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学祭
学祭見学
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アルザスを伴い、学園祭を見て回る。
2人ともラフな服装に、髪も染めているから誰も気づかれない。
「今年もすごいな。さっきのラフィの戦い。素晴らしかったね。可愛らしいし」
「そうですね、技のキレもそうですが、うまく相手の力を利用して受け流すなどは……」
「だけど、応援席の者達はいただけない。ラフィの顔と身体を見ているなんて……」
思わず、観客席での事を思い出す。
良く抑えたと思うよ。周りを殲滅したい気持ちだったんだから……
『おい見ろよ、あの女性騎士生、めちゃくちゃ可愛い。あの脚。蹴られて~~』
『剣先で服破れねえかなぁ、エロい』
『あの敵を見る目。ゾクゾクする』
『騎士生だから、体力すごいだろうな……屈服させて~~~』
そんな馬鹿な暴言を吐き、私の大切なラフィを観るのは許せず、奴らの服に嫌がらせをした。
この場にいられないように……
本当は、半殺しにしたかったんだ!!
「あの時は、滑稽でしたね。数人の男性の服が急にバラバラになるだなんて、ぐふふ………」
「何か言ったか?」
「真っ裸になって、慌てて出ていきましたね……くくっ……」
「そうだな」
「どうしたんでしょうね……」
次第にアルザスは腹を抱えて笑い出した。
こうなると、暫くは放っておいていいか……
「まぁ、あんな輩にはいいお仕置きでしょう。それよりも、そろそろ販売時刻では?」
「お前が笑い転げてるから、遅くなったんだろう。今年も手に入れるんだから」
「他の者が買っても良いじゃないですか」
「女、子供ならまだマシだが、いや、子供でも男の子はダメか……私の愛しい者が作った物を、他の男が手にするのは我慢できない!!」
「さよですか……」
そう言って、2人で急ぐ。が、今年は女性向けの物を作っていたようで、完売していた。
なんて事だ。
絶望的表情をしていた時、ひょいひょいと近寄って来た男性。
「お久しぶりですね。今年は残念でしたね。でも、大丈夫。数名、追加で作らせますので、その中に彼女もいますよ。ただし、他の希望者の『女性』もいますので、お一人一つです。どうしますか?」
「全部は?」
「ダメですよ。貴方以外購入者は女性なんですから、予約者!で、要ります?それとも…」
「購入するに決まってる!」
「毎度あり~~」
そう言って離れて行ったのは、ラフィの担任講師だ。
あんな感じの人物だが、実力はかなりのものだったはず。
「完敗ですね」
「仕方ない。それでも、手に入るなら……」
「じゃ、購入時間まで、何か食べますか?」
そう言って、2人で学園内を散策した。
勿論、愛しいラフィを遠くからでも見つめながら……
2人ともラフな服装に、髪も染めているから誰も気づかれない。
「今年もすごいな。さっきのラフィの戦い。素晴らしかったね。可愛らしいし」
「そうですね、技のキレもそうですが、うまく相手の力を利用して受け流すなどは……」
「だけど、応援席の者達はいただけない。ラフィの顔と身体を見ているなんて……」
思わず、観客席での事を思い出す。
良く抑えたと思うよ。周りを殲滅したい気持ちだったんだから……
『おい見ろよ、あの女性騎士生、めちゃくちゃ可愛い。あの脚。蹴られて~~』
『剣先で服破れねえかなぁ、エロい』
『あの敵を見る目。ゾクゾクする』
『騎士生だから、体力すごいだろうな……屈服させて~~~』
そんな馬鹿な暴言を吐き、私の大切なラフィを観るのは許せず、奴らの服に嫌がらせをした。
この場にいられないように……
本当は、半殺しにしたかったんだ!!
「あの時は、滑稽でしたね。数人の男性の服が急にバラバラになるだなんて、ぐふふ………」
「何か言ったか?」
「真っ裸になって、慌てて出ていきましたね……くくっ……」
「そうだな」
「どうしたんでしょうね……」
次第にアルザスは腹を抱えて笑い出した。
こうなると、暫くは放っておいていいか……
「まぁ、あんな輩にはいいお仕置きでしょう。それよりも、そろそろ販売時刻では?」
「お前が笑い転げてるから、遅くなったんだろう。今年も手に入れるんだから」
「他の者が買っても良いじゃないですか」
「女、子供ならまだマシだが、いや、子供でも男の子はダメか……私の愛しい者が作った物を、他の男が手にするのは我慢できない!!」
「さよですか……」
そう言って、2人で急ぐ。が、今年は女性向けの物を作っていたようで、完売していた。
なんて事だ。
絶望的表情をしていた時、ひょいひょいと近寄って来た男性。
「お久しぶりですね。今年は残念でしたね。でも、大丈夫。数名、追加で作らせますので、その中に彼女もいますよ。ただし、他の希望者の『女性』もいますので、お一人一つです。どうしますか?」
「全部は?」
「ダメですよ。貴方以外購入者は女性なんですから、予約者!で、要ります?それとも…」
「購入するに決まってる!」
「毎度あり~~」
そう言って離れて行ったのは、ラフィの担任講師だ。
あんな感じの人物だが、実力はかなりのものだったはず。
「完敗ですね」
「仕方ない。それでも、手に入るなら……」
「じゃ、購入時間まで、何か食べますか?」
そう言って、2人で学園内を散策した。
勿論、愛しいラフィを遠くからでも見つめながら……
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