竜の国のご都合主義?

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未来に向けて

友人とのちょっとした旅

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「マスター、戻りました。」

そう言って、僕の英霊達が次々と戻ってくる。
今、僕に当てがわれている部屋には、僕とディ。あと、アイとスレインもこの部屋にこっそりと訪れていた。
この二人はこの世界の元創造神夫婦だ。今は婚約者でもあるのだが…

ディアブロが人数分のお茶を準備して、せっせと執事としての仕事をこなしている。
この男も神らしいが…神にこんなことをさせて良いのかと思うが、なにせ執事兼護衛だと言い張るから、もうそこは放置している。でだ…

僕のスキルで有る英霊達が戻ってきたから、調べさせていたことを報告していってもらった。僕はいつものようにディの隣。アイとスレインも隣同士で座ってお茶を飲みながら報告を聞く。

「ロザリアン神聖国の神職を語っていたから、神殿各所で聴いてみたのだけれど、それらしい情報がね…」
「無いのか?」
「おかしな行動をしているのはね…ただ、前枢機卿とあの男の姿がよく似てるのよね…」
「前枢機卿?」
「そう。前枢機卿は、数年前に大病を患って今の枢機卿に代替わりしたらしいの。そして、亡くなったとは聞いていないらしいんだけど、姿を見た者はいなかったらしいのよね。」
「えっと、どういう事?」
「ここ最近、前枢機卿の若かれし時の姿を目撃したという情報があってね、拠点はロザリアン神聖国なんだけど、神リーミエと神カーミエ以外の別の神を祀っている…いわゆる新教宗教が起こっている可能性が有るのよね。」

この世界は創造主から今の二神に譲渡されているんじゃなかったのか?
一体どういう事だろうか?

「ふむ。では、別次元からの干渉が入っているのかもしれませんね。」

ディアブロが顎に手を添えて考える素振りをする。
あの前回の騒動で、あの扉から悪魔も出て来たけれど、神も出てきたんだ。なら、同じように出入りできる扉があって、そこから別の神が出てきての干渉の恐れだって…

「その可能性が高いかも知れない。初めはわずかな鑑賞で、信仰心という力を得れば、容易にこの世界に入ってきやすくなる可能性もある。それに、もしかしたら、またヤツの干渉の可能性も…」

そう言って、スレインがアイを抱きしめる力を強めた。アイもスレインを見上げて擦り寄る。
うん、相変わらず仲良しだ。だけど…

「スレイン、前から気になっていたんだけど、『ヤツ』って誰の事?多分僕達の知らない神の一人?だとは思うんだけど…」
「私も気になっていた。『ヤツの干渉が』と以前も口にした事があったな。それに関係している可能性が高いと言うことか?」

ディもスレインにそう問う。ディアブロは何となく知っていそうだ。
そう見えているだけかも知れないけれど…

ガラとアルストの報告からすると、その怪しい者達の活動拠点はこの領内とロザリアン神聖国の境界線近くの教会らしい。この領内の北側に面した山脈を越えた山間の集落が有り、その住民は聖職者の身なりをしていたのだとか。少し離れた別の集落には、一般住民が住んでいるようだと言っていた。

「その集落には、もしかして洞窟の様なモノは無かった?」

アイがそう聞いてくる。前世の神ラミアとしての記憶からの発言だろうか?
スレインも何となく場所がわかっている気がした。
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