兄様達の愛が止まりません!

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青銅の鏡

出発

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流石にだけど、私やエル兄様は『今回あのとんでもない馬車で行くのはどうなの?』と思った。
だけど父様からは、絶対にあの馬車で行くようにと念押しされるように言われてしまったのよね…。

「友人達も一緒に行くのにいいの?」とエル兄様と一緒に、ついつい大きな声で訊いてしまっていた。

そうしたらレイが、「大丈夫ですよ。」とニコニコ笑顔で言い切ったんだ。
思わず仰け反りそうなぐらいに私もエル兄様も驚いた。
 
そんな私達を見て帰って来た言葉が、「既に手は打っていますから、ご心配入りません」と…。

そんなこんなで当日を迎え、我が家から出発した私達は、屋敷から近い順番に友人達の屋敷に赴き、それぞれ拾っていく感じで我が家の特別仕立ての馬車にご招待していった。
私達が乗る馬車に、『今回は特別ですよ~。』みたいな感じで友人達を乗せていき、荷物はもう一台準備した馬車に乗せていく。
我が家から護衛がしっかり付いて行くから安心して欲しいと、友人達のご両親に父様達が先に根回ししてくれたせいもあって、護衛問題もバッチリです。

ほら、友人達は貴族のご子息後令息ですかたね、それぞれ侍女や侍従、専属執事や護衛などが普通付いてくるんです。でも彼らみんなを連れて行くのはものすごく大変で、かなりの人数、大掛かりにもなってしまうから、我が家が代表しますって父様達が通達してくれていたの。ですから、全てスムーズに事が運んだんです。

我が家の特殊な馬車の件は、父様の友人達が関係して特別で作った物であり、維持のためには特殊なメンテナンスが必要だとも説明していたらしく、興味は示されたがそれ以上の詮索はされなかったのにはホッとしたのは。
父様の友人達は貴族達の中でも超有名人だからですね…。
うん、さすが!

だからか、どこの屋敷に赴いた時でも、「さすがフィンレイ侯爵家の持ち物ですね!」みたいな感じで済んでいた。
余りにもどの屋敷でも同じような感じだったから、最後の方では父様ってどんだけ凄いんだろう…って実は少し引いてしまったりもしたんです。
 これは内緒ね…。

友人達は最初かなり驚いていたけれど、途中からは探索したりもして楽しんでくれたみたい。

最後には、「もう何も言いません…」そう友人達が口を揃えていったのには、思いっきり笑えてしまった。
アシュ兄様の友人達も、私やエル兄様の友人達と兄弟姉妹だったりするから、そこも大丈夫。
ギルの友人まで来てたのは少し驚きましたが…。

「協力者はいた方がいいだろう?それにエルやレインの事も知っている者達だからね。」って笑顔でした。

『こんな大所帯で乗り込むようにいってもいいのかなぁ~』なんて思ったけれど、ジュディはただ笑っていた。
ジュディは自分の馬車や護衛達をを当然連れているけれど、せっかくだからって馬車だけこっちに乗り込んできたんです。彼の馬車には侍従や執事だけ乗せていた…。

少し渋っていたけれど、「友人との交流は大事だ」と言い切ったんだそうです。

私や兄様達の専属として付いて来た執事件護衛や侍女には、少し懐かしそうにもしていたしね…。
彼らが精霊だからかもしれないけど…。
ジュディの前世は精霊王だったから…。
友人達や他の者達は、その事は知らないから、気をつける必要性があるかも知れない。

そう思った矢先に「私共の主人に危害を加えそうであれば、全力で…」とジュディに宣戦布告していたのは少し面白いけれども焦りもしました。
ジュディが大きく目を見開いてぽけ~っとした表情になったんです。
その姿はなんとも言えないぐらい可愛らしかったんですよ。

彼は王族であるからか、それともエル兄様の前世での知識にあるあのゲームと類似しているせいか、美男美女が多いみたい。頭に浮かんだあの映像からの感想です。
もちろん、個性的な人もいるけれど…

彼以外の彼の国の者達は不敬だと驚いていただろうけれど、そこは上手く言ってくれた…。
うん、不敬罪を問われなくて良かった。
でも、精霊にそれって問えるのだろうか?
人の姿は仮初の姿だし…。その辺りはよく分からないし、下手に突っ込むのもやめておいた方がいいと思う。
エル兄様もそう考えている事が理解できたし…。

双子だから、特に何となくでもわかるのよね…。
アシュ兄様もギルも長年一緒に暮らしていたから、同じように思ったみたい。
一瞬表情を変えたけれど、今は普通にしている…。

チラチラと、兄達の顔の表情を確認してしまった…。


それにしても…精霊って意外と血気盛んだったのでしょうか?
学園や屋敷内にある本を読んだときや、温室などで接していた時はそんな事は思わなかったのですが…。
私、初めて知りました…。

