分知らない…そんな感じの表情でした。
アシュ兄様と同学年ですが、実際は私とエル兄様は年下ですから…。
兄様達ほど知らない事も実際は多いんです。
特に侯爵家の事は…。
未来の侯爵夫人としてただいま勉強中ですが。
侯爵夫人としての勉強は、屋敷に戻った時に母様が教えてくれているんです。
「学園での講義が多いから少しづつね。」と言われながら…。
「父様も母様もまだまだ現役ですから、今は学園の勉強や学園での交流などを楽しみなさい。」と言われてね…。
それは今は良いとして…。
私達は父様の部屋を辞して、自分達の部屋に戻る事にしたのです。
邸宅に戻り次第父様のお部屋を伺ったのですから、着替えとかしないといけないし…。
ジュディは、家令であるレイが手配してくれた客室の方に案内されて行きました。
案内されて私達と別れて前に、「もう友人であるから『ジュディオン』『ジュディオン殿下』『殿下』の呼びではなく愛称の『ジュディ』で呼んで欲しい。友人だろう?」と懇願するように私達に強く願われてしまったのです。
父様の部屋から出て直ぐの廊下でです。
私は…と言うか、兄様達も同じ気持ちだと思うのだけど、彼が既に王太子殿下の地位にあるのに、そのような呼び方は…とも思った。
だけど、頭を下げての勢いでお願いされてしまったから、兄様達も苦笑いしながら応じる事にしたのです。
勿論私もです。
それと…あの時の妹と出会っての彼の対応が…。
もしかしてのもしか?と思ったら、少しモジモジしながらやっぱりの事柄を告げられた。
やっぱりですか…。
何となくそんな気もしていたのですが…。
妹は元々人懐っこくて可愛らしいのですが、それでもいつもの来客に対してと別な感じもしていて…。
二人ともがあの時惹かれあった…そんな感じだったのです。
ですが…妹が…ね…。
そうですか…。
ジュディからその事は早急に父様に打診すると言っていましたから…。
うん、年齢差はあるけれど…それでも、断られても何度も頑張って交渉するんだろうなぁ…。
特に、他の者に奪われないように…。
少し恋愛小説を読みすぎか、エル兄様の前世の知識を双子である能力のせいで知っている事もあって…。
うん、頑張って!
私はしっかりと応援します。
兄様達はどうでしょうか?男性と女性では考え方とかちがうかもしれませんが…。
ですが、兄様達は応援しそうな雰囲気です。
特にエル兄様が…。
唯一の大きな壁は、やはり父様でしょうか?
末っ子の女の子ですものね…。
父様が、何とも言えない表情を浮かべる…そんな姿が頭を過ぎる。
「悩みが多すぎて、父様の髪が減りそうだよ…。」とか言いそうです。
それ以外のセリフも頭の中で過っていく…。
私やエル兄様事、ギルやアシュ兄様達家族の事、領内の事や国からの要請とかで忙しくしているのに…。
まぁ、彼と妹の件は別の案件と言われればそうですけれど、でもね…。
あの時の…そう、あの光景やその他の事実を私達兄弟は知っているから…。
双子である能力とか、ギルやアシュ兄様達の特別なスキル?だとかで…。
うん、複雑な思いではあるけれど、私達は応援するだろう。
可愛い妹と彼の事を…。
となると…淑女教育とかを早い時期から勉強するのでしょう。
未来の王太子妃ですから…。
私に付けてくれていた家庭教師の人達とは違う人選になるのだろうか?
この国ではなく、他国に嫁ぐ事になるから、尚更…。
国同士の事も考えて、国側から人選された人達が来るとか…。
厳しすぎない先生だといいんだけれど…。
父様や母様の事だから、教育はするけれど、笑顔が消えてしまうような事は…。
きっと…うん、そこまではさせないように、選りすぐりの講師を呼んでするのではないだろうか…。
もし、厳し過ぎる…父様や母様の考えに反する行為で教育しないように、邸の者達にも、監視させながらだと思うのですが…。
私に付けてくださった先生は優しくも厳しい方でした。
厳しいのは、あくまで良い意味での厳しさです。
ですが、侍女から始まり庭師の方々までしっかりと見守っていたようです。
エル兄様曰く『監視』ですか?
