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聖女と巡礼
聖女巡礼メンバーにされてしまったみたいです。
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「今までの聖女で、『魅了』の力を使える人っていなかったと思うんだけど、違ったかな?」
「そうね。私が知っている限りはいなかったはずよ。」
そうサヤカが答えてくれた。
「確か、聖女ではないが、『魅了』の力の持ち主が、皇族や貴族達を自分の意のままに操って、国家転覆に陥りそうになり、その力は封じられる事になったはずよ。」
そう教えてくれたのは、アカリだ。
アカリがこの世界に呼ばれる少し前の衝撃的事件だったようだ。
事件を起こした者は、平民出身ので、貴族の落し子。
膨大な魔力の持ち主であり、ヒト族でもあったため、国家創立した学園に途中から通うようになったとか。
通い始めて、学園内の婚約者を持つ貴族の者達や皇族が心奪われ、婚約者を断罪。その者を寵愛して、国がかなり危機的状態になったとか。
当時の魔当主が対応して、魔力を封じる魔道具を使用。その後は…
まぁ、想像にお任せだと、アカリの後、アルストが説明してくれた。
アルストも、魔当主に一部協力したのだとか。
『魅了』は、使い方によっては良い力だとは思うけど、国家転覆は確かにダメだ。
その者が言った事。思ったことを全て叶えようと動き、自分達の大切なものや、守るべきものまでわからなくなるなんて…
だけど、その力を今回召喚された聖女が持っているとなると…
一体どう言う事になるんだろうか…
ゲームではそんな設定などしていない。
確かに、聖女はみんなに愛されて、あらゆる場面で守られて、助けられていた。
だが、それは、異世界から自分達の世界を守ってもらうのだから、当たり前だと思っていた。
浄化ができるのはゲームでは聖女のみと設定してある。
この世界では、この世界の住民でも、特殊な力を持つ者は浄化できるが、その力の差は言うまでもなく、聖女の方が大きい。
自分達だけで賄えず、扉の危機があるから『聖女召喚』で異世界からこの世界に渡って来てもらい、それを補佐するために、神が巡礼メンバーに特殊な一時的付与を施し、その施された者が誰なのかわかるように刻印が記されてるんだ。
なのに、そんな…
「マスター。確認なのですが、マスターは違和感を持ったのですよね。その者に対して好意を持ったのではなく。」
「うん、そうだよ。アカリやサヤカと何か違う感じがして、でも、それが何かわからなかった。この手に刻印が現れたから、女性は聖女であり、僕は神から選ばれた巡礼メンバーなんだろうけれど。でも何で僕がメンバーに?とも思ったんだ。アカリやサヤカには、もう、僕が記録していたノートを読まれたみたいだからバレてると思うし、みんなにも伝えられたと思う。僕は転生者だ。この世界は僕が制作スタッフの一員として作ってきたゲームと類似した世界。僕は…そのゲームの中で、モブ設定の、悪役側の人物だった。あくまでゲーム上の設定だ。聖女と一緒に旅をする巡礼メンバーではなくて、巡礼メンバーに殺されるものだ。」
そう口にして、両手を強く握りしめる。
力が強く入り、爪が食い込むが…
自分の溢れ出る感情にどう対処して良いかわからなくなっていた。
「そうね。私が知っている限りはいなかったはずよ。」
そうサヤカが答えてくれた。
「確か、聖女ではないが、『魅了』の力の持ち主が、皇族や貴族達を自分の意のままに操って、国家転覆に陥りそうになり、その力は封じられる事になったはずよ。」
そう教えてくれたのは、アカリだ。
アカリがこの世界に呼ばれる少し前の衝撃的事件だったようだ。
事件を起こした者は、平民出身ので、貴族の落し子。
膨大な魔力の持ち主であり、ヒト族でもあったため、国家創立した学園に途中から通うようになったとか。
通い始めて、学園内の婚約者を持つ貴族の者達や皇族が心奪われ、婚約者を断罪。その者を寵愛して、国がかなり危機的状態になったとか。
当時の魔当主が対応して、魔力を封じる魔道具を使用。その後は…
まぁ、想像にお任せだと、アカリの後、アルストが説明してくれた。
アルストも、魔当主に一部協力したのだとか。
『魅了』は、使い方によっては良い力だとは思うけど、国家転覆は確かにダメだ。
その者が言った事。思ったことを全て叶えようと動き、自分達の大切なものや、守るべきものまでわからなくなるなんて…
だけど、その力を今回召喚された聖女が持っているとなると…
一体どう言う事になるんだろうか…
ゲームではそんな設定などしていない。
確かに、聖女はみんなに愛されて、あらゆる場面で守られて、助けられていた。
だが、それは、異世界から自分達の世界を守ってもらうのだから、当たり前だと思っていた。
浄化ができるのはゲームでは聖女のみと設定してある。
この世界では、この世界の住民でも、特殊な力を持つ者は浄化できるが、その力の差は言うまでもなく、聖女の方が大きい。
自分達だけで賄えず、扉の危機があるから『聖女召喚』で異世界からこの世界に渡って来てもらい、それを補佐するために、神が巡礼メンバーに特殊な一時的付与を施し、その施された者が誰なのかわかるように刻印が記されてるんだ。
なのに、そんな…
「マスター。確認なのですが、マスターは違和感を持ったのですよね。その者に対して好意を持ったのではなく。」
「うん、そうだよ。アカリやサヤカと何か違う感じがして、でも、それが何かわからなかった。この手に刻印が現れたから、女性は聖女であり、僕は神から選ばれた巡礼メンバーなんだろうけれど。でも何で僕がメンバーに?とも思ったんだ。アカリやサヤカには、もう、僕が記録していたノートを読まれたみたいだからバレてると思うし、みんなにも伝えられたと思う。僕は転生者だ。この世界は僕が制作スタッフの一員として作ってきたゲームと類似した世界。僕は…そのゲームの中で、モブ設定の、悪役側の人物だった。あくまでゲーム上の設定だ。聖女と一緒に旅をする巡礼メンバーではなくて、巡礼メンバーに殺されるものだ。」
そう口にして、両手を強く握りしめる。
力が強く入り、爪が食い込むが…
自分の溢れ出る感情にどう対処して良いかわからなくなっていた。
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