オメガ転生。

学園生活

学園祭

何とか立見は回避でき、不思議と良い席に座れた。
その席に座る予定の人が急用を思い出したと言って譲ってくれたんだ。

良いのかなぁ…と思ったが、是非と言われ、ありがたく譲ってもらう事にした。

そこから貴賓席も見え、凄い面々が貴賓席に座っているから驚いた。
そう、この国の皇帝とか、皇太子殿下とか、それに、雅貴さんの姿も見えた。
思わず視線があったような気がする…というか、あってるよ…
僕の顔を見て、嬉しそうに微笑んでそっと手を振ってくれた。

結構視力いい方だから、バッチリ見えた。
でも、僕の近くの席に座っていた女性陣達が黄色い悲鳴のような声をあげたから、僕じゃなかったのかもしれない…
というか、あんな凄いお偉いさんだったんだ。
だったら、やっぱり「様」呼びにしないといけないと思うんだけど…却下するんだろうなぁ…

そうこうしていたら、選手が入場し、試合が開始となった。
今の部は、騎士希望の学生らしく、刃の潰れた模擬刀のような物で試合開始した。
学生といっても、結構白熱した試合で興奮しながら応援した。

うん、やっぱりカッコいいや。
僕もあんな感じで剣が握れたら良かったのにとつくづく思った。