馬車は転移門なども利用したから、予定よりも早く目的地に到着。
到着前に少しだけ周囲の景色は楽しんだんだけどね…。
もう少し景色を楽しみながら移動したかったと友人達が呟いていたのは内緒です。

確かに単なる旅行であったら、景色や地域の美味しい料理を食すのも楽しみの一つではあるけれど、残念ながらまだ私やエル兄様を狙った敵は全て捕えられていない。
ここは安全のためと、今回の護衛騎士団長を努めているアレクセイが兄様達に説明したから、「うん、それは仕方ないね。私からきちんと説明しとくよ。」と今回保護者的役割のギルが友人達皆んなに説明してくれた。それに、ギルの友人達も事情をしっているのか、それぞれ説明に加われば、年下の私達が文句を言うわけには行かないしね…。

そうこうして、前回まるで石の砦のようだと思ったあの城に近づいたんだ。
あの時私は精霊王に連れられて来たから、この門は…帰りの時に使用したかしら?
うん、覚えていない…。

ガタガタガタっと大きな音を立てながら砦の門が開き、そのまま馬車を進める。

馬車の窓からよく見ると、前回の色々で破壊されたであろう場所は新たに建て直されて、あの時感じた重苦しい感じが全くと言って良いほど見られなくなっていた。
石は多く使われて入るけれど、庭園も増やされているし、石壁の色味が明るくなった?そんな気がする。

多くの者が笑顔で出迎えてくれて、馬車から降りた私達は、取り敢えず疲れを癒してから夕食前に少しだけ謁見と歓迎の宴を兼ねて予定されている事を伝えられたんです。

泊まる部屋は城内の貴賓室を多く備えた別棟らしい。
前回使用した場所ではあるけれど、リニューアルされていたから、同じ場所だとは思わなかったです。


一人一部屋づつあてがわれていたけれど、エル兄様と私は時々体調を崩す事もあるからと、エル兄様とアシュ兄様、私とギルが同じ部屋になった。屋敷でも夜は一緒に眠る事が多くはなっているけれど、恥ずかしい…。
この国の侍従達は少し驚いていたが、ジュディが私達はそれぞれ結婚しているから問題ないとも説明してくれて、それならと納得して対応してくれたみたいです。
友人達もニコニコしていて…。
本当に良いのだろうか…と悩んでいる間にギルにエスコートされて部屋に入っていたのよね…。
確かに婚姻はしてますが、まだ白い結婚ですからね~~~~!

「この城の侍従や侍女達に、この城に関して説明を受けて来ます」と、私達の専属執事と侍女は、オーキッドとマグオートを残して確認しに行ったのには少し驚いた。

私達の世話は自分達がしますので…と言う事らしい。
「揉め事さえ起こさなければいい」とギルが許可を出したから、即効に行動に移したようです。

護衛の騎士達は、この国の騎士達と交流を持つらしいく、訓練所を一部借りての合同訓練もするそうです。
訓練は良いことなので、怪我しないように頑張ってくださいと応援しておきました。

前回のゴタゴタで彼らもこの国ので活躍したから、見知った仲みたいな感じにみえたんです。

私の侍女はすぐに戻ってきて、入浴の手伝いをしてくれました。
「流石にマグオートにはさせられませんから。」と言う事らしい。「また時間を見て訊く事もあるかも知れませんが、必要な事は訊いて来ましたから大丈夫です。」とも言っていた。

お風呂に入って少し寛いだ後、遊具室として案内された部屋に皆んな集まり、各自寛いでいました。
ビリヤードやボードゲーム、ダーツを楽しむ者もいれば、お茶とお菓子で会話を楽しみながらね…。
私は友人達と会話の方に参戦です。

軽いお酒は十六歳から飲んでもいいみたいだけれど、流石に他国。そこまでくつろぐのはどうかと、お茶やコーヒー。ジュースや柑橘水などで喉を潤していた。

コンコンとノックの音で迎えが来て事を告げられて、やや緊張の趣で案内される部屋に行く。
学生であり、息子の友人達を招待した両親と言う設定なのか、格式ばらず穏やかな会食で、思いっきりホッとしたのは言うまでもなかった。

ジュディの学園での生活などを訊かれて、校外学習やその他の事を友人達が話していく。
父親であり国王でもある方は、嬉しそうに微笑んできいていて、『うん、良い人』とも思った。
母親であり王妃である女性が少し涙ぐむと、そっと抱き寄せるその姿に理想の夫婦像を見たりもしたんです。
フィンレイ侯爵家の父様も母様も理想な夫婦であるけれどね…。

ジュディは年相応に嬉しそうにしていたのは少しだけ驚いたのは内緒です。

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