竜の国のご都合主義?

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驚きの真実

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「マスター。私はマスターの真実の知っていますが…お伝えしてもよろしいでしょうか?その事も関係はしているのですが、もしアレなら、そこは飛ばしての説明になりますが…」

僕のカップにお茶を注いだ後、耳元で打診してきた。

僕の事か…
少しは匂わせてはいたけど、きちんとは説明していない。

「僕の事は自分で今から説明しようと思うけれど、あの録画は…僕が今から説明するところだけ消すか止めれる?」
「御任せください。一時停止させておきます。再会される場合は合図を。そうですね。私を見つめていただければ…」
「あぁ、軽く手を振るよ。僕の手を気にしてて。見つめるのはナシ。ディにお仕置きされそうだ。今も視線が痛いしね。後は、僕が忘れた場合は、僕の事でなくなった時点で起動再開で」
「残念ですが…了解しました。」

うん、一瞬耳が垂れた大型犬か、狼みたいに見えたよ。
それよりも、ディの方がやばい。

そっとディの方にテーブルの下から手を伸ばしてみる。
そっと彼の手に触れて、握ってみた。
ぎゅっと握り返してくれて、うん、機嫌が少し戻ったようだ。よかったよ。

ディと繋いだ手を離そうとしたら…却下された。
なら、繋いだまま…

「父上、叔父様。ディ…ジャディール様。僕の話を聞いてください。」

そう言って、僕の転生の話をしたら。

向こうの世界で、この世界に類似したゲームを作っていた事。
事故に遭って向こうで亡くなって、こっちの世界に転生。いわゆる異世界転生した事。
僕が書いていたノートをディアブロがテーブルの上に広げて置いたから、ゲームの世界での僕の立ち位置などと、実際の事を隠さず説明した。

一瞬三人が般若のような顔になり、周りが冷え切ったり風が、雷がと魔力暴走が起こりそうに…うん、少しは起こったけどね。被害はなかったよ。少しカップが割れて、テーブルが酷い状態になりかけたけど、ディアブロが上手く対応してたから…

「なるほどな。で、さっきの聖女の暴言か。納得したくはないが納得した。」

そう、あのゲームや小説では僕はさっきの分岐点。聖女愛が叫んだ場所で僕は聖女メンバーの妨害をするんだ。
今はいないあの男に蹂躙んされ、精神支配までされた僕を憐れみ哀れみ解き放つために、運命に番であるジャディールが僕を切り捨てる。
切りはするけど、捨てるは違うか…。
で、魔力暴走を起こして、聖女の力で癒して運命からも解き放つように愛情も注いで二人は~。

そうなる予定だったんだよね。
実際のこの現実は違ったけれども…

「カルが無事で、そうならずに済んで良かった。」
「あの男。我妻をさんざん付け狙い。カルロスまで。そうならなかったのは良かったが、だが許せぬ!」
「あぁ、カルが僕の側から居なくなるなんて考えられない。しかもこの俺以外がカルロスをなんて~許せるものでは無い。あの時消し炭にしてやれば良かった。」

そうだよね。あの時ディアがあの男を連れて何処かに消えた。
多分、あの男はもう存在していないだろう。
ある程度は必要な駒であったから、ディアブロが適当に…
そんな気がしてきたよ。
あのディアがこのディアブロになるなんて…
成長するまで、どんな事があったんだろうか。
気になるけど…怖くて聞けないや。

僕の話が終わると、ディアブロがそれでは、『次ですが…』と話を再開した。
もちろん、手を振って合図がしておいたよ。
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