161 / 269
聖女と巡礼
聖女巡礼メンバーと別行動です。(アイ)
しおりを挟む
ある程度の説明が終わり、『では、行きましょう。』との合図で行動開始だ。
二人一組で必ず行動するようにと注意されてから道を歩き始めた。
憩いの場であった場所で、定期的に騎士や魔法師達が討伐や浄化などをしている場所であるから、倒木などで道が塞がれるなどは見られなかった。
思ったよりも歩きやすい。でも、目的地に向かうごとに、どんよりとした何とも言えない空気感。
空もその場所だけを雲で覆い隠そうとしているようだった。
湖の近く。そう、大きな岩陰のところに黒い澱んだものが見えた。
そこから、小さな黒い生き物が這いずるように出て来ていのを視覚で捉える。
ゲームではそれほどと言う感じだったけど、実際は何とも言えない。しかも、匂いが強烈だ。
ドブの匂い。ヘドロの匂いとも言うべきか??
「何あれ、気持ち悪~~~~」
思わず、『うげぇ~っ』と言いながら舌を出す。
何とも下品だと思われようが、正直な気持ちがそのまま現れた。
と言うか、これって私?いゃ、確かに私なんだけど…
こんなひどい状態なら、さっさと浄化してあげたいと思うのだけれど、もう一人の私が拒否をする。
騎士やメンバー達が這い出てくる魔獣を排除しながら道を開ける。
イヤイヤしながら、ルディにわざとらしくしがみつき歩いて行った。
「何これ、臭~い。」
そう言って、ポケットからハンカチを取り出して鼻を塞いだ。
それを苦笑いしながら、ルディが途中で止まり、見守り体制になった。
多分瘴気が濃すぎて近づけないのだろう。
聖女以外は近づくのが容易ではないと言う設定だったしね…
「アイ。お願いします。」
そう言って促されるも、もう一人の私が前面に出てきて頑なに拒否を示す。
触るのも嫌なのだろう。足が上手く動かない。
いわゆる逃げ腰状態だ。
「そうだ!!今こそモブ男を使ったらいいんじゃね?」
私の口からそんなセリフがサラッと出た。
ていうか、何に使うの?
「ちょっと、カル、こっち来て!!」
そう言って彼を呼ぶ。
モブ男とスレインは一緒に魔獣を退かせていたところだった。
「呼んでるよ。」
「呼んでるね。」
二人で目を合わせて、仕方ないっと言った感じで側にきた。
スレインは何とも言えない表情で、モブ男を心配そうに見守っていた。
「どうされましたか?」
呼ばれて側にきたモブ男をぐいっと掴んで押し倒す。
自分の行動に自分自身が驚いた。
身体がもう一人の自分に乗っ取られた感じだ。
倒れ込んだかれは、思わず両手を淀んだ中に突き入れて倒れ込んだ。
跪き、両手を突き入れた感じで倒れ込んだから、淀んだモノに触れたのは彼の両手のみ。しかも、肘の近くまで入ったみたいだ。
気持ち悪い感じが這い上がるのか、一瞬吐きそうになっているようだ。
その背中を媒介にして、一気に力を流し込む。ついでに彼の力も使い切ってだ。
一気に流れ込む感じで、彼の身体がぐわっと反応した。
彼が触れている場所から光輝きだし、一挙に淀みが消えた。
良い感じだ。これなら十分。
「成功です。さすがだ。」
「聖女様。素晴らしい!!」
周りからの歓喜が聴こえてきて、パッと背中から手を離し、クルッとみんなの方を見てからルディに飛びついてみんなの元にかけて行く。
みんなの笑顔が何とも言えない。
気分いいよ。
いつのまにか身体を取り戻して、高揚感でいっぱいになった。
もう、さっきの出来事なんか忘れてしまっていたんだ。
『それでいいのよ。ふふふふっ…』
もう一人の私の呟きを聞き流していた。
二人一組で必ず行動するようにと注意されてから道を歩き始めた。
憩いの場であった場所で、定期的に騎士や魔法師達が討伐や浄化などをしている場所であるから、倒木などで道が塞がれるなどは見られなかった。
思ったよりも歩きやすい。でも、目的地に向かうごとに、どんよりとした何とも言えない空気感。
空もその場所だけを雲で覆い隠そうとしているようだった。
湖の近く。そう、大きな岩陰のところに黒い澱んだものが見えた。
そこから、小さな黒い生き物が這いずるように出て来ていのを視覚で捉える。
ゲームではそれほどと言う感じだったけど、実際は何とも言えない。しかも、匂いが強烈だ。
ドブの匂い。ヘドロの匂いとも言うべきか??
