竜の国のご都合主義?

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聖女と巡礼

闇の先(サヤカ)

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やはり大人しく魔力譲渡をしてくれるはずがなかった。
まぁ、この前会いに行ったとはいえ…あの時はこの体ではなかったしね…

でも、ちょっとやりすぎだと思う。
結局翌日の昼まで動けず、今現在もお世話をされ通しだった。

身体の清潔保持の為の入浴から更衣。食事の世話まで…
流石にトイレはご遠慮願った。
運ばれはしたけれど、断固拒否。
『君の全てを知っているのに、今更…』とほざこうが、意識がない時はいざ知らず、例え夫婦であろうとも拒否だ!!

「さて、で、今の現状を教えてもらっても?こっちもそれなりには調べておいたが…」

そう言われて、あの時起こった事を自分が知っている限り伝えた。
彼、私の可愛い甥っ子。『マスター』とは呼んではおいたが、実際はそこまで契約はしていなかった。
ほんのわずかな契約を結び、後は叔母と甥という血の繋がりで行使続けていたのよね。
甥っ子の前に姿を現せた時は、初代聖女の新崎朱莉。そう、アカリとほぼ同時に姿を現せたから、召喚されたようにみせれたんだ。
アカリ達は実際にあの子の力で召喚された『英霊』だ。ディアブロは違うが…あの男とは、前回の時からの繋がりがある。
あの男は特殊だ。しかも、甥っ子であるあの子に心酔している。
それは、あの子が生まれる前からであるが…
その事実を知っているのは、私たち夫婦と、妹達夫婦。
その他数名の当時の関係者。
あの子、カルロスの運命の番であるジャディール殿下も…
全部知っているかは分からないけれど、ほぼ見知っているはずだ。
でなければ、カルロスの影に潜むなど許しはしないだろう。

竜人族は、番に対しては…うん、執着がね…

「そうか、あの子は今の現状を知ったんだね。あの聖女とその周りのことを…あの時の見知ったこととほぼ同じか…まぁ、色々と誤差はあったりもしたが…」
「そうなのよね…で、次の段階に移ったと言ってもいいと思う。分岐点だね。」
「今度こそ『扉』の件をどうにかしないといけないからね。だが、今度は前回のような自己犠牲的行動は許さないよ。私をしっかり頼って欲しい。もう君を失う恐怖はごめんだ。」
「えっと…あの時は…」

ギロっと睨まれる。
前回の事で、彼には物凄く悪い事をしたと思っている。

「あの時は、あれがベストだったの。後悔はしてないけど…御免なさい。」

「はぁ…………君は妹のことに関しては…まぁいい。私がどうにかする。で、あの子は今どこに?」
「多分…」


今のあの二人の状態を思い浮かべる。
別れ離れになっているが、それもいっときのはずだ。
だから、大丈夫…

「優里に連絡したいのだけれど…」
「そちらの手筈も行っているよ。だが、もう少し休んでからだ。」

そう言われてまたベットの住民にされてしまった。

もう余り時間無いと思うのだけれどもね…
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