君に逢えてよかった

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甘やかされながら

何故に…

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執務室に連れて行かれ、何故か彼の膝上に座らされる。
いや、可笑しいだろこれ!!
男の俺を膝上って、しかも、書類整理に邪魔だし、有り得ない!

「どうした?」

膝上から逃れようとゴソゴソすると、両腕の檻と彼の身体でさらに動けん……
分かってやってるだろ!!

「邪魔だと思うんだけど…下ろしてもらえる?というか、離して…」
「なぜ?」
「何故って、邪魔だろ!!」
「そんな事はない。仕事はいつもよりスムーズだが?」

『なぁ』と、側にいる側近に声をかける。

「んなわけあるか!」
「そんな事ありませんよ。いつもよりスムーズに処理されておられます。このままでよろしくお願いしますね」

そう言って、ニコニコと答えられ、机に突っ伏しそうになるのをこらえる。

仕事の邪魔はしたくないしな…

「もう下ろせよ。他のを手伝うからさ」
「他とは?この部屋以外に離れていく事は許さないよ」
「いやいや、可笑しいだろ…もういいよ、書類の分別手伝うからさ、それでいいだろ」
「それなら…」

しぶしぶだが納得してもらい、彼の机の近くにもう一つ机が運ばれた。
その机の上に、区分けされていない書類が載せられ、せってとわけていった。
何なんだろうなぁ……
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