竜の国のご都合主義?

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驚きは急にやってくる

誕生日

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ついに誕生日がきた。
祝ってくれるのは嬉しいのだが、昨日から屋敷内は大騒ぎだ。

僕としては、家族。そう、身内内だけの誕生会が良かった。
テーブルにケーキを置いて、蝋燭を立て、ふーって吹き消すあれだ。
家族でいつもより豪勢な、そう、僕の大好物を沢山テーブルに並べて家族皆んなで楽しんで食べるやつ。

だが実際は、屋敷から招待状を出し、僕の知らない貴族とかも来るからと屋敷中に装飾を施して、いつもよりかなり華美にキラキラしていた。
まぁ、権力とか財力をも示しているのだろうけど…すごいな…

大きな流木に綺麗な花を飾っているのもあった。
いわゆるオブジェみたいな感じで置いてるのか?


「どうだ?いい感じになってるだろ?」

そう長兄である兄ルキウスが声をかけてきた。

「すごいね。でもここまでしなくても…」
「くすっ…何言っているんだ。これでもかなり抑えたんだぞ。カルが豪華にし過ぎるのは嫌だと父上に言っていたから。双子の時とか覚えてるだろ?」
「うっ…うん…」

ごめん。実はあまり覚えてない。
あの時の僕はかなり卑屈になっていて…あまり関わらないようにしていた。
参加はするけど、直ぐに部屋に引き篭もる感じで…
兄達も心配して声をかけてくれてはいたけど、『体調が悪いから』と言えば、強く強要してこなかったんだ。

悪い事してたなぁ…

「まぁ、カルが元気になって、成人の仲間内と認められるんだからな…うん。あのカルが…」

兄が少し涙ぐんでいる。
そこまで僕は悪い事をしてしまったんだ…

兄にそっとハンカチを渡す。
拭いてあげるのが良いのかもしれないけど、残念ながら身長が届かない。
僕が『チビ』だからじゃなくて、兄の背が高すぎるんだ。
『竜人族』は全体的に背も高く、体付きもしっかりしている。
筋肉モリモリと言う感じではないが、引き締まった感じだ。
まぁ、鍛えてるのもあるんだろうけど…
鍛錬結構してるのを見かけた事もあるし…
僕は…余りしてなかったなぁ…
この頃は頑張ってるんだよ。まだまだだけど。

「ありがとう」

そう言って兄は涙を拭ったかと思うと、いきなり僕を抱き上げてきた。

「ちっ…ちょっとルキ兄様…恥ずかしいから降ろして。もう、持ち上げられて喜ぶ子供じゃないんだから~~」

小さな子供を持ち上げて喜ばせるようにされるのは、恥ずかしい。
小さい時は喜んだのかもしれないけど、もうそんな年齢じゃないんだ!!

「ルキウス様。そのへんにされてはいかがですか…」

いつのまに現れたのか、執事長のベスターが、ジャスティスを伴ってやって来た。

「あぁ、ベスターか。何か用事か?」

「はぁ…………、『用事か?』ではありません。父君がお呼びですよ。頼まれていた事があったのではありませんか?」

そう言って、困ったもんだと言った顔をした。
昔から僕たちの側に居るから、もう親しい『おじいちゃん』って感じだ。
怒らせるとかなり怖いけど…

「カルロス様。衣装合わせの確認があったのでは?侍女長が探していましたよ。」

ジャスティスがそう僕に言ってきた。
彼は僕にとって幼馴染であり、良き従者だ。
執事長のベスターの末っ子でもあるんだけどね。

「ごめん。なら、ルキ兄様。また後で…」

そう言って、その場を離れた。

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