ですから、今まで読んできた書物や噂話、エル兄様の前世の知識の中でのよくある王室に入る教育で、仮面を被ったような笑顔になる…。それぐらいの厳しい教育が課せられる事はきっとないでしょう。
処世術は母様がしっかり教えそうですが…。
実際の『未来の王妃教育』と言うものは、私は知らないけれど…。
クラスメイトの友人達にも、そんなふうに笑う子はいないから…。
別のクラスの子とかで、関わりがない方は知らないのですが…。
でも、そのような女性とは…周りでは知りません。
まぁ、貴族の子供としての教育は幼少期からされる事ですし…。
そんな事を考えていると、気がつけば自室の前に到着していました。
横で歩いていたアシュ兄様もエル兄様も、考え事をしながら歩いていたのか静かでしたから。
いつも側にいてくれていたギル兄様は、彼の案内をしてから父様の側でまだ仕事があると言っていましたし…。
とりあえず、兄様達とは笑顔で別れて、背後に控えてついて来てくれていた侍女に促されて自室に入る。
私達兄妹の部屋は、昔から同じ階。それも隣同士と近くですからね。
それぞれの与えられた部屋の中にも更に別れた部屋があるから、私が女の子だから別の階の部屋に…と言う事にはなっていないのです。
警備の都合もあるのかも知れませんが…。
私達貴族の一員で、しかも侯爵家ですから…。
さて…。
部屋では既に湯の準備もされているから…。
私は促されるまま衣服を脱いで、ゆっくりと湯船に浸かった。
暖かい湯と、ほのかに香る優しい香り。
身体が温まり、保湿効果と癒しの効果を期待して湯船の中の湯は乳白色のトロミがついた感じ…。
この国では、入浴剤を入れての入浴スタイルが貴族の中では流行っているんです。
昔は薬草とか、花とかを浮かべるだけだったんです。
それも癒しの香りがしたりして良いのですが、いつもお疲れの父様や母様達、そして兄様達のためにと、ポーションを作る時に一緒に頑張って作ったんです。
側にいてくれる妖精や精霊達の知識や協力もあって。
母様が特に協力的で、お試し品を使っては結果感想を教えてくれたんです。
屋敷の者達にも使ってもらいながら…。
侍女達は、肌がに良いとか、髪に艶がとか、騎士や他の屋敷の者達は疲れが取れるとか言ってくれました。
素材集めも手伝ってくれたりして…。
騎士達は、見回りの時に森などで取ってきてくれる事も多かったなぁ~。
屋敷の者達の協力もあって、我が家で当然のように使用。交友関係にもプレゼントの一つとして贈ったりもして…。
今では我が家の入浴剤は頑張って作り上げたレシピ通りに、邸の者達が作ってくれている…。
私も時々作ってるけれどもね…。
同じレシピの入浴剤を、専属執事達が協力してくれて売りに出したら結構人気が出て、その収益は私とエル兄様の口座に入れてくれているらしいのです。
エル兄様は、私に色々教えてくれたりアドバイスをくれたりと協力してくれているから…。
それは家令のレイがそっと教えてくれたのです。
多分、そうするように指示したのは彼だろうけれど…。
父様もそう指示ていると思う…。
そんなどうでもいい事をぼーっとしながら思い出して…。
そして…。
ついウトウトと…。
そう、私は湯船に浸かりながら、ついついうっかり…うたた寝をしてしまった。
湯船の温もりや癒し効果抜群の入浴剤によるリラックス効果と、疲労感のせいかも知れないけれど…。
スーッと吸い込まれるように…。
そうして、私は不思議な空間の中を漂っていた…。
満点の夜空に輝く星々。
そう、あの時立ち寄った星祭の村でみた光景と同じ夜空。
違うのは、村とかの建物が見えない事。
人工的な光が見えず…。
「あら?」っと呟きながらそう思った時、あの時出会った…。
そう、クルバウヌとアルテシオの姿が向こうの方で見えたのです。
そう遠くない向こうのほう…。
えっと…一体どう言う事??
そして、エル兄様の姿も見えました。
エル兄様は彼らの事を気にしながら、そっと近づき声をかけようとしている様子です。
私も近づいて行くと、彼ら二人は何やら話し込んでいる様子でした。
『会話を遮るのは良くないから離れた方がいいんだろうけれど、この不思議な光景の場所で離れるのはどうか…』そんなエル兄様の心の声が聞こえて…。
エル兄様は、そっと近づきながら声をかけるタイミングを見計らっていた。
「今だ!」と思ったのか、近づき声をかけたみたいですが…。
エル兄様の驚きの声を心の中で聞こえた気がして…。
私は更に驚いたのです。
彼らにはエル兄様の存在がまるで感じられないようだった…のです。
手を伸ばして、触れてみようと試みるも、スカッと通り抜けて触れる事もできない?
そんな姿や心の声が聞こえてくる。
えっと…。
思わず私も焦ってしまう…。
そして…。
『エル兄様?』
側に近づいた私は、エル兄様に声をかけたのですが…。
その声は、音にならず、エル兄様の頭の中に響いたみたいです。
そっと声がした方向を向く…。
そんな感じにエル兄様。
そこで、自分の視覚の違和感も覚えた。
感じるのが遅い気がするけれど…。
それだけ驚いていたのだから、許して欲しい…。
そう、エル兄様の姿は薄らとしていたのです。
ですが、伸ばした手はエル兄様に触れる事ができて…。
うん、私達二人間では触れ合う事ができるようです。
私とエル兄様は同じ状態で今この場にいる…。
理由はよくわからないけれど、これも双子あるあるなのでしょうか??
エル兄様は『ゲームと類似した世界であるからなのか?』と呟いていた…。
よくわからないけれど、深く考えても仕方ないと思い…。
そう、今の私では答えが出ないのだろう。
それはエル兄様も同じようで…。
『レイン?どうしてここに?と言うか、ここがどこかわかる?』
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