オメガ転生。

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学園生活

事件です

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そっと頬に唇をよせる。

この愛しい者を手に入れる前のオモチャは、他の者に下げ渡した後、騎士団に奪われたと報告を受けた。
あれの中々の可愛かったが、この愛しいものほどではない。
あくまでも繋ぎの一つだ。

忌まわしいことに、もう少しで自分までその矛先が届きそうであったが、この身分だ。そうそう手出しは出来ないだろう。
使えるものは何でも使う。
お陰で色んなパイプを手に入れた。
手に入れられないのは皇帝の座だけだ。

まぁ、そこまでは興味がないからいいが…

愛しい者の首筋に舌を這わす。
これだけでも甘く感じてしまう。
たまらない…
首輪をつけるに対し、彼の首には巻かれていた装身具を外したかったが、どのような仕掛けかうまく外せず、そのままで首筋をはめた。
首輪だけなら彼の頸を噛むことができるのだが、この装身具は邪魔だ。
後で呪術者などを手配して除けさせる事にはしたが…

そんな事を考えながら、愛しい者の体に触れる。

「失礼します」

そう言って、3人の男達が入ってきた。
私があらかじめ呼んでいた者達だ。

この国皇族の婚姻の儀式に、3人の身届け人が必要とされている。
本当にその者と行為を行なっているかなどだ。
しかも、3日間も見届けさせなければいけない。
普通の貴族達はここまでの強要はないが、皇族には必要不可欠とされていた。

まぁ、私としては、愛しい者に声などを聞かせたくなという気持ちもあるが、見せびらかせたいという気持ちもあるし、その行為を見せることによっての興奮も楽しめていいと思っている。

3人は檻の外の椅子に腰掛けてじっと見守る体制を取った。
1人は騎士服を着ており、今後愛しい者の護衛につかせる予定だ。もう1人は侍従。そして最後は医師。
医師ではなく神官を呼んでも良かったが、愛しい者のこの後の診察も頼む予定だから、あえて彼を呼んだ。

「では、始めようか。我が愛しいものとの儀式。しかと見届けよ」

そう言うと、愛しい者に飲ませるように、ベットの側に準備しておいた薬液瓶を空けて口に含み、彼の唇を塞ぎ、開けさせ舌を使って無理やり飲ませた。

これは、彼の為に特別に準備した媚薬。
オメガにしか効かないが…
あの時に準備したものよりも、より効果的で、体には害が起こらないものだ。

コクリと飲んだ事を確認し…薬の効果もあち、愛しい者が目を見開いた。

「翔…私の愛しい人。やっと手に入れることができる。この身が誰のものかしっかりと刻んであげますね…」
「………」
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