「何あれ、気持ち悪~~~~」
思わず、『うげぇ~っ』と言いながら舌を出す。
何とも下品だと思われようが、正直な気持ちがそのまま現れた。
と言うか、これって私?いゃ、確かに私なんだけど…
こんなひどい状態なら、さっさと浄化してあげたいと思うのだけれど、もう一人の私が拒否をする。
騎士やメンバー達が這い出てくる魔獣を排除しながら道を開ける。
イヤイヤしながら、ルディにわざとらしくしがみつき歩いて行った。
「何これ、臭~い。」
そう言って、ポケットからハンカチを取り出して鼻を塞いだ。
それを苦笑いしながら、ルディが途中で止まり、見守り体制になった。
多分瘴気が濃すぎて近づけないのだろう。
聖女以外は近づくのが容易ではないと言う設定だったしね…
「アイ。お願いします。」
そう言って促されるも、もう一人の私が前面に出てきて頑なに拒否を示す。
触るのも嫌なのだろう。足が上手く動かない。
いわゆる逃げ腰状態だ。
「そうだ!!今こそモブ男を使ったらいいんじゃね?」
私の口からそんなセリフがサラッと出た。
ていうか、何に使うの?
「ちょっと、カル、こっち来て!!」
そう言って彼を呼ぶ。
モブ男とスレインは一緒に魔獣を退かせていたところだった。
「呼んでるよ。」
「呼んでるね。」
二人で目を合わせて、仕方ないっと言った感じで側にきた。
スレインは何とも言えない表情で、モブ男を心配そうに見守っていた。
「どうされましたか?」
呼ばれて側にきたモブ男をぐいっと掴んで押し倒す。
自分の行動に自分自身が驚いた。
身体がもう一人の自分に乗っ取られた感じだ。
倒れ込んだかれは、思わず両手を淀んだ中に突き入れて倒れ込んだ。
跪き、両手を突き入れた感じで倒れ込んだから、淀んだモノに触れたのは彼の両手のみ。しかも、肘の近くまで入ったみたいだ。
気持ち悪い感じが這い上がるのか、一瞬吐きそうになっているようだ。
その背中を媒介にして、一気に力を流し込む。ついでに彼の力も使い切ってだ。
一気に流れ込む感じで、彼の身体がぐわっと反応した。
彼が触れている場所から光輝きだし、一挙に淀みが消えた。
良い感じだ。これなら十分。
「成功です。さすがだ。」
「聖女様。素晴らしい!!」
周りからの歓喜が聴こえてきて、パッと背中から手を離し、クルッとみんなの方を見てからルディに飛びついてみんなの元にかけて行く。
みんなの笑顔が何とも言えない。
気分いいよ。
いつのまにか身体を取り戻して、高揚感でいっぱいになった。
もう、さっきの出来事なんか忘れてしまっていたんだ。
『それでいいのよ。ふふふふっ…』
もう一人の私の呟きを聞き流していた。
27
あなたにおすすめの小説
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
いきなり有能になった俺の主人は、人生を何度も繰り返しているらしい
一花みえる
BL
ベルリアンの次期当主、ノア・セシル・キャンベルの従者ジョシュアは頭を抱えていた。自堕落でわがままだったノアがいきなり有能になってしまった。なんでも「この世界を繰り返している」らしい。ついに気が狂ったかと思ったけど、なぜか事態はノアの言葉通りに進んでいって……?
【Amazonベストセラー入りしました】僕の処刑はいつですか?欲しがり義弟に王位を追われ身代わりの花嫁になったら溺愛王が待っていました。
美咲アリス
BL
「国王陛下!僕は偽者の花嫁です!どうぞ、どうぞ僕を、処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(笑)」意地悪な義母の策略で義弟の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王子のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?(Amazonベストセラー入りしました。1位。1/24,2024)
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる