兄様達の愛が止まりません!

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他国からの嵐…

えっと…

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数日後、アグロス王国第二王子であるオズワルド•アグロス殿下と第一王女レイリーン•アグロス殿下の二人は無事に発見されたそうです。

発見されたのは、私のスキルで未来視したあの場所。
エル兄様が竜人族の人に助けられたと思われる場所の近くと言っても良いと思う。
殿下達が道中盗賊に襲われ、運悪く…その場所に魔獣や魔物の群れも襲って来たのだとか。

馬車での道中で数人の盗賊に襲われ、護衛として付いていた騎士達が召喚獣も行使して対応していたらしい。
だが、盗賊も結構な手だれだったのか、護衛の騎士半数が大怪我をしたそうです。
その時、運悪く人の血の匂いに釣られるように、凶暴な魔物や魔獣達が襲って来たのだとか…。

盗賊や護衛の騎士達もその魔物や魔獣の餌食に…。

その時、近くを飛行巡回していた竜人族の者達に救出されたのだとか。


盗賊達は既に壊滅しており、騎士達と王子•王女殿下は無事保護されたのだとか…。
ただ怪我人が多く、襲われた恐怖で王子•王女殿下は体調を崩して、そのまま竜人族の領地で治療を受けていたのだとも訊いたのです。

我が家の影や、皇族の諜報機関の者達がその情報を掴み、なんとか確認も行ったとか…。
そして父様の方や皇王陛下の方に報告したらしい。

その事をアグロス王国の方にも伝えたのだとか…。
連絡を受けたアグロス王国の王太子殿下は、直ぐに国から迎えをと、先鋭部隊を寄越したそうです。しかし…王子殿下と王女殿下の両名が竜人族の者の番いであったため、負傷した護衛の騎士達だけが、国に戻ったらしいのです。

竜人は、番の側を離れたがらない人種で、嫉妬もかなりのものらしく、王子殿下も王女殿下もだが、竜人の国で婚約し、そのまま婚姻後も住む事にもなったらしいのです。
伴侶となる番の竜人が高位の貴族と同じような身分の者なのかもしれません…。

そうそう、竜人族は見目麗しく、魔力が強い者ほど長生きだったはず。
若い竜人…特に男性ほど独占欲が強く気性も激しいのだったような…。

『竜人族の者に愛される者は幸せになる』と言われるぐらいに溺愛されるんだったような…。
ならきっと、竜玉の如く大切にされるんだろうと思うのですが…。
だから、国には帰してもらえないんだろうと思い至ったのです。

まぁ幸せになるなら良いのかも?とも思ったし、ちょうど召喚獣を消滅させてしまった二人です。最強種族とも言える竜人が守り護るってくださるなら、あの二人にとって丁度良いのではないかな…。
そう思ったのです。

それとは別に、竜人族の国から、私達に対して謝罪の品が何故か届けられたのです。
竜人族のスキルかも知れないけれど、自分達の番となった王子殿下や王女殿下が私達に迷惑をかけてしまったからという事だったのです。

我が家の家令であるレイが言うには、竜人族は番いの事を何でも知りたいらしく、その情報の中に、私達の事があったらしいのです。
エル兄様とアシュ兄様、私とギルの関係も調べたりしたのだろう。
その結果の謝罪だろうけれど、「これで自分達の番に関わるな」という威嚇の意味もあるとも教えられたのです。
私達は関わりたいとは思っていないのですが…。

うん、嫉妬ですね…。

関わりたくはないけれど、取り敢えず二人が無事だったのはよかったと思う。

あの国だから、国の恥だとして道中で消されたら…なんて事も一瞬ですが考えたのです。

そうそう、あの二人の父親である国王陛下がいくら狡猾な王で、自分の子供の伴侶が竜人族であっても、その者達を利用する事はできないらしいのです。
だから、あの国にとって、自国の追加戦力として考えても無駄なのだとか…。

竜人族は閉鎖的な所もあるらしくて、あまり詳しい事はわからないけれど…ね…。

そこでまた別の問題が起きたのです。
一体どれだけ問題が起こるんだろうか…。

まぁ~、悪い事ではない。
うん、悪い事ではないのです。
だけど…。

そう、閉鎖的なはずなのですが、学園に竜人族の二人が押しかけて来た…?
正確には学園の寮の方に?
エル兄様の部屋と私のいる女子寮の方にと言うべきでしょうか??

そう…数日前に、私達に対して謝罪の品を、フィンレイ侯爵家の方に届けに来ることになったのです。

国の方に赴き皇王との面会後、他国からの貴賓であるからと、城の方で客人として対応してくれているらしいです。
そして、私達への謝罪のための訪問であるからと、父様を通して会う事になった…。

だけど、折角だから直接荷を届けたいとも言われて、屋敷の方に来る事になったらしいのです。

だから、エル兄様と私、そしてアシュ兄様は父様に呼ばれて、一緒に屋敷に戻ったのです。
学園の休日を利用して…。

屋敷に戻ると既に竜人族の男性二人は、父様とギル、そして家令のレイが対応しているらしい。
私達は屋敷に戻って、専属執事達の世話を受けて、来賓に会うための準備を行なったのです。

詳しいやり取りは、大人である父様達にお任せでいいと言う事で、呼ばれたら顔を見せるだけでいいとも言われていた。
相手側もそれで了承しているとのことで…。

私達は、父様が待つ部屋に向かい、ノックした後にレイがドアを開けてくれて入室した。
私達の護衛兼執事達は私達の後に入り、壁際に整列した時、竜人族の二人がガタッと大きな音を立てて、急に立ち上がったのです。

驚いて、思わずエル兄様と一緒に逃げ腰になる。

アシュ兄様が私達を庇うように前に出て、その前に私達の護衛兼執事達が人の壁となってくれたのです。

父様やギル、家令であるレイ達にも緊張感が漂った。

「申し訳ない…。」

竜人族の男性の一人がそう謝罪し、もう一人と一緒に席につき直したのだろう。
緊張感が霧散して、私達の前の人壁も、ゆっくりと壁側に移動した。

完璧には気を許してはいないようだったけれど…。

「アシュ、エル、レイン。」

父様に呼ばれて、私達は客人である二人の竜人に挨拶をした後、指示された席についたのです